ニューヨーク・フィロムジカのモーツァルト/ディヴェルティメント第3集
曲目1.ディヴェルティメント第14番変ロ長調K.270*
2.ディヴェルティメント第12番変ホ長調K252*
3.ディヴェルティメント第10番ヘ長調K.247*
4.ディヴェルティメント第17番ニ長調K.334**
ロバート・ジョンソン/ニューヨーク・フィロムジカ
録音1973*,1971**
P:Robert Johnson
E:Marc Aubort,joanna Nickrenz
録音1973*,1971**
P:Robert Johnson
E:Marc Aubort,joanna Nickrenz
VOX VOXBOX CDX5051


LP時代からこよなく愛していた録音でLPは3枚組、CDは2枚のセットになってコストパフォーマンスが上がっています。一般的にVOXの録音はスケール感が無く、音が平板でメジャー系の録音に比べて音が安っぽく、安かろう悪かろうの典型だったのですが、この録音で印象が変わってしまいました。VOXBOXのシリーズの中では掘り出し物のディスクです。繊細で暖かみのある録音で、優雅なモーツァルト時代の音が再現されている様なノーブルなサウンドが響いています。また、VOXの録音はCD化された方が音のバランスが良く、改めて一連の録音を聴くと新しい発見があるのも事実です。
このセットの中で一番聴くのは、ディヴェルティメント第17番です。柔らかい弦のアンサンブルが語りかけるように響き、ついつい聴き惚れてしまう仕上がりになっています。特に、第4楽章のメヌエットのホルンとの掛け合いはすこぶる聴きごたえがあり、朝の目覚めにはぴったりの音楽に仕上がっています。
この第4楽章は、長らく地元のFM愛知の朝の放送開始のテーマ音楽になっていて、耳にタコができるほど聴いていたので、当時はこのメロディが流れると条件反射的に、うたた寝をしていても目が覚めてしまう変な習慣がついていたのが思い出されます。今は、「朝の音楽」というタイトルのCDを作ってその中のトップにこの演奏を収めています。あとは、グリーグのペールギュントの「朝」とか、テレマンの「食卓の音楽」とか、古い所ではグレープの「朝刊」なんかが入っています。そういえば、かのカラヤン大先生もこの曲を録音していますね。
この第4楽章は、長らく地元のFM愛知の朝の放送開始のテーマ音楽になっていて、耳にタコができるほど聴いていたので、当時はこのメロディが流れると条件反射的に、うたた寝をしていても目が覚めてしまう変な習慣がついていたのが思い出されます。今は、「朝の音楽」というタイトルのCDを作ってその中のトップにこの演奏を収めています。あとは、グリーグのペールギュントの「朝」とか、テレマンの「食卓の音楽」とか、古い所ではグレープの「朝刊」なんかが入っています。そういえば、かのカラヤン大先生もこの曲を録音していますね。
さて、このCDには4曲のディヴェルティメントが収録されているが、最初の2曲は管楽器のみの曲、10番、17番が弦楽を含んだディヴェルティメントとなってますが、どれもリズムが生き生きとしていて楽しい仕上がりになっています。
演奏のニューヨーク・フィロムジカなんぞは、日本ではメジャーレーベルでなかったせいか紹介されたことが多分無いと思われます。1971年の設立で15名ほどのメンバーが柔軟な編成で弦楽四重奏やピアノトリオから合奏曲までをを引き分けています。現在ではサイトウキネンでも活躍している日本人の田中直子もメンバーに名を連ねています。アート・ディレクターのロバート・ジョンソンはホルン奏者で主に第1ホルンを吹いているのですが、この録音ではプロデューサーも兼ねていて素晴らしいサウンドに仕上げています。このシリーズは全3巻で構成されていて、ディヴェルティ麺との全曲を含んでいます。いずれも共通の32ページからなる立派な解説書が付いていて、ロバート・D.レヴィンが曲の作曲年代から構成までを詳細に記して興味深いです。もちろん英語ですが。

現在は原盤をニューヨーク・フィロムジカ自体が原盤を買い取ったようでVOXのセットは廃盤になっているようです。フィロムジカでの販売価格は6枚組のセットが$54.99です。単品は$9.99で、試聴出来るようになっています。ですが、価格的にはVOXの中古盤を探した方が安いようです。