ステルスはナイトライダー以下か 06/23 | geezenstacの森

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ステルス


上映時間 120 分
製作国 アメリカ
公開情報 ソニー・ピクチャーズ
初公開年月 2005/10/08

監督: ロブ・コーエン Rob Cohen
製作: マイク・メダヴォイ Mike Medavoy
    ニール・モリッツ Neal Moritz
   ローラ・ジスキン Laura Ziskin

製作総指揮: アーノルド・メッサー Arnold Messer
E・ベネット・ウォルシュ E. Bennett Walsh
脚本: W・D・リクター W. D. Richter
撮影: ディーン・セムラー Dean Semler
プロダクションデザイン: ジョナサン・リー Jonathan Lee
               J・マイケル・リーヴァ J. Michael Riva
衣装: リジー・ガーディナー Lizzy Gardiner
編集: スティーヴン・リフキン Stephen Rivkin
音楽: ブライアン・トランソウ Brian Transeau  

出演:
ジョシュ・ルーカス Josh Lucas ベン・ギャノン
ジェシカ・ビール Jessica Biel カーラ・ウェイド
ジェイミー・フォックス Jamie Foxx ヘンリー・パーセル
サム・シェパード Sam Shepard
ジョー・モートン Joe Morton
リチャード・ロクスバーグ Richard Roxburgh
イアン・ブリス Ian Bliss

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 タイトルだけを見て「SFX」の所に分類されていたのでレンタルしたのですが、期待以上にこけさせられました。確かに「トップガン」並の戦闘シーンは素晴らしいし、話題のSFXも最新技術を使っているので目を見張るものがありますが、肝心のストーリーが何ともお粗末です。よくソニーの重役の面々がこんな企画にGOサインを出したものだと半ば呆れました。

 ステルスが人工知能を持って人間以上の能力で戦闘に立ち向かうように設計されているというのに、いざ、本番で落雷一発でご乱心し勝手に行動してしまうという何ともお手軽な発想には参りました。芽生えたばかりの感情は、知識だけ豊富な幼な子みたいに現実と虚構の区別もつかない状態なんですね。しかし、「ショート・サーキットの」のジョニー5以下の思考判断では最新鋭気が聞いて呆れます。

 その最強の人工知能戦闘機が機体に損傷を受けただけで急におとなしくなっちゃうのも納得がいきませんねえ。後半はがらりと話の内容が変わります。この映画を見て「ナイトライダー」を思い出した人も多いのではないでしょうか。「ナイトライダー」キット君のようにいい子になったステルスのエディ君、主人公のルーカスと組んで首謀者の組織をやっつけさらに仲間の救出に向かう訳ですが、この舞台というのが北朝鮮なんですね。主人公の彼女が撃たれても死なないし、最後は国境での戦闘シーンになるのですがこんなに簡単に脱出できちゃうのというお手軽さです。
 頼みのステルス君もここで爆発しちゃうんですからなんで?ってなもんです。もう少し人工知能で考えろよといいたくなります。

 何はともあれ、アメリカのご都合主義、民主主義がこれでもかと前面に出てまさに興ざめなのですが、近未来が舞台とは言いながらカンボジアは出てくるし、タジキスタンは出てくるしなにかアジアがいいように使われています。これで、続編が作られたら日本が舞台になるのではと恐ろしくもなります。

 ちなみにラストシーンでステルスの頭脳だけは動いていて続編ありの陰がちらほらしていますもんね。ま、こけたから無いとは思いますが・・・・