ムーティのシェエラザード
曲目/リムスキー・コルサコフ
組曲「シェエラザード」
近所にある「BOOK OFF」に家族での外食の後腹ごなしもかねて久しぶりに何気なく入りました。何とその日まで期間限定バーゲンをやっていました。それもCD限定で1枚税込み105円からの超激安です。こういうものには目がないので引き寄せられるようにCD売り場に足が吸い寄せられます。普段は市場相場より高めの価格設定なので「BOOK OFF」ではCDは買ったことは無いのですがこの日ばかりは違っていました。
ただ最終日とあってめぼしいものは既に払拭しているような状況に近かったのかもしれません。興味のあるサントラコーナーはどこに行ってもあふれている「タイタニック」とか「ボディガード」はずらっと並んでいるのですがこれはというものは見当たりません。しょうがないのでひっそりと並んでいるクラシックのコーナーの物色に移りました。こちらの方は興味のあるひとがあまりいないのか普段よりは多めにかなりの商品が並んでいます。でも、よく見ると著作権切れ音源を利用した所謂「海賊盤」のオンパレードです。これはあまり期待できないかと半ばあきらめていた時、やはり掘り出し物はあったんですね、
それが今日の一枚、ムーティ/フィラデルフィア管弦楽団の「シェエラザード」でした。一応EMIの正規盤ですが一般市販されているものではなく、所謂「クラブもの」と言われる何とかファミリークラブから頒布されているシリーズの一枚らしくサブタイトルに「新名曲の世界40」とありました。録音も1982年のデジタルでムーティのフィラデルフィア常任(1980-1992年)間もない頃の録音です。市販のCDにはレスピーギの「ローマの松」が併録されているのでこれ1曲だけでちょっとCPは低いのですがまあ105円なら救出すべきものでしょう。
演奏はロシア臭さはあまり感じられませんが全体にフィラデルフィアサウンド満開でムーティのオペラティックな歌い回しとともに豊僥なサウンドが楽しめます。ノーマン・キャロルのソロヴァイオリンも甘美でうっとりします。いやあ105円でアラビアンナイトの世界を満喫できるなんざ最高ではないですか。