香港のカンフーも出来る喜劇俳優リッキーホイを再評価したい！

映画『Mr Boo!』シリーズで知られる香港の喜劇俳優リッキー・ホイが2011年11月8日、心臓発作のため亡くなりました。65才の若さでした。

日本でも人気の高かった『霊幻道士』やジャッキー・チェン作品などにも多く出演し、独特のオーラーを放っていた、歌手でもあるリッキー・ホイ

インテリの兄マイケル・ホイ...

コミカルなリッキー・ホイ...

イケメンの弟サミュエル・ホイ...

俳優3兄弟の中で、特にリッキーが一番人気があったようです。しょぼくれて情けなく頼りない風貌が母性本能をくすぐっていたのでしょうか。

【Mr. Boo】

Booシリーズで、リッキーの役柄は難聴だったり色盲だったり、吃音、ムチウチ、となぜか常にちょっとしたハンディを背負っていましたが、可愛いヒロインをゲットするのはいつもリッキーでした！

【ホイ兄弟の中のリッキーの位置付けは】

ビートルズにおけるリンゴ・スター...

ドリフターズにおける高木ブー...

SMAPにおける草彅剛...

ゴレンジャーにおける黄レンジャー...

カレーライスにおける福神漬け...

のような存在なのかもしれません。

輝けるスターではないけれど、彼がいないとみんなが困る。リッキーはそんな存在でした。

【武闘派リッキー】

しかし、情けない外見に似合わず、リッキーは兄弟の中で一番の武闘派でした。カンフー映画にもチョイチョイ出演し、ジャッキー映画にも欠かせない存在でした。

【悲しき私生活】

大原麗子さんや山口美江さんなど、華やかな芸能生活とは裏腹に、最期は孤独死を遂げたスターたち同様、リッキーもまた、悲しき最期となりました。

リッキーは生涯独身で、晩年は心臓病を患い、ペースメーカーに頼る生活を送っていました。

亡くなった日は付き人と一緒に病院へ行く予定だったのだとか。約束の時間になっても連絡がつかず、自宅に入ったところ、既にベッドの中で息絶えたリッキーが発見されたとか・・・

残念でなりません...

【最初で最後のツイート】

リッキーは亡くなる1週間ほど前に、中国版のツイッター、マイクロブログで「みなさん、こんにちは。やって来たよ！」の言葉と、Vサインで笑顔を見せる写真で、ファンにメッセージを送っていましたが、残念ながらこれが最後のメッセージとなってしまいました。

【死因解明の解剖】

元俳優の次兄スタンリー・ホイは弟を安らかに眠らせるため、警察側に解剖の中止を求めたといいます。

長兄のマイケルは「順番からいけば僕が先に死ぬはずなのに。。。弟には“きまりごとはちゃんと守れ”と言ってやりたい」と、沈痛な面持ちで語り...

特に信仰を持たなかったリッキーの遺骨は海に散骨され、「昔は兄弟でよく釣りに行っていた海に、今度は逆にエサをまくことになる」と、悲しいジョークを口にしていました。

弟のサミュエルはインタビューに対応せず、「とてもつらい」と一言のみ。落胆の深さを感じさせました。

左から、リッキー、マイケル、サミュエル

【キョンシー・ブーム】

ジャッキー・チェンの存在もあり、当時の香港映画は大ブーム！そんな中、1985年にキョンシー・ブームが巻き起こります。

「霊幻道士」...キョンシーの映画で、キョンシー・ブームの元祖で、主演はラム・チェンイン ↓↓↓



吹き替え版での道士役の声優は、ちびまるこちゃん二代目友蔵じいちゃん役、ゲゲゲの鬼太郎で宿敵ぬらりひょんを演じた「青野武」さんです

ですが、霊幻道士１での本当の主役はリッキー・ホイ演じる「モンチョイ」

モンチョイは、よくドジを踏んでしまう駄目なやつ...

初めて見たときは、キョンシーを見るだけで怖かったな～
でも...

怖いけどモンチョイが面白いし、、、

というわけで、幼少期の思い出の映画の一つです☺️

ちなみに、一番キョンシーブームを盛り上げたのは「幽幻道士～キョンシーズ～」シリーズです。

こちらは、たくさんの可愛い子役たちがキョンシーたちと戦う映画で、

特に人気のあったのは紅一点の女の子「テンテン」。

【運命の命日】

『霊幻道士』で共演した2人

道士役のラムさんは1997年11月8日、肝臓癌のため死去。享年４４歳。

モンチョイ役のリッキーさんは2011年11月8日、心臓発作のため死去。享年６５歳。

同じ日に亡くなったお二方のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

ジャッキー・チェンと共演した『プロジェクトA2』時のリッキー

リッキー、ありがとう！
あなたの笑いで元気づけられたこと、けっして忘れませんよ！