昔写真を焼く仕事をしていた時、私は手焼き・・・暗室に入って殆ど手作業でプ
リントするやり方で、L判焼くような機械は使わない・・・をやっていて、その時
扱っていたペーパーが乳番違い合わせて最高18種類くらい使っていた。
一枚商品のプリントをするのに、色調や濃度を適正にするのに2回くらい小さいペーパー使って
テストし、その後本チャンのプリントを焼く。
現像液は時間とともに色の変化があり、それを予測しながら色調濃度の数値を決定するので
結構面倒である。
細かく言えば露光するランプの劣化や稼働時間による温度変化、部屋の湿気にも結構な影響があったと思う。
で、ある時本チャンプリント前に使っていたペーパーが無くなり、慌てて探した
ら隣の暗室で使っていたと思われる同じペーパーを見つけさっそく使った・・
その時はかなり焦っていたのでそのまま出荷直前の検品にまわしたのだが
検品していた上司が
「ちょっと待て! なんかおかしくないか?」
私
「別になにもないですよ。どこ変ですか?」
上司
「硬くなっている・・・・」
(↑コントラストの変化のことに気付いた)
私
「気のせいですよ! あ、でも焼いた時間ずれたからじゃないですか??」
上司別オーダーのプリントと見比べて
「こんなにかわるのか・・・・ランプ交換しておけ」
私 ホッとしながら
「はい」
みたいなことがあり、直後隣の暗室使っていた同僚から
「俺使っていたペーパーないんだけど、しらね?」
「アマチュア用のペーパーだから他のと
混ざると面倒だからさ~」
私
「・・・・・ やばい・・・・」
結局そのままお客様に納品されてしまた・・・・
使ったペーパーはコダックのF
(コダックではYがシルク(絹目)Nが微粒(半光沢)Fがグロッシー(光沢)でプロ用がポートラ、アマチュア用がスープラとなっていた。)
で、スープラ(アマチュア用)であった。 通常ポートラを使うのでかなり
コントラストが強かったと思う。
婚礼の写真だったからもうガキガキの写真がお客様に渡った訳だ・・・
あの時なんか白ドレスが飛び飛びになっているので変だな~とか
思っていたけど、原因が分かり納得してスッキリして終わったけど・・・・・
今頃あの写真どうなったかな~~~~
お嬢が睨んでいるのでアップしてみたりする