トム・ハンクス主演の映画「天使と悪魔」
あの「ダヴィンチ・コード」の続編の話題作を鑑賞した。
ヨーロッパの文化はキリスト教が根っこの文化であるということを、この映画でも改めて認識させられる。
中野京子著の「怖い絵」「怖い絵・2」とかでもヨーロッパ中世絵画が表したヨーロッパの歴史の怖い部分を取り出しているが、この映画も信仰と科学という中世での矛盾が現在もなお根強く残ることを表そうとしている。
(参考)
中野京子著・朝日出版社
http://www.asahipress.com/bookdetail_norm/9784255003993/
http://www.asahipress.com/bookdetail_norm/9784255004273/
(小生ブログにも書いた怖い絵のこと)
http://ameblo.jp/gcom-mura/entry-10274042714.html
いまだに、欧米のカトリック右派の教会やミッションスクールには、ダーウィンの進化論を否定する教育がおこなわれているところもある。こんな矛盾が現存することも、この映画が投げかける問題であろう。
日本は儒教と仏教文化が根付いたところで文化の骨格が出来上ているが、こういう映画を見て改めて思うことは、かれらの文化では強制的道徳社会観と支配権力志向との同一線上にキリスト教が置かれていることを、われわれ日本人ではなかなか理解しづらいという点だ。
クリスマスでプレゼントやケーキを食べることぐらいでしかキリスト教に触れてない人や、キリスト教の負の部分をあまり知らない人たちにとっては、真実のキリスト教史は全く違うのではないかという疑問をこういった映画を観て、改めて考えていいのかもしれない。
小生曰く、この映画は・・・
キリスト教史文化エンターテインメント
これが、小生がこの映画に与える代名詞ということにしておこう。
この映画はリピートする気はないが、
ダヴィンチ・コードは、もう一回観ておきたいと、改めて思った。
あれは、ストーリー展開のスピードが速すぎるが内容はとても面白かった。