マカに依る精神疾患への挑戦
【抄録】
マカは中米アンデスの山間部で採れる強精剤・強壮剤として有名である。中米アンデスの遺物はマカを食しながら労働者が造ったとされている。社会不安障害とうつ病性障害および睡眠障害の症例がマカを大量に購入し大量に服用。症例の社会不安障害とうつ病性障害および睡眠障害は劇的に軽症化した。
症例はマカを遷延性うつ病で寝たきりになっていた女性に贈呈する。ここでもマカは劇的に作用する。未だ2例であるがそれを記す。
マカには情緒安定化作用・自律神経安定化作用・催眠作用が存在する。未だ試していないがマカは躁病・統合失調症・アルコール依存症・性格障害にも効能があると確信する。
【key words】Maca、Protracted Depression、Social Anciety Disorder、Insomnia
【はじめに】
スペイン人がインカ帝国を征服することができたのはマカのお陰であった。これは、それまで経験したことのない厳しい自然環境の中で、連れてきた馬の栄養素として、マカが絶大な力を発揮したからであった。スペイン人たちは、海抜4千メートルに位置するペルーの高地・プーナの気候に於いて馬が生き抜くことは非常に難しいと考え、また馬が交配して仔馬を造ることなく死んでしまうことを怖れた。ところが土着民族よりマカを教えられ、馬にマカの葉を食べさせた。すると馬の繁殖は蘇り、盛んに繁殖するようになり、絶滅することが避けられた。そしてスペイン人はインカ帝国を征服しマカの活性力は伝説として語り継がれた。
マカには「心を穏やかにさせる、神経質を軽くさせる、自律神経を安定化させる、人を理性的にさせる」作用があるため、一億総半病人である現在、マカは日本国民に救世主的な薬効をもたらすと確信される。
【症例】
(症例1)42歳、男性、既婚。
有名大学を卒業したエンジニア。努力家であり、ある特許を取り、その道の第一人者となり、その会社になくてはならない存在である。
[診断名]《本院来院時》
大うつ病性障害、反復性、軽症(Major Depressive Episode, Recurrent, Mild)296.31, DSM-�-TR
大うつ病性障害に関連した不眠症(Insomnia Related to Indicate the Axis�Disorder)307.42, DSM-�-TR
社会恐怖(社会不安障害)(Social Phobia、Social Anciety Disorder)300.23, DSM-�-TR
[既往歴]幼い頃より自閉的傾向有り。高校1年時、社会不安障害を発症。精神科・心療内科にて治療を受けるも効果無し。大学入学後、絶食療法・整体法・気功法など民間療法を模索してゆく。絶食療法では絶食道場にて20日間の絶食を行い、一時的ながら多大な効果を経験したが一時的であった。整体法も一時的効果しか得られなかった。
宗教の門も多数叩いた。しかし、全て途中で中断する。
[現病歴]6年前、突然、朝、起床できなくなる。倦怠感が強く、何かの病気に罹患したと思い内科・外科を幾つも受診するが異常はなく「ストレス故」と診断され続けてきた。心療内科受診。うつ病性障害と診断され、抗うつ薬の服用開始。しかし仕事は上司が理解があり、毎日のように遅刻であったが、症例が休暇をとると開発中のプログラムが挫折してしまうため、出社は続けていた。
1回目のエピソードは軽症ながら3年間続いた。しかし、丹田呼吸法にて一日にして寛解したという。2回目のエピソードも軽症ながら半年間続く。これも丹田呼吸法にて一日か二日にて寛解したという。3回目のエピソードも軽症ながら1ヶ月にて寛解。これは丹田呼吸法ではなく不思議な夢を見て寛解したようだ、と言う。3回目のエピソード中に睡眠障害が発症したらしいという。4回目のエピソードに罹患中であった。4回目のエピソードは軽症ながらも4ヶ月続いていた。
最近、丹田呼吸法、足の裏健康法と続けていくうち、以前、途中で止めていたマカを家の押入より偶然見つけ出し、マカを再開する。マカを服用し始めて、倦怠感が急に軽くなる。また、社会不安障害および睡眠障害も軽症化していることに気付く。大量に服用したため、鼻からの息がマカの匂いになっていると気付いたほどであった。「少なくとも男性にはマカの服用量が一日50g以上でないと効かない」と主張する。マカを飲み始めてアルコールを止める。それは「たくさん食べたり飲んだりするとマカの効果が薄れてしまう」との主張からであった。食事を全く摂らずにマカのみを摂取することも頻回に行う。不眠性障害は寛解する。しかし、社会不安障害、うつ病性障害は軽症化していないことに気付く。抗うつ薬を止めマカのみにしていたため、うつ病性障害は悪化していることに気付く。
11月20日、それまでいろいろ試してきて「これのみ効く」と症例が考えていたインターネットより輸入して服用していた fluoxetine の服用を再開。一日量200mgの fluoxetine の服用と一日量100gのマカの摂取の併用を始める。
翌日より、うつ病性障害の軽症化を感じる。 fluoxetine とマカの併用摂取を2週間ほど続けたところ、うつ病性障害が寛解状態にあることに気付く。しかし社会不安障害の軽症化傾向は見られない。
(症例2)42歳、女性、既婚。主婦。
[診断名]《本院来院時》
大うつ病性障害、単一エピソード、中等症(Major Depressive Episode, Single Episode, Moderate) 296.22, DSM-�-TR
アルコール依存(Alcohol Dependence)303.90, DSM-�-TR
原発性不眠症(Primary insomnia)307.42, DSM-�-TR
[家族歴] 母親が若い頃(30歳前後)、1ヶ月ほどの精神科入院歴あり。詳細は不明。
[性格] 真面目、几帳面、完璧主義、責任感強い。
[生育歴] 4人姉妹の長女。
[既往歴] 23歳時、失恋により原発性不眠症発症。それ以来、精神科にて睡眠導入剤を処方される。眠前にアルコール飲用と睡眠導入剤服用を同時に行うようになる。眠前のアルコール飲用のことは数カ所の病院にて医師に相談したが「緊張が高いため多少アルコールを飲んで、その上に睡眠導入剤を飲んで眠れたら良いでしょう」と言われてきた。
[現病歴]7年ほど前、うつ病性障害(軽症)を発症。発症1年後、結婚。結婚後、嫁姑の争いでうつ病性障害が重症化。姑と居を別にするもうつ病性障害は軽快傾向見せず、遷延化する。
体力も少しずつ弱まってゆき、最近、主婦としての仕事もほとんどできなくなる。sulpiride を除く抗うつ薬の副作用に極めて過敏に反応し、sulpiride 以外の抗うつ薬は服用できなかった。SSRIs 、四環系抗うつ薬、三環系抗うつ薬は全く服用できないでいた。sulpiride 50mg/日の服用を長年続けていた。
この頃、症例1とインターネット上の「うつ病性障害の集い」にて知り合い、マカを贈呈される。最初は一日20gの摂取で始める。マカを服用すると「身体がカッと熱くなる」という反応を示す。また、マカを服用すると「眠くなる」という反応も示す。眠くなるため眠剤の補助剤として眠前のみに一日20gを服用するようになる。
症例の睡眠障害はうつ病性障害発症以前は軽症であったが、うつ病性障害発症後、睡眠障害は急激に重症化した。眠前にアルコールを女性としては多い三合ほどの飲用と多量の睡眠導入剤を服用しないと入眠できなくなる。アルコールが体力を衰弱させているからアルコールを控えるように指導していた。しかし、眠前にアルコールを飲用することが19年来の習慣になっており、眠前のアルコール飲用と多量の睡眠導入剤服用無しには入眠することが極めて困難であった。また睡眠が取れないと倦怠感が増悪して起床できなくなるため睡眠を取ることに強く拘っていた。しかしマカを飲むと次第に眠気が起こり、アルコールを全く飲用せず少量の睡眠導入剤のみで入眠できることに気付く。
アルコールを飲用しなくなったためとマカを服用するようになったためと推測されるが、ほとんど寝たきりで家事もほとんど行えなくなっていたが、次第に体力が増強してくる。家事を行えるようになる。それも次第々々に充分に行えるようになる。しかし、抑うつ気分には効果がない、という。マカを服用始めて1ヶ月間ほど sulpiride の服用を中止し1年ぶりに月経が起こったが、抑うつ感強くうつ病性障害の悪化を覚える。
sulpiride 50mg/日とマカ33g/日の併用を始める。1ヶ月後、長年、通った精神科クリニックより不眠性障害とうつ病性障害の寛解を告げられる。しかし、うつ病性障害の再燃防止のため sulpiride は2日に一度50mg の服用を続ける。sulpiride の服用量が半量になったためか生理は規則的に起こるようになる。寛解を告げられて4ヶ月後、断念していた妊娠を産婦人科にて告げられる。
【考察】
アメリカのNASA(アメリカ航空宇宙局)は、宇宙飛行士の食糧としてマカを採用している。「宇宙飛行士のような重要かつ危険な任務には、常に体調を維持し、頭脳を明晰にし、反射能力を最高の状態に維持する必要がある。マカはこうした条件に適った食品だ」というのがその理由になっている。
また、マカはインカ帝国に於いて、戦闘に於いて殊勲を立てた戦士に贈られていた。このことから推察するに当時、マカは貴重品であり一般社会では入手が困難であった、と考えられる。また「このときに贈呈されていたマカは最高品質のものであり、品質があまり良くないものは一般社会に於いて用いられていた」とも考えられる。
マカをインカ帝国は戦闘のときに用いていたか否かの議論がある。「インカ帝国時代、マカは戦士の活力源だった」(意見1)、「戦士がマカを食すると精力が付き過ぎて侵略地の婦女子を襲う怖れがあったため戦士がマカを食べるのを禁止していた」(意見2)という2つの意見に二分されている。
インカ帝国に於いてはマカの他に「コカ」という準麻薬的なものが存在し頻用されていた。第2次世界�蜷�フ時代、コカコーラには「コカ」が極く少量ながら含まれていた。しかしアメリカのFDIより勧告され、以来、コカコーラには「コカ」は含まれないようになった。
コカ�ヘカンフル剤の働きをし、疲れを感じなくする働きがある。そして大量に服用すると精神の非理性化・凶暴化が起こる。インカ帝国時代には、マカではなく「コカ」が戦士に利用されていた、と考えることが妥当と思われる。
一億総半病人である現在、マカは日本国民に救世主的な薬効をもたらすと確信する。マカには「心を穏やかにさせる、神経質を軽くさせる、自律神経を安定化させる、人を理性的にさせる」作用がある故、精神的に「キレル」ことが少なくなり、犯罪、暴力事件、交通事故などが減少し、かつ、治安が良くなると考えられる。
うつ病性障害に於いて、その初期は抑うつなどの精神症状を訴えず、倦怠感のみの身体症状が強く現れる症例が多いが、マカはその身体症状に劇的な効能があるが、抗うつ作用は存在しないため、抗うつ薬との併用で用いるべきである。
強迫性障害・社会不安障害など不安障害全般に強い効能が存在する理由はマカの「神経質が軽くなる、自律神経安定化作用がある、心を穏やかにさせる作用がある、人を理性的にさせる作用がある」故と思われる。東洋医学的にはマカが全身の経絡の流れを円滑化させる故と説明される。
仏教思想に「色心不二」という言葉がある。これは「身と心は二つでなく一つのものである」という意味である。これは「身体が健やかであれば自然と心も健やかになる」「心が健やかであれば自然と身体も健やかになる」と解される。この思想に立つとマカの抗うつ作用、抗不安作用などが理解される。
マカの効果的な摂取方法として「夜食なら夜食を摂らずにマカのみを摂取する」方法および「就寝1時間前にマカのみを摂取する方法」が勧められる。朝食または昼食をマカに代えると眠気が襲うため、あまり勧められない。マカには眠気を自然に誘う作用がある。
マカを食事代わりに大量に摂取すると便が下痢状になるが、摂取量をここで調節する。また、下痢止めと併用して服用することも考えられる。
【文献】
1) 北西憲二:対人恐怖(含:社会不安障害).精神科治療学 10(臨):148-149、1995
2) 貝谷久宣:社会不安障害の薬物療法.精神科診断学 11(3):361-369、2000
3) 貝谷久宣:対人恐怖---社会不安障害---.講談社、東京、2002
マカに依る精神疾患への挑戦
Challenge to mental disorders by Maca
http://homepage2.nifty.com/mmm23232/2975.html
【短報】
酸棗仁湯とサフランで良眠が得られる一男性老人例*
**
【key words】insomnia,
【はじめに】
酸棗仁湯とサフランで良眠が得られる一老人例を経験した。患者は82歳、男性、痩せ型。痴呆は全く存在しない。老人であるためか虚証に傾いていると判断した。しかし酸棗仁湯のみではあまり眠れず。しかしこれにサフランを一日量1g加えることによって良眠を得るようになった。試しに酸棗仁湯を抜きサフランのみにしたところ眠れない。服薬時刻は昼食と夕食の間の空腹時に1包ずつ、夜就寝前に2包ずつ、とした。この服薬時刻はサフランのみ、酸棗仁湯のみのときも同じであった。
この患者はそれまでtriazolam を2錠(計 0.5mg)眠前に服薬し眠れていた(triazolam を1錠では眠ることができなかった)。しかしそれによる夜間遷妄が見られていた。夜間、トイレに起きると廊下に小便したり大便したりしていた。
しかしtriazolam を中止し、酸棗仁湯とサフランのみにすると夜間遷妄は無くなり、夜間トイレに起きてもトイレで排尿排便するようになった。この患者は前立腺肥大があり、夜間のトイレへの回数は多く、今までは排便排尿のために起きるとそのあと眠れない状態が続いていたが、酸棗仁湯とサフランにすると排便排尿に起きた後もすぐに良眠を取れるようになった。
【考察】
サフランは漢方薬と同時に服薬するとその漢方薬の効力を強めると言われる。
老人だけでなく比較的若い男性も悪血が強い場合はサフランのみで非常によい睡眠が取れるようになった症例を幾つも経験してきた。しかし酸棗仁湯は比較的若い男性には効いた経験がない。女性には酸棗仁湯のみで不眠症が軽快した症例は幾つも持っている。
これは他の漢方方剤についても女性には効くが男性には効かないのが今までの筆者の経験である。それは何故か? それは女性の食事摂取量は少ないが、男性の食事摂取量が多いためと筆者は考える。しかし老人になると男性も食事摂取量が少なくなり、漢方製剤が効くようになると筆者は考える。
そしてサフランは『肌が綺麗になる。生理が規則正しくなる。月経痛が激しい人の痛みを軽くする。』ということで女性には人気がある。
http://homepage2.nifty.com/mmm23232/2975.html
酸棗仁湯とサフランで良眠が得られる一男性老人例*
**
【key words】insomnia,
【はじめに】
酸棗仁湯とサフランで良眠が得られる一老人例を経験した。患者は82歳、男性、痩せ型。痴呆は全く存在しない。老人であるためか虚証に傾いていると判断した。しかし酸棗仁湯のみではあまり眠れず。しかしこれにサフランを一日量1g加えることによって良眠を得るようになった。試しに酸棗仁湯を抜きサフランのみにしたところ眠れない。服薬時刻は昼食と夕食の間の空腹時に1包ずつ、夜就寝前に2包ずつ、とした。この服薬時刻はサフランのみ、酸棗仁湯のみのときも同じであった。
この患者はそれまでtriazolam を2錠(計 0.5mg)眠前に服薬し眠れていた(triazolam を1錠では眠ることができなかった)。しかしそれによる夜間遷妄が見られていた。夜間、トイレに起きると廊下に小便したり大便したりしていた。
しかしtriazolam を中止し、酸棗仁湯とサフランのみにすると夜間遷妄は無くなり、夜間トイレに起きてもトイレで排尿排便するようになった。この患者は前立腺肥大があり、夜間のトイレへの回数は多く、今までは排便排尿のために起きるとそのあと眠れない状態が続いていたが、酸棗仁湯とサフランにすると排便排尿に起きた後もすぐに良眠を取れるようになった。
【考察】
サフランは漢方薬と同時に服薬するとその漢方薬の効力を強めると言われる。
老人だけでなく比較的若い男性も悪血が強い場合はサフランのみで非常によい睡眠が取れるようになった症例を幾つも経験してきた。しかし酸棗仁湯は比較的若い男性には効いた経験がない。女性には酸棗仁湯のみで不眠症が軽快した症例は幾つも持っている。
これは他の漢方方剤についても女性には効くが男性には効かないのが今までの筆者の経験である。それは何故か? それは女性の食事摂取量は少ないが、男性の食事摂取量が多いためと筆者は考える。しかし老人になると男性も食事摂取量が少なくなり、漢方製剤が効くようになると筆者は考える。
そしてサフランは『肌が綺麗になる。生理が規則正しくなる。月経痛が激しい人の痛みを軽くする。』ということで女性には人気がある。
http://homepage2.nifty.com/mmm23232/2975.html
サフランによる遷延性うつ病への挑戦
【はじめに】
現代はストレス社会であるためか、先行きの見えない不況のためか、うつ病性障害の増加が目立ち、一つの社会問題とさえ成っている。
現在、SSRI(serotonine selective reuptake inhibitor) 、SNRI(serotonine noradrenarin reuptake inhibitor) など新規の抗うつ薬が開発・使用され始め、うつ病性障害は比較的寛解しやすい疾患となった。しかし、これら新規の抗うつ薬であるSSRI、SNRIなどに対し過敏反応を示し、これらを服用できない患者も多数存在し、それらの患者は症状が遷延化し、社会的落伍を余儀なくされている。
筆者はそれら抗うつ薬に過敏反応を示す患者に対し、漢方製剤(とくにサフラン)を用いて治療に当たってきた。男性には奏功例は存在しないが、老人と女性には奏功例が多数存在する。
【症例】
(症例1)82歳、男性
痩せ型。痴呆は全く存在しない。
眠前にtriazolam 0.25mg を2錠服用していた。triazolam 0.25mg 錠を1錠では眠ることができなかった。しかし2錠服用することによる夜間せん妄が見られていた。眠前の戸外への徘徊と暴言、そして就寝後トイレに起きると廊下や部屋の片隅に排尿していた。
老人であるため虚証に傾いていると判断した。酸棗仁湯(7.5mg)を一日3回(午前10時、午後3時、眠前)お湯に溶いて服用するように指示して処方。
しかし酸棗仁湯のみでは良眠を得られず。しかしこれにサフラン(1mg)を酸棗仁湯と同時に服用するようにすることによって良眠が得られるようになった。
triazolam を中止し、酸棗仁湯とサフランのみにすると夜間せん妄は無くなり、夜間トイレに起きてもトイレで排尿するようになった。この患者は前立腺肥大があり、夜間のトイレへの回数は多く、今までは排尿のために起きるとそのあと眠れない状態が続いていた。しかし酸棗仁湯とサフランの併用投与により排尿に起床した後も直ちに再入眠を取れるようになった。
(症例2)85歳、男性
肥満型。痴呆は軽度だが、性格の幼少化が激しい。
眠前にbrotizolam 0.25mg 錠を2錠服用していた。1錠では眠れず、2錠が必要であった。前立腺肥大があり、夜間、排尿に行くと、それから眠れず、家人を起こし、話し相手にさせたり、食事を造らせたりしていた。
家人が困り果てて筆者に相談に来る。酸棗仁湯(7.5mg)とサフラン(1mg)を一日3回(午前10時、午後3時、眠前)お湯に溶いて服用するように指示して処方。眠前のbrotizolam 0.25mg 錠2錠服用はその夜から中止とする。
その夜から夜間に排尿に起きても直ぐ再び眠るようになる。
(症例3)89歳、女性
痩せ型。女性としても小柄。痴呆は軽度。性格の幼少化は認められない。
他院よりtriazolam 0.25mg 錠を1錠、および clomipramine 10mg 錠を1錠、眠前に服用するよう処方されている。眠前薬 を服用して30分ほど経つとせん妄状態になる、しかし、眠前薬を服用しないと不眠となる、ということで本院来院。軽度の老人性うつ病を思わせるところが存在する。
酸棗仁湯(2.5mg)とサフラン(0.33g)を眠前に服用するように処方。眠前薬は不眠を訴えたときのみ服用するように指導。その夜から眠前薬を服用せずに充分な睡眠が取れるようになる。
(症例4)82歳、女性
痩せ型。女性としても小柄。寒がり。痴呆は全く存在しない。性格の幼少化も全く認められない。但し、頑固な不眠が存在。
他院よりzolpidem tartrate 10mg 錠を1錠服用するように処方されている。zolpidem tartrate を服用するとせん妄状態になる、しかし、zolpidem tartrate を服用しないと不眠となる、ということで本院来院。
酸棗仁湯(2.5mg)とサフラン(0.33g)を眠前に服用するように処方。zolpidem tartrate は不眠を訴えたときのみに服用させるように指導。その夜からzolpidem tartrate 無しで充分な睡眠が取れるようになる。
(症例5)72歳、女性
痩せ型。女性として中柄。痴呆(記銘力障害)は弱いながら存在する。性格の幼少化は認められない。頑固な不眠が主訴。
他院よりzopiclone 10mg 錠を1錠眠前に服用するように処方されている。しかしzopiclone を服用するとせん妄状態になる、しかし、zopiclone を服用しないと不眠となる、ということで本院来院。
酸棗仁湯(2.5mg)とサフラン(0.33g)を夕食後および眠前に服用するように処方。(すまわち、一日量、酸棗仁湯(5mg)とサフラン(0.67g))zopiclone は不眠を訴えたときのみに服用させるように指導。その夜からzopiclone 無しで充分な睡眠が取れるようになる。
【考察】
老人は漢方薬に対する感受性が高い。また漢方薬の服用に対して拒否的な態度を取ることは非常に少ない。お湯に溶いた漢方薬をコーヒータイム代わりに服用している老人は多い。
上記の症例のみでなく、他の多数の症例に於いても、漢方薬の中でも睡眠障害に効果が有るとされる酸棗仁湯は単独では効果を発揮することは難しい。しかしこれにサフランを加えることにより睡眠障害に強い効果を得ることができる。
老人だけでなく比較的若い男性も悪血が強い場合はサフランのみで非常によい睡眠が取れるようになった症例を幾つも経験してきた。しかし酸棗仁湯のみでは比較的若い男性には効果を示した経験がない。女性には酸棗仁湯のみで不眠障害が軽快した症例は幾例も経験している。
これは他の漢方方剤についても女性には効くが男性には効かないのが今までの筆者の経験である。それは何故か? それは女性の食事摂取量は少ないが、男性の食事摂取量は多いためと筆者は考えていた。また、老人になると男性も食事摂取量が少なくなり、漢方製剤が効くようになると筆者は考えていた。しかし、現在は筆者は次のように考えている。体質が陰性・虚証ならば漢方は効く。例えば消耗性疾患に冒された男性には、その男性が以前どんなに頑強であっても漢方は良く効く。漢方の造られた時代は食べ物は豊富でなく、老人と女性だけでなく男性も体質は陰性・虚証に傾いていた。
サフランは最高の駆悪血剤とされている。女性には「肌が綺麗になる。生理が規則正しくなる。月経痛が激しい人の痛みを軽くする。」とされている。サフランのみを希望する女性も多い。しかし、サフランは漢方方剤と同時に処方しないと保険で認められない。
【文献資料】
サフランを文献的に見ると『鬱を散らし結を開く、憂鬱病、胸苦しさ、吐血、熱病による発狂、恐怖恍惚、無月経、産後の鬱血による腹痛、打撲による腫れと痛みを治す1)』『血を調える、胸郭をゆるやかにする、胃を開き飲食を進ませる、長く服用すると気分をさわやかにする。2)』
『傷寒発狂、恐怖し、恍惚たるには、サフランを水に一夜浸して服す。3)』『心憂鬱積、気悶して散ぜぬものに血を活かす。久しく服すれば精神状態を愉快にする。又、驚悸を治す。3)』
『心気憂鬱なるもの、結悶が散らないものを主り、血を活かして驚悸を治す。結を散らして血を行ぐらす。4)』
『傷寒発狂・驚悸恍惚を治す。5)』
『逆を下し気を順らせ、血を散じ汚を消す。6)』
また『子宮に対する興奮作用があり、少量投与では子宮に緊張性あるいは律動性収縮を起こさせ、大量投与では子宮の緊張性と興奮性を高め、自動収縮率を強め、甚だしいときは痙攣の程度にまで達し、懐妊した子宮はいっそう敏感である。1)』
『通経作用があるので、妊婦の服用は禁忌である。2』』
『更年期障害からくる不定愁訴や生理不順による血の道症の症状(気分がすぐれない、イライラする、のぼせ、肩こり、不眠、頭痛、めまい等)に1回量サフラン0.2~0.3gを湯飲みに入れ熱湯を注ぐと数分で美しい赤黄色の湯になり成分が浸出される。箸でそっと掻き回せば柱頭だけが下に沈むから浸出液だけを飲む。湯飲みに残った柱頭には再度湯を注いで1日2~3回服用することができる。この液は風邪にも効果がある。ふつうは1日量0.5g くらいが良い。2』』
『雌しべの柱頭の赤い部分のみを集めて乾燥したものをサフラン(Crocus, 蔵紅花)といい、古代エジプト、ギリシャの時代から婦人病薬として用いられ、鎮静、鎮痛、通経薬などとし、婦人病の家庭薬によく加えられる。民間薬的にもよく用いられ、1回に5~10本を湯呑みに入れ熱湯を注いで数分間置くと橙黄色の美しい色が出て来るが、これを茶のように常用すると、血の道症、月経不順、ヒステリー、更年期障害、子供の百日咳などに効果があるという。また、食品の香料、着色料としてもよく使われ、スパイスとしてはクロッカスの名で売られている。
成分は、柱頭にはもともと protocrocin と呼ぶカロチノイドの配糖体が含まれていると考えられ、これが順次酸化されて出来たと思われる crocin, crocetindimethylester, picrocrocin, safranal などが見出されている。crocin, croctin には橙黄色の色があり、 picrocrocin に苦みがあり、safranal には芳香がある。
生産のための標準的な栽培法を記すと、10月に球茎を浅い育苗箱のようなものにぎっしりと並べ、25~30cm 間隔の棚になるような架台を作って室内に置く。10月下旬に開花したら雌しべをつみ取って、花が終わると主芽だけを残して側芽はすべてかき落とし、路地に植え付ける。5)』
(注:酸棗仁湯もサフランも太虎堂を用いた)
***(文献を集めて下さった日本ソアリングの中村豊氏に感謝の辞を表す)***
【文献】
1) Avidan AY:Sleep changes and disorders in the elderly patient.Current Neurology and Neuroscience Reports 2:178-185、2002
2) 番紅花:新註国訳本草綱目 第5冊:87~p92、春陽堂、1964
3) Kaplan HI, Sadock BJ:Synopsis of Psychiatry 8、Lippincott Williams & Wilkins、Philadelphia、1988
4) 松橋俊夫:サフランの入眠効果について.新薬と臨床・第42巻:123~125、1995
5) 大川匡子:高齢者の睡眠障害とその治療.精神神経学 103:948-956、2001
6) Phillips B、Ancoli-Israel S:Sleep disorders in the elderly.Sleep Medicine 2:99-114、2001
7) 中薬大事典 下巻:2671~2672、上海科学技術出版社、1986
8) 薬用植物大事典:342~344、 広川書店、1978
:Sleep Disorders in the Elderly, Cured by Kanpo Medicine, especially by Sanso-ninto and Safuran.
Gcc01471@nifty.com
【はじめに】
現代はストレス社会であるためか、先行きの見えない不況のためか、うつ病性障害の増加が目立ち、一つの社会問題とさえ成っている。
現在、SSRI(serotonine selective reuptake inhibitor) 、SNRI(serotonine noradrenarin reuptake inhibitor) など新規の抗うつ薬が開発・使用され始め、うつ病性障害は比較的寛解しやすい疾患となった。しかし、これら新規の抗うつ薬であるSSRI、SNRIなどに対し過敏反応を示し、これらを服用できない患者も多数存在し、それらの患者は症状が遷延化し、社会的落伍を余儀なくされている。
筆者はそれら抗うつ薬に過敏反応を示す患者に対し、漢方製剤(とくにサフラン)を用いて治療に当たってきた。男性には奏功例は存在しないが、老人と女性には奏功例が多数存在する。
【症例】
(症例1)82歳、男性
痩せ型。痴呆は全く存在しない。
眠前にtriazolam 0.25mg を2錠服用していた。triazolam 0.25mg 錠を1錠では眠ることができなかった。しかし2錠服用することによる夜間せん妄が見られていた。眠前の戸外への徘徊と暴言、そして就寝後トイレに起きると廊下や部屋の片隅に排尿していた。
老人であるため虚証に傾いていると判断した。酸棗仁湯(7.5mg)を一日3回(午前10時、午後3時、眠前)お湯に溶いて服用するように指示して処方。
しかし酸棗仁湯のみでは良眠を得られず。しかしこれにサフラン(1mg)を酸棗仁湯と同時に服用するようにすることによって良眠が得られるようになった。
triazolam を中止し、酸棗仁湯とサフランのみにすると夜間せん妄は無くなり、夜間トイレに起きてもトイレで排尿するようになった。この患者は前立腺肥大があり、夜間のトイレへの回数は多く、今までは排尿のために起きるとそのあと眠れない状態が続いていた。しかし酸棗仁湯とサフランの併用投与により排尿に起床した後も直ちに再入眠を取れるようになった。
(症例2)85歳、男性
肥満型。痴呆は軽度だが、性格の幼少化が激しい。
眠前にbrotizolam 0.25mg 錠を2錠服用していた。1錠では眠れず、2錠が必要であった。前立腺肥大があり、夜間、排尿に行くと、それから眠れず、家人を起こし、話し相手にさせたり、食事を造らせたりしていた。
家人が困り果てて筆者に相談に来る。酸棗仁湯(7.5mg)とサフラン(1mg)を一日3回(午前10時、午後3時、眠前)お湯に溶いて服用するように指示して処方。眠前のbrotizolam 0.25mg 錠2錠服用はその夜から中止とする。
その夜から夜間に排尿に起きても直ぐ再び眠るようになる。
(症例3)89歳、女性
痩せ型。女性としても小柄。痴呆は軽度。性格の幼少化は認められない。
他院よりtriazolam 0.25mg 錠を1錠、および clomipramine 10mg 錠を1錠、眠前に服用するよう処方されている。眠前薬 を服用して30分ほど経つとせん妄状態になる、しかし、眠前薬を服用しないと不眠となる、ということで本院来院。軽度の老人性うつ病を思わせるところが存在する。
酸棗仁湯(2.5mg)とサフラン(0.33g)を眠前に服用するように処方。眠前薬は不眠を訴えたときのみ服用するように指導。その夜から眠前薬を服用せずに充分な睡眠が取れるようになる。
(症例4)82歳、女性
痩せ型。女性としても小柄。寒がり。痴呆は全く存在しない。性格の幼少化も全く認められない。但し、頑固な不眠が存在。
他院よりzolpidem tartrate 10mg 錠を1錠服用するように処方されている。zolpidem tartrate を服用するとせん妄状態になる、しかし、zolpidem tartrate を服用しないと不眠となる、ということで本院来院。
酸棗仁湯(2.5mg)とサフラン(0.33g)を眠前に服用するように処方。zolpidem tartrate は不眠を訴えたときのみに服用させるように指導。その夜からzolpidem tartrate 無しで充分な睡眠が取れるようになる。
(症例5)72歳、女性
痩せ型。女性として中柄。痴呆(記銘力障害)は弱いながら存在する。性格の幼少化は認められない。頑固な不眠が主訴。
他院よりzopiclone 10mg 錠を1錠眠前に服用するように処方されている。しかしzopiclone を服用するとせん妄状態になる、しかし、zopiclone を服用しないと不眠となる、ということで本院来院。
酸棗仁湯(2.5mg)とサフラン(0.33g)を夕食後および眠前に服用するように処方。(すまわち、一日量、酸棗仁湯(5mg)とサフラン(0.67g))zopiclone は不眠を訴えたときのみに服用させるように指導。その夜からzopiclone 無しで充分な睡眠が取れるようになる。
【考察】
老人は漢方薬に対する感受性が高い。また漢方薬の服用に対して拒否的な態度を取ることは非常に少ない。お湯に溶いた漢方薬をコーヒータイム代わりに服用している老人は多い。
上記の症例のみでなく、他の多数の症例に於いても、漢方薬の中でも睡眠障害に効果が有るとされる酸棗仁湯は単独では効果を発揮することは難しい。しかしこれにサフランを加えることにより睡眠障害に強い効果を得ることができる。
老人だけでなく比較的若い男性も悪血が強い場合はサフランのみで非常によい睡眠が取れるようになった症例を幾つも経験してきた。しかし酸棗仁湯のみでは比較的若い男性には効果を示した経験がない。女性には酸棗仁湯のみで不眠障害が軽快した症例は幾例も経験している。
これは他の漢方方剤についても女性には効くが男性には効かないのが今までの筆者の経験である。それは何故か? それは女性の食事摂取量は少ないが、男性の食事摂取量は多いためと筆者は考えていた。また、老人になると男性も食事摂取量が少なくなり、漢方製剤が効くようになると筆者は考えていた。しかし、現在は筆者は次のように考えている。体質が陰性・虚証ならば漢方は効く。例えば消耗性疾患に冒された男性には、その男性が以前どんなに頑強であっても漢方は良く効く。漢方の造られた時代は食べ物は豊富でなく、老人と女性だけでなく男性も体質は陰性・虚証に傾いていた。
サフランは最高の駆悪血剤とされている。女性には「肌が綺麗になる。生理が規則正しくなる。月経痛が激しい人の痛みを軽くする。」とされている。サフランのみを希望する女性も多い。しかし、サフランは漢方方剤と同時に処方しないと保険で認められない。
【文献資料】
サフランを文献的に見ると『鬱を散らし結を開く、憂鬱病、胸苦しさ、吐血、熱病による発狂、恐怖恍惚、無月経、産後の鬱血による腹痛、打撲による腫れと痛みを治す1)』『血を調える、胸郭をゆるやかにする、胃を開き飲食を進ませる、長く服用すると気分をさわやかにする。2)』
『傷寒発狂、恐怖し、恍惚たるには、サフランを水に一夜浸して服す。3)』『心憂鬱積、気悶して散ぜぬものに血を活かす。久しく服すれば精神状態を愉快にする。又、驚悸を治す。3)』
『心気憂鬱なるもの、結悶が散らないものを主り、血を活かして驚悸を治す。結を散らして血を行ぐらす。4)』
『傷寒発狂・驚悸恍惚を治す。5)』
『逆を下し気を順らせ、血を散じ汚を消す。6)』
また『子宮に対する興奮作用があり、少量投与では子宮に緊張性あるいは律動性収縮を起こさせ、大量投与では子宮の緊張性と興奮性を高め、自動収縮率を強め、甚だしいときは痙攣の程度にまで達し、懐妊した子宮はいっそう敏感である。1)』
『通経作用があるので、妊婦の服用は禁忌である。2』』
『更年期障害からくる不定愁訴や生理不順による血の道症の症状(気分がすぐれない、イライラする、のぼせ、肩こり、不眠、頭痛、めまい等)に1回量サフラン0.2~0.3gを湯飲みに入れ熱湯を注ぐと数分で美しい赤黄色の湯になり成分が浸出される。箸でそっと掻き回せば柱頭だけが下に沈むから浸出液だけを飲む。湯飲みに残った柱頭には再度湯を注いで1日2~3回服用することができる。この液は風邪にも効果がある。ふつうは1日量0.5g くらいが良い。2』』
『雌しべの柱頭の赤い部分のみを集めて乾燥したものをサフラン(Crocus, 蔵紅花)といい、古代エジプト、ギリシャの時代から婦人病薬として用いられ、鎮静、鎮痛、通経薬などとし、婦人病の家庭薬によく加えられる。民間薬的にもよく用いられ、1回に5~10本を湯呑みに入れ熱湯を注いで数分間置くと橙黄色の美しい色が出て来るが、これを茶のように常用すると、血の道症、月経不順、ヒステリー、更年期障害、子供の百日咳などに効果があるという。また、食品の香料、着色料としてもよく使われ、スパイスとしてはクロッカスの名で売られている。
成分は、柱頭にはもともと protocrocin と呼ぶカロチノイドの配糖体が含まれていると考えられ、これが順次酸化されて出来たと思われる crocin, crocetindimethylester, picrocrocin, safranal などが見出されている。crocin, croctin には橙黄色の色があり、 picrocrocin に苦みがあり、safranal には芳香がある。
生産のための標準的な栽培法を記すと、10月に球茎を浅い育苗箱のようなものにぎっしりと並べ、25~30cm 間隔の棚になるような架台を作って室内に置く。10月下旬に開花したら雌しべをつみ取って、花が終わると主芽だけを残して側芽はすべてかき落とし、路地に植え付ける。5)』
(注:酸棗仁湯もサフランも太虎堂を用いた)
***(文献を集めて下さった日本ソアリングの中村豊氏に感謝の辞を表す)***
【文献】
1) Avidan AY:Sleep changes and disorders in the elderly patient.Current Neurology and Neuroscience Reports 2:178-185、2002
2) 番紅花:新註国訳本草綱目 第5冊:87~p92、春陽堂、1964
3) Kaplan HI, Sadock BJ:Synopsis of Psychiatry 8、Lippincott Williams & Wilkins、Philadelphia、1988
4) 松橋俊夫:サフランの入眠効果について.新薬と臨床・第42巻:123~125、1995
5) 大川匡子:高齢者の睡眠障害とその治療.精神神経学 103:948-956、2001
6) Phillips B、Ancoli-Israel S:Sleep disorders in the elderly.Sleep Medicine 2:99-114、2001
7) 中薬大事典 下巻:2671~2672、上海科学技術出版社、1986
8) 薬用植物大事典:342~344、 広川書店、1978
:Sleep Disorders in the Elderly, Cured by Kanpo Medicine, especially by Sanso-ninto and Safuran.
Gcc01471@nifty.com