十勝岳のミニトレッキングを終えた後、向かったのはお膝元の白金温泉。
せっかくなので、行った事のない所で日帰り入浴といたしましょう。
「湯元 白金温泉ホテル」(上川郡美瑛町字白金)です。
元々この付近には大正時代の初期頃、現在の十勝岳望岳台付近に「丸谷温泉」、現在の白金温泉付近に「畠山温泉」がありましたが、1926(大正15)年5月24日に十勝岳が大噴火。高温の岩屑なだれが発生して残雪を溶かし、25分あまりで火口から25㎞離れた山麓の上富良野原野に到達しました。その為、上記両温泉とも泥流に呑まれ消失しています。
現在の白金温泉は、1950(昭和25)年8月に温泉が湧出したのを受けて開業した「町営白金温泉旅館」が始まり。「湯元 白金温泉ホテル」の前身です。
現在のこの建物は1995年に中規模の温泉ホテルとして新築され、経営は民間企業。
比較的新しい建物なので外観や館内に古さは感じられず、清潔感があります。
入浴料は大人900円。
温泉成分分析表によると、源泉名は「白金14号、15号、18号、19号の混合」となっています。
試験年は令和元年と新しいですね。
泉温が51.7℃、pH値が7.0の低張性中性高温泉で、ナトリウム・マグネシウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉という泉質です。
申請者が現・美瑛町長名だったので、温泉開発の歴史的経緯から源泉管理は町がやっているのかもしれません。
時刻は14:30過ぎなので当日の宿泊客はまだチェックインしておらず、他の日帰り入浴客も多くなさそうなので、浴場もそれなりに写真が撮れると思っていたものの、浴場入口のドアには「撮影禁止」の文字が。もちろん、ルールは守ります。
以下、3つの浴場写真はHPより。
内風呂は右側が「温泉」、左側が「沸し湯」の表示がありました。
浴場の撮影禁止の表示があれば、最近は何だかホッとします。無理に写真を撮るのを頑張らなくてもいいから。
でもそれって、まるで犯罪者の心理みたいじゃないか?
こちらは男性用の露天風呂。
内湯から外に出て、少し通路を歩きます。晴れとはいえ、この時期の北海道の山間部、寒い寒い。木々の間から、「青い川」を見下ろす橋が見えますねぇ。橋の上の人も見えます。女性用の露天風呂については完全に遮蔽されていますので、ご安心を。
以前はホテルの渓谷下にダイナミックな「混浴渓谷露天風呂」があって、かつてその場所に「町営白金温泉旅館」があったらしいのですが、安全確保が困難である事を理由に2014年から閉鎖となったそうです。勿体ない!
お風呂から上がって、フロントロビーでゆっくり休憩。
次第にチェックイン客の姿が見えるようになりました。
実はこの時期、国の「Go To トラベルキャンペーン」に加えて、町による「びえい割」というのも実施されていて、宿泊料金から1人3000円の割引になるのだとか(現在は定員上限に達した模様)。
こりゃ、この日の夜は満室だぁ。
「びえい割」は美瑛町民以外にも適用されており、なんと嫁も11月上旬にそれを利用した自社の社員慰安旅行を、別の温泉ホテルにて申し込んでいます。
フロントロビーから地階が見えました。
行ってみると大小の宴会場やスナック、自販機、ゲームコーナーなどが。
帰り際、「青い川」へ行ってみました。露天風呂から見えた橋です。
橋の上から川を見下ろします。
目線を上げて、こちらは十勝岳連峰。
右から十勝岳(2077m)、美瑛岳(2052m)、美瑛富士(1888m)、石垣山(1822m)、辺別岳(1868m)、オプタテシケ山(2013m)。
正面に見える建物が「湯元 白金温泉ホテル」になります。
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