5月26日、増毛町の「春の味まつり」へ行った際に、国の重要文化財に指定されている「旧商家 丸一本間家」(増毛郡増毛町弁天町1丁目27)も見学してみました。

丁度、祭りの期間(26~27日)の入館料が、通常400円のところ200円だったしね。

 

 

この商家は1875(明治8)年の荒物雑貨店から始まり、呉服商、ニシン漁の網元、海運業、酒造業と次々に事業を拡大。天塩国(留萌管内全域と上川管内の塩狩峠以北、及び宗谷管内の一部)で一番の豪商と呼ばれました。

この本間家の建物は20年以上の歳月をかけて事業拡大とともに増築され、1902(明治35)年に完成したそうです。

 

 

呉服店舗部分。

番頭さんが鎮座していそうな台がありますね。画像の左側が店舗前の表通りになります。

 

 

番頭さんの気分で表通り方向を眺めてみました。

 

 

こちらは呉服店舗の2階部分。

 

 

呉服店舗部分の奥には居宅部分が広がっています。

大変味わいのある廊下ですね。

 

 

廊下からの中庭の様子。まさに「The・お金持ち」といった風情です。

 

 

これは漢詩が描かれた「奥の間」です。

 

 

こちらは立派な神棚が備えられた「茶の間」。神棚は新潟の宮大工によるものだそうです。

こんな感じの贅を尽くしたお部屋が幾つもありました。

 

 

 

元の呉服蔵に相当する部分には、本間家の「お宝骨董品」が展示してありました。

(右)は酒造関係の品々。「国稀酒造(株)」は当然、本間家による創業です。

 

 

奥へ続く土間の通路。

画像手前右側に電話室があります。

中央の上部にはランプに重なって分かりづらいですが、「魔よけの天狗」が飾られていました。

 

 

付属家部分の内井戸。ここから右奥へ行くと醸造蔵になります。

 

 

 

(左)は明治35年頃の本間家の模型。

(右)は醸造蔵の入り口になります。中は廃線となった旧増毛線の資料も一部展示されていました。

 

 

付属家から2階・3階へと上がれました。

これは2階の部屋。

 

 

こちらは3階の部屋になります。

 

 

3階の部屋から外の表通りを見た風景です。

 

 

外に出て、裏からの居宅部分の撮影。

 

これだけの建物ですから、映画のロケにも何度か使用されたようですね。

いや~、当初の予想を超えて見応えのある建物でした。

 

 

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