2013年5月13日 読売新聞より
 

夏八木さん、亡くなったんですね。
とっても好きな俳優さんでした。
梅之助にとって、「カッコイイ」って思ったこの世代の俳優さんは、健さんではなくこの人でした。
まだこれから公開予定の出演映画が数本あるそうです。
これって、凄い事ですよね。最後の最後まで役者でおられて、役者のまま亡くなった正真正銘のプロですね。
これから公開予定の映画の中に、「終戦のエンペラー」というのがあります。

 


終戦直後の昭和天皇の処遇を巡る物語で、政治的に微妙なテーマの作品ですが、マッカーサー役にあの缶コーヒーBossの方が出演しています。夏八木さんは実在した宮内官僚である関屋貞三郎という人物を演じています。
実はこの映画、国産映画ではありません。ハリウッド映画です。ハリウッド映画と言えば、あの「パールハーバー」のように日本側の時代考証の杜撰さ丸出しなのではないか非常に心配な部分があるのですが、日本側プロデューサーとして奈良橋陽子という方が立たれているそうです。その方面では大変実績のある方のようで、その奈良橋さんの祖父に当たる方が関屋貞三郎だというんですね。という事は、祖父の名誉にかけてもおかしな映画にはなってはいないでしょう。
結構、期待できます。
そしてプロデューサーの実際の祖父の役を夏八木さんが演じるわけですから、いかに夏八木さんが信頼され、評価されていたかがうかがえます。

 

夏八木さんの最期の名演技、この目でしっかり見てみたいものです。


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