MMAを経て、気がついたら日本古流のファンタジーにグッとくる。ソンな感じ | 旅するジーンズと30代の夏

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 そーいや最近服に関してまったく記事に挙げてなかったですが、紹介していないだけで相変わらずハイペースで増えています。
 イヤ、もーいらねーんだけどさ、服。ホントに。
 既存のソレで十分足りてるし。つーか、持て余すくらいのモノはあるんだよ。でもね、困った事に、魅力的なソレに遭遇すると、我慢出来ないのだよ。
 つーわけで、最近買ったのを一つだけ紹介。
 

 ナイジェル・ケーボンのシャツシャツ
 上品なオレンジの発色といい、「野暮った過ぎず洗練過ぎず」の絶妙に漢らしいシルエットといい、完全にオレの好み。

 しかもコレ、実はボタンダウンなのですな。

 見てもらえればわかる様に、実に手の込んだ小憎たらしいディテールビックリマーク

 さて、シャツのオマケでコレもゲット。
   
 
 ブックカバーです。あーた、ベルギーはマシュワ社のレザーですよベルギー
 コレがオマケなんて、どーゆー神経してんだ?
 キットどっか脳みそ(Brain)がイカレテるんでしょー。信用がおけますな(Trust)!!

 で、同皮革を一年間使うと、こんな感じになります。

 素敵でしょ?(ちなみに、元々オイルをたっぷり含んだレザーなので、いままでノーメンテです)将来のエイジングが楽しみな逸品です。
 ってまー、以前イタリアのバダラッシの皮革でブックカバーを作りましたが(⇒ コチラ)、コレが味が出るほど本を読んじゃいないんだな爆弾!!
 
 えー、つーわけでコノ数週間、意識して読書量を増やしてます。
 モチロン仕事も忙しいし、睡眠も確保しないといけないから、狂った様に読んでいた学生時代に比べると微々たる量だけどね、 6年振りに読書期に突入しています。
 ブログ記事でも幾つか触れていますが、主に日本の格闘技の歴史に関する書物を中心に読んでます柔道
東天の獅子 天の巻・嘉納流柔術 第一巻 (フタバノベルス)/双葉社

¥1,008
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 現在最終4巻の半分くらいまで読みました。
 スゲー久しぶりに獏さんの「ねちっこくてしつこくてゴツゴツした不器用極まりない文章(ホメ言葉)」に触れました。
 講道館黎明期の柔道家と旧派の九州&千葉の柔術家、沖縄空手(当時の唐手)、大東流合気柔術創始者の武田惣角らが入り乱れて闘う獏さんお得意の鬼達の群雄伝です。
 エキサイティングなのは間違いないですが、どうしても史実があるからチトいつもの大ボラ的な飛躍は鳴りを潜めています。

 コイツを読みおわったら、次は既に購入済のコノ辺を読もうと思っとります。
北の海〈上〉 (新潮文庫)/新潮社

¥680
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北の海〈下〉 (新潮文庫)/新潮社

¥637
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惣角流浪 (集英社文庫)/集英社

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 しかし、アレだな。最近読んだ幾つかを見るにつけ、明治~戦前・戦後の日本格闘技史(嘉納治五郎、講道館四天王、前田光世、三船久蔵、牛島辰熊、木村政彦、武田惣角、植芝盛平、塩田剛三、船越義珍、大山倍達、力道山…)の豊饒さを痛感しますビックリマーク

 欧米のボクシングやレスリングとはまったく違う理念の基で発達した、オリジナル極まりない日本人でしか有り得ない徒手空拳の小兵の格闘技術(プロレス的な発想も含めて)の世界への伝搬の仕方は、実は浮世絵やアニメ何かのオタク的なソレと同じで、世界に誇るべき格闘遺産だと思うのですよ。

 ココからは、濃密な余談。つーか、酔っ払いの戯言。ついて来れなくていーです。

 90年代にオウムとオタクカルチャー(ヤマトや平井和正辺り)が実に幼稚な形で(と、言い切ってしまおう)密接にリンクしたのと同じように、大正時代のカルト宗教(大本教)と植芝盛平の接近って実は根は同一だと思うのね。
 合気の神秘性って、「コスモクリーナー」や「幻魔」と同じで、実にカルトと相性がイイんだよね。
 「ひょっとすると有り得るかも知れないボンヤリとした不安な事象」をインテリに対して煽るだけ煽ったカルトが、不安の元ネタ&対抗手段として提示するのが、「オタクカルチャー&神秘系格闘技としての合気」だったとしたら、何十年たっても日本的なメンタリティは変わらんなぁ、と思う。
 あースイマセン。自分でも何を言っているんだか途中で見失いましたあせる
 とりあえず、この流れで大本教の話になったので、時間があればコイツを読んでみて下さいな。伝奇小説の見本の様なオドロオドロしさに満ちていながら、哀愁のヒーロー物としても抜群です。
闇狩り師 蒼獣鬼 (徳間文庫)/徳間書店

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 そして、サイン本。
 「黄石公の犬」もあったはずなのだが、見当たらないので「キマイラ外伝」のソレでご勘弁を。
   
 えー、イラストのterraは当然寺田克也先生ですよ!!
 


寺田克也全部 寺田克也全仕事集/講談社

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