海岸沿いゲイ留学記 その後 -8ページ目

キスのうまさと経験数は比例する?

前回、 「 2年越しの恋 」 では
2年間、自分の事を好きだった人に偶然出会い、
家に行ってエッチをするも、結局それきりになってしまったアンデス。


今回の日記は
その次の日に他の人とエッチをした話です。





次の日の土曜日。


年上の人=社会人の人 と会うのに
都合が付きやすいのはやっぱり土日。



アンデスは、土曜は授業で、日曜はバイトだけど、
事前に約束した場合は、うまくやりくりする(笑)



今回の彼は、35歳、横浜住み。 ネットで知り合いました。

土日休みだから、土曜に会おうと言われたけど、

土曜日はいつも午後に1コマだけ授業があるので

「そのあとなら会えます」 と伝えると

「じゃあ、車で都内まで行くよ」


とのこと。



ひさしぶりのドライブだー!とちょっと喜ぶアンデス。


でも、相手が横浜だと、

横浜の相手の家まで行ってエッチするわけにも行かないし

たぶんホテルかな? それとも、ご飯だけかな?

なんていつも、会う前にはいろいろと考えてしまうものです。



まあ、相手に何か考えがあるだろう ということで、

想像は想像のままにして、土曜日を迎えました。


学校の近くまで車で来てくれるというので、そこで拾ってもらう事に。



会ってみると、予想に反して、よくしゃべる人でした。

もちろん、いい意味でです。

アンデスは、人見知りだし、シャイだし、口べたなので(笑)

しゃべってくれる人だと、緊張も早くとけて、気持ちが楽です♪


しゃべるのも、うるさいという意味ではなく、

おもしろいんです。三枚目という感じで。


写真を見る限りではおとなしい人だったので、

これは良いギャップですね。

アンデスはこれを GOOD GAP と呼びます。

はい、そのままですね…。

もちろん BAD GAP もありますよ。


ネットで知り合って、リアルで会う場合には

必ず、ギャップはつきまとうものですからね。



そんなアンデス用語の説明はどうでもいいとして、






「で、俺たちどこ行くんだ?」

と聞かれ、

え、えっと…

なんて答えよう…


と迷ってると、


「ま、とりあえずエロいとこ行こうな」

とフォロー(?)してくれました。


向かう先は新宿へ。



彼は東京には詳しくないけど、

新宿にひとつ、ホテルを知っているというのでそこへいくことに。


ひとつだけ??

と、おかしく思う方もいるかもしれません。



ラブホテルというのは都内だと、集まって建っているので

ひとつ知っていれば、当然まわりにもたくさんあるものです。



だけど、ここでいう「ひとつ」とは、

「男同士が入れるホテルをひとつ知っている」

という意味です。




ただ、彼が向かったのは新宿6丁目

ここら辺にあるホテルは、ひとつと行かず、結構、男同士で入れます(笑)
ぼくの知る限りで3つぐらいあるので、ほんとはもっとかもですね。
新宿という土地柄、そこらへんはホテル側もうるさくないのかもしれません。






部屋に入っていつも悩む事。


それはどうやって、どのタイミングで、セックスに持ち込むのか。

年上の人とばっかり関係を持つアンデスは、大抵は相手がリードしてくれます。

今回も例に漏れず。



入って話す事もなく、


すぐにベッドに押し倒される。



そのまま上から覆いかぶさってきて

キスをされる。


ゆっくりとだけど、ぼくも緊張がほどけて

気持ちが高まってくる。





あとは流れに身を任せて

服を脱いでいき

それからシャワーを浴びる。


浴槽に張ったお湯に2人でつかり

ひさしぶりに浴槽の中でいちゃいちゃ。


それからベッドに戻って


相手のそれにゴムをつけて

いざ…






詳しくは書かないけど、

ひさしぶりに長期戦でした(^^;




相手が何度も何度も

寸止めを繰り返すので

なかなか終わらず…


「だって、こんなおいしい時間、そう簡単に終わらしたらもったいないだろ?」


というけど…


ネコは大変なんだから…

と心の中でつぶやくアンデスなのでした。



それから、ピロートーク。


ピロートークもかなりの長期戦だった気がします(笑)

でも、落ち着ける時間だから全然かまわない。


「君って、俺がなにしても拒まないんだね」


と言われ

「そんなことないです!拒んでますよ!」

と必死に焦るアンデスだったけど


「そう? ああ、確かに拒んだよね。

俺が生で入れようとしたときだけ。」


ちーーーーん。




それだけだったけ・・・


しまいには、

「ほんとにエッチに貪欲なんだな」

と言われてしまったのでした。




ただ、言い訳をさせてもらうと


彼はとてもよくしゃべるし、面白いひとなので


エッチの最中も


めちゃくちゃ盛り上げてくれるんです



「そんなことしちゃうんだ?
うわーいやらしい。

何人の人にそんな姿見せてきたの?

話してるときは真面目そうなのに
ベッドの上でそんなことするんだね」


って今、打ってみたら、ただのエロおやじだね…(笑)

でも、そんなことを言われ、おだてられ、

きっと調子に乗ってました(汗



なにをしたかよく覚えてないけど(←嘘。)

とにかく楽しかった記憶だけあります(笑)





他には、お互いの今までの恋愛の話をしたり、

元彼の話をしたりしていました。

楽しい思い出や切ない思い出などなど。


とりあえず、恋愛は難しいよねっていう事をお互い言ってた感じでした。







ホテルの退室時間の3時間を過ぎたので、ホテルをあとにし、

車でぼくを家に送ってくれる道がら、

いいところがあったら、そこで夕飯を食べようと言う事に。



車の中でもいろいろ話して盛り上がったのだけど、


そこで彼に言われた事


「お前はキス慣れてるよね」

と言われ

「へ? 全然だよ。 ○○さん(←彼の名前)がリードしてくれてたんじゃん」



だって、実はぼく…

舌が短いんです。

なので、

舌が短い=うまく動かせない=リードできない=キスが下手


と思っていたのだけど


「いや、上手い・下手はテクニックの話じゃないよ。
キスをするときに、感情をどうやって舌先にのせていくか、
感情の高ぶりをどう、キスで表現するか、
それが上手い・下手なんだよ」

とのこと


確かに、キスって口で言われて教わるものじゃないから、

(口でされて教わるものw)

何人かの人とキスをしていって、

その中で上手い!と思った人のキスを

自分も真似していって、上手くなるものだよね。



だから、あんまり上手い人とキスをした事のない人は

上手いキスを知らないし、上手いキスもできない。



そういうぼくだって、上手いキスをいうものを

自分の経験した人の中からでしか割り出せないので、

絶対的な上手さとか、わからないです。




続いて彼は、

「だから、言っちゃ悪いけど、お前、相当経験あるんだな」

最後の言葉は心外だけど(笑)

上手いと言われたのは正直に嬉しい。


ただ、やっぱり舌が短いのはコンプレックスなんだけどな…(^^;






さらに、

「キスが淡白なやつは、エッチも淡白だしな」



んーどうだろ。


アンデス、童貞だからわかんない♪




いや、嘘です…

ごめんなさい…

今の瞬間に、背中に100人の殺気を感じました…






でも、確かにそれはそうかも。

エッチが上手い人は、キスだけでも十分クラクラする

っていう人が多いと思う。(相手のルックス関係なく)



新しい事をひとつ学んだので

これからは、それにもっと目をおいて見ようと思います。




「キスが淡白なひとはエッチも淡白か」どうかを(笑)



そのあと、夕飯を食べて、

家まで送ってもらい、帰ったのでした。






次回 「エッチした相手は彼女持ち!?」 へ続く

2年越しの恋

前回まで、9回にわたってウィルの日記を書いてきましたが、
とりあえず、しばらくウィルの日記はお休みとします。

日記の時間が、今の時間に追いついたので、もうネタがないですし、
本当に連絡がこないので、書き続ける事ができないからです。



9回の間ずっとラブラブに書いておいて、
実はもう冷めているだなんて、みなさんを裏切ったようで申し訳ありません…



だけど、どうか悲観しないでください。





なぜなら




アンデスはもう




もとのセックスライフに復帰しちゃってますから(笑)








それもまた、すごく奇妙な出会いでした。

なのでタイトルが 「2年越しの恋」

それはぼくにとってではなく、相手にとってなのですが。



みなさんはもし、2年間の間、見ず知らずの人にずっと想われていたと知ったらどう思いますか?










つい先週のこと。


新しい出会いを求めてエンジン全開だったアンデスは

とりあえず出会い系の掲示板をみることに。



顔がアジア系で、男らしい顔写真の人を発見。

彼は31歳。 特に好きなタイプを書いてなかったけど
年下がいいって書いてあったから、

まあ試しにと自分も写真を添付して送ったのでした。



するとすぐに返事が来て、気に入ってくれたようで

よろしくねと。


ぼくも

「こちらこそ! ぼくはアンデス(←本名を言った)です。
なんて呼べばいいですか?」

と聞くと…



意外な返事が。


「あぁ、アンデスくんか…
アンデスくんは2年前の20歳のときに、俺にメールした事覚えてないかな。

ほら、この写真はアンデスくんでしょ?」


というメールと一緒に、2年前にぼくが送ったであろう写真を添付してきたのでした。






うん、確かにぼくの写真… 懐かしい… そして恥ずかしい…





でも、そう言われても、どうしても彼を思い出せないアンデス。

顔写真をいくら見ても、見覚えはないし、
2年前にメールを送ったことも覚えてない。

いったい、ぼくはこの人になにをしたんだろう?

と頭の中にクエスチョンマークがたくさん浮かんでいたときに


彼からメールが


「実は2年前にメールくれたときに、返事しようとしたんだけど、
仕事が忙しくてなかなか出来なかったんだ。
何日か経って落ち着いてきたときには、もう今更返事してもなぁと思って。

それからずっとアンデスくんを記憶の片隅に置いて、時々写メ見たりして、忘れられなくてさ」




こんな事ってあるんですね。


2年前に返事が来なかったから、自分は彼のタイプじゃないんだと思って
完全に忘れていました。



彼は2年の間、何回もぼくにメールをしようとしたみたいです。

仕事で落ち込んだときとか、彼氏と別れたときとか。

でも、変な人だと思われるのがいやでできなかったんだそう。


そして展開が早く

彼が

「今日はたまたま休みだから、もしアンデスくんの都合が良ければ
夜に会わない?」

とのこと。



ぼくはジムに行く予定だったけど、そんなのはいくらでも調整できるので

「うん、じゃあ会ってみましょう」



と、いきなりメールした当日に会う事に。


彼の住む最寄り駅まで行って、

駅前のファミレスでご飯を食べる事に。



そこで、いろいろ詳しく教えてもらいました。


彼の携帯の中には確かに、

ぼくが2年前に送ったメールがありました。

送信した日付は

2007年12月6日。

ぼくが留学する半年前だ。

ぜひ返事ください!というアピールとともに
20歳の時の恥ずかしいぼくの顔写真が一緒に付いていた。




もし、この2年間の間、(正確には1年半)

彼がぼくに返事をくれてたとしても、

それがぼくの留学中だったのなら、

メールを受信する事ができないし、

彼も返事をもらう事ができずに

終わっていたかもね。




そして、

もし、今回、ぼくが彼にメールを送らなかったら

彼は3年も4年も、ぼくの写真を眺め続けていたのだろうか。


人生には「もし」という事がないから
それが楽しいような切ないような。





それから彼の家に行って一緒にテレビを見てゆっくりしていました。



突然

「君はフェチとかある?」

と聞かれ、

「フェチですか?
んーいっぱいありすぎて
ひとつひとつに固執しないので、フェチって言わないかも…」


「そっか、俺は手フェチなんだ」


と言ってぼくの手を握ってきた。


彼いわく、指の長さと、爪の長さ、そして爪の丸みにおいて、
ぼくの手は彼の合格基準に達しているらしい。





そのまま手を握っていながら

キスをして

服を脱がされ

ベッドへ




そしてそのまま抱かれる

というのを彼は望んだようだけど、


ぼくは拒んだことによってそこまで行きませんでした。



理由は二つ。


・彼のが大きくてアンデスの許容範囲を超えていたから。

・その次の日に他の人とエッチする予定が入っていたから。



なので

抱かれる事も、最後までいくことも

お断りする事に。



彼は残念がっていたけど


まあ、また今度にね




という事で

いい時間になったのでぼくは彼の家をあとにしたのでした。


「また今度」


それがやってくる事はもうないのだけど。








その後、彼と何回かやり取りしたあと。


彼にぼくが本当のところどう思っているのか聞かれた。

彼は本心を知りたいんだと言うので

正直に

「今の関係以上は求めていない(彼氏にはなれない)」

と言うと


「彼氏になれそうもないならもうメールはできない、ごめん。

こうなるんだったらむしろ今回のことがなくて、
今までみたいにずっと心の中で思ってるほうが、ただの憧れで、片思いのつらさがないからよかったのに…」


そう言われるのはわかっていた。
彼を傷つけてしまうこともわかっていた。

でも、本心を言うのが一番お互いのためだと思ったから。


「さようなら・・・

と言いたいが

君はオレのアイドル的な存在だから、気が向いたらまたメールください
それが来年でも2年後でも、何年後でも・・・」


「わかりました。

では、さようなら ではなくて

またね。 ですね」


「そ、またね」


というのが彼との最後のメールでした。



彼はこれからもぼくの写真を眺め続けるのだろうか。









余談ですが、

彼に言われたのだけど、


ぼくがゆずの北川に似ているのだそう。




え…

と思って、思い出せる限りでも

全く似てないだろ









と思ったのだけど

デビュー当時はかわいかったんだよと彼は言い、

写真を見せてくれた。


海岸沿いゲイ留学記 その後-kitagawa



確かにかわいいかも(笑)


でも、ぼくには似てないかな…(^^;








次回は、その次の日にエッチをした人とのお話


次回 「 キスのうまさと経験数は比例する? 」 へ続く



ウィルと、アンデスの誕生日

前回 「 ウィルとゲイサークルの新歓合宿 」 では、
サークルのイベントでありながら
ウィルといちゃいちゃしていたアンデス。



今回は先月に22歳になったアンデスの誕生日の話です。





と、その前にお知らせです。


ウィルとの日記も、もうほぼ終わりにさしかかっています。

今までラブラブな日記を書いてきましたが、

その日記を書き始めたのが、先月のこの誕生日のあと。

その時、すでにアンデスの中では先が見えていて

ちょっとずつではあるけど覚悟が決まっていた中、日記を書き始めたのでした。



ウィルとの関係に終わりが見えてきたときに、

ちょっと今までのことを思い返そうと思って

ずっと日記に書いてきたわけです。



日記を書きながら思い返していると

ウィルはやっぱりかわいいなぁ なんて再認識させられつつも、

ぼくは彼にとって都合の良い存在だったのかなと思ったりもします。


結局、彼とは付き合っていないので
傷は浅くてすむかもしれませんね。





では、長くなりましたが、誕生日の時のウィルとの出来事。








ウィルは4月の時点で、ぼくの誕生日のことをほのめかしていました。

「5月はアンデスの誕生日だね。なにをしたい?」

と聞いてきた時はびっくりでした。

初めて会ったときに、確か誕生日を教えたけど、それは2月の話。

まだ覚えていたんだと、嬉しかった。





それから、期待しすぎないようにしつつ、誕生日になにをしてくれるのかなとウキウキしていました。


誕生日を一週間前に控えた週末。

ウィルは特に、予定を押さえてこようとはしなかった。

忘れてるのかな…
忙しいかな…

と思って、いてもたっても居られなくなったアンデスは

結局、聞いてしまう。

「来週の日曜日は空いてる?」


すると、


「アンデスの誕生日でしょ? 空いてるよ」

とメールが来たので一安心。


できたら、土曜日の夜から日曜日を一緒に過ごしたい

とお願いしたらOKしてくれました。



ただ、土曜日はゼミの合宿から戻る日だから、何時に帰るかわからないとの事。


夜は何時でもいいよ。家に着いたら、教えてね

と伝えた。


ゼミ合宿の帰りなら疲れてるだろうし、

ウィルの家で、また映画見てもいいし、

ルームメイトのアレックスも交えてゲームしてもいいし、 と思ったから。



でも、その土曜日の夜。

ウィルからメールが来る

「アレックスに連れ出されて今、新宿2丁目にいる(笑)」


え、、、、


疲れてるんじゃないの?? と思ったけど

アレックスが無理矢理連れ出したのかなと思って、まあいいかと了承。


ぼくもちょうど2丁目で友達とご飯を食べていたので

「終わったらウィル達のいるクラブへ向かうね」 とメールを送ったのでした。




で、友達を見送ってから、クラブに行っても

ウィル達の姿は見当たらない


電話してみると、酔ってるようなウィルの声が聞こえてくる。

すでに違うクラブに移動したらしい。



そっちへ行くと

ウィルの周りにはすでに知らない友達たちが。

とりあえずウィルに対して

「やっと見つけたよー! すっごく探したんだよ」

と不満をぶつけてみるも、

「ひさしぶりだね」

と他人行儀なウィル。



仕方なく一緒に居て

クラブにも入ったけど

ぼくは学校帰りで荷物も重いし

疲れていたので踊る気はなかった。

というか、ウィルの家に行ってゆっくりするつもりだったから。



荷物が多いぼくを見て、ウィルは

「これロッカーに預ける?」

と聞いてきたけど、

「大丈夫だよ、ぼく踊る体力ないし」

と答える。



きっとぼくはこの時点でウィルに怒りを感じていた。

ひさしぶりに会ったというのに…

2人だけの時間だと思ったのに…


ウィルは他人行儀だし、周りに知らない友達を連れてるし、
酔っぱらってるし、ぼくの前で平気で他の人とキスしているし、

もうムラムラ…(笑)

じゃなくてムカムカ、プンプンでした。



でもウィルが悪いわけじゃない。

彼はたまたま、アレックスに連れられて2丁目に来て、
1ヶ月ぶりの夜遊びが嬉しくて、ついお酒をたくさん飲んで、
ひさしぶりに会う友達に絡んで、仲の良い友達とはキスもして、


悪気がないのはわかってる。

それに、ウィルの家でゆっくり過ごそう っていうのはぼくが勝手に考えた事で
絶対そうしようね、なんて言ったわけじゃない。



とりあえずその場は全てを呑み込む事にした。







それから朝の1時。

ウィルの家に帰り、一緒に寝る事に。

朝起きて、成り行きでエッチをして

ウィルがランチデートに行こうと提案してきた

彼のおすすめのイタリアンレストランに連れて行ってもらった。

味もお店も文句のつけようがないほど良かった。



ぼくは昨夜の事は水に流して

ウィルと楽しい時間を過ごした。


でも、だいたいこんな感じでその日は終了。


なぜなら彼は夕方からバイトが入って、
しかもそれが1時間も早くなったので

どこかに出かけるほどの時間の余裕がなかった。


それでも、誕生日をウィルと過ごせて嬉しかったアンデスは

お礼を言って彼の家をあとにしたのでした。






でも…

わがままだとは思うけど

あえて、「でも…」と言わせてほしい。


なんかひっかかった。


今までウィルと一緒に居て何回かあったこと。

それは、摩擦。





チンコ同士を摩擦という意味ではない。





お互いに変に譲れないものがあって
それがぶつかったときに、
うまく説明してもお互いにわかり合えない
ずっと平行線が続くだろうと感じるような


そんな感覚にあうんです。


ウィルが悪いわけではない

ぼくが悪いわけでもない。

合わないのだ。


合わない…。



いつもは仲良くできるのに


ある一瞬だけ合わない。


どうしていいかもよくわからない…


ぼくはなんだかんだいって、ウィルのことよくわかってないんだなと思った。




それからウィルとサークルなどでも会ったけど

どこかしら素っ気ない対応を取られる。

メールの頻度も少なくなった。



それは、5月の終わりまでに、彼は論文を仕上げなくちゃいけなくて

すごく忙しかったのは確か。



その忙しさが終わったと思ったその時、


彼はヨーロッパ旅行へ旅立ってしまった。

10日間、ヨーローッパを回るのだと言う。


そして、今日は10日間経った。

未だ連絡はない。









次回 「 2年越しの恋  」 へ続く
 

↑すでに「ウィル」のテーマじゃない(笑)