小田急バスが渋24系統(渋谷駅~成城学園前駅)から撤退 | gayasan8560のブログ

gayasan8560のブログ

趣味の鉄道、街歩きネタを中心としたブログです。鉄道については、主に歴史的視点からの記事が多いです。

 これまで東急バスと小田急バスが共同運行していた渋24系統(渋谷駅~成城学園前駅)から小田急バスが撤退し、東急バスのみの単独運行になるそうです。

 渋谷24系統は戦前の玉川電気鉄道東宝線にまでさかのぼれる由緒ある路線です。戦後、大東急から分離した直後には自前のバス路線をほとんど所有していなかった小田急が、東京急行にお願いして共同運行という形で、昭和26年に初めて23区内に保有したバス路線が今の渋24系統でした。当初は渋谷~上町間の停留所を無停車とする条件付きでの運行だったようです。多分、この区間は玉電と競合するためだと思われます。このような小田急バスにとって歴史的に意味深い系統からの撤退は感慨深いものがあります。

 こうなると気になるのは兄弟路線ともいうべき渋26系統(渋谷駅~調布駅)の動向です。こちらも戦前までさかのぼれる歴史のある系統で、現在は小田急バスの単独運行として運行されていますが、徐々に運行本数が減少されてきて今や廃止寸前の風前の灯火状態になっています。しかし、渋24系統からの撤退により、世田谷区内における世田谷通りの大部分と国道246号線を運行する小田急バス唯一の系統になりました。こうなると、極限まで本数を減らしていきながら免許維持路線として、しぶとく生きながらえるのではないか、と考えたりもします。