朝ドラ「エール」に出てきた電車の絵 | gayasan8560のブログ

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趣味の鉄道、街歩きネタを中心としたブログです。鉄道については、主に歴史的視点からの記事が多いです。

 今月から始まった新しい朝ドラ「エール」を観ています。今週は後に主人公の妻となる関内音(二階堂ふみ)の子供時代が描かれた週でしたが、関内家の子供部屋の壁に貼ってあった絵(女の子の左上側みえる)が気になってしまいストーリーが頭に入らなくなりました。子供が描いた電車の絵ですが、関内家の子供は女ばかりなのに電車の絵というのが気になります。
           写真1 左上の電車の絵                                              関内家は豊橋に住んでいる設定なので、まず考えられるのは豊橋鉄道市内線です。しかし、今週は大正13年の設定なので大正14年開業の市内線はまだ存在しません。そうなると渥美電鉄(現在の豊橋鉄道渥美線)になります。渥美電鉄の開業は大正13年1月。まさに開業したての時期になります。地元の小学校で新しく豊橋に誕生じた「電車」を題材にした写生をさせていたとしても納得できます。これで女の子ばかりの子供部屋に電車の絵がある理由がわかりました。
 絵に描かれている電車は2枚扉、ポール集電のように見えますが、これは渥美電鉄が開業時に走らせたデハ100形と同じです。デハ100は扉間に窓が3枚しかないのですが、絵の方はもっと多く窓があるようにみえます。でもデハ100の窓は1枚の中に桟がはいって三分割されているので、子供が絵にするとき窓を多めに描いたとしても不思議は ありません。           写真2 渥美電鉄デハ100                                              これでスッキリしました。NHKのスタッフがはたしてそこまで考えていたかはわかりませんが・・・