京王電気軌道について(外伝)-そしてバスは走ったー | gayasan8560のブログ

gayasan8560のブログ

趣味の鉄道、街歩きネタを中心としたブログです。鉄道については、主に歴史的視点からの記事が多いです。

京王電気軌道は大正2年4月に笹塚・調布間を開業させ、残りの特許取得区間(新宿・笹塚間、調布・府中・国分寺間)については、鉄道整備までの間、暫定的に乗合自動車(バス)で連絡することとしました。これが東京府最初の乗合自動車路線になったわけです。そのうち、調布・府中・国分寺間の乗合自動車路線の申請時に関連した文書について、今回紹介したいと思います。

イメージ 1

イメージ 2
上の文書は、調布・国分寺間の乗合自動車営業について、その営業が開始される約一年前に京王電気軌道から警視庁(東京府?)に提出された営業許可申請に関連して、警視庁から陸軍次官に対して意見照会をしたときのものです。別添の図面が残っていないのが残念ですが、営業時間が午前六時から午後八時までとか、使用車両数が2両といったことがわかる貴重な資料です。
意見照会されたものの、調布から国分寺までのバス路線に陸軍が文句を付ける訳もなく、「差し支えありません」的な返答がすぐに返され、さらに一か月後には無事に京王電気軌道に対して警視庁から営業許可がおりたことが、この前後の文書からわかります。