ハチドリのひとしずく | ~One For The Road~

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今日の最後の一時が、明日への新しい道につながるよう・・・。

感じたとおり、今手がけている案件の難しさはやはりかなりのもののようだ。

なんとかまだ繋がってるのは繋がってるんだが、正直なところこのまま

では確実に終わる。

担当してくれているSEとの話でも、手の引き頃という単語が出てくる。

よっぽどの事が無ければ、今の状況をひっくり返すのはほぼ無理だろう。

営業として、正直今後の動きについて迷う所である。



そして今日も「たまたま」今の自分への言葉が、ドラマ「太陽と海の教室」

より一つ。


「ハチドリのひとしずく」


どこかで聞いた事があるなあ・・・と思ってちょっと調べてみたら、やっぱり

あった。

ドラマでは原文ではなくて端折っていたけれど、折角なので原文を。



森が燃えていました

森の生きものたちはわれ先にと逃げていきました

でもクリキンディという名のハチドリだけはいったりきたり

口ばしで水のしずくを一滴ずつ運んでは

火の上に落としていきます

動物たちがそれを見て

「そんなことをしていったい何になるんだ」

といって笑います

クリキンディはこう答えました


「私は、私にできることをしているだけ」


「ハチドリのひとしずく~いま、私にできること~」 ~辻信一 著書~



南米のアンデス地方に伝わる話を訳した短いお話である。

自分は自分にできることをするだけだ。

無駄になるからと言って、それはやらなくても良い事なのか?

後一歩前に進めば、そこに目指すものがあるのではないか?

たとえ99%の努力が無駄になったとしても、残り1%が、努力した人に

とってはそれは100%なのではないか?



今の状況は、99%の努力が無駄に終わるかもしれない、正直そんな

状況である。

でも・・・今ここで手を引いてしまえばそれで良いのだろうか?

いや、会社としては良いのかもしれない。

そこに利益が見込めない以上はそれが正しい判断なのだろう。

でも、今はまだ担当者の立場である。

ならば、せめて最後までやりきってみたい。


たとえ1%でも残っているならば。

そして、たとえ失敗したとしても、おそらくそれは無駄ではないはずだから。



でも、今後担当職から管理職へと変わっていったとしたら。

その時は、また別の決断が必要となるのだろうな。

でも、もし自分の部下や後輩が今回のような案件に関わっていたとした

ならば、できれば同じ事を体験させたいと思うな。

きっとこれは無駄ではないと、思ってくれているならば。



そして、99%の努力ができる人のことを天才と呼ぶのではないだろうか。