ギムレットには早すぎる・・・か | ~One For The Road~

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今日の最後の一時が、明日への新しい道につながるよう・・・。

「ギムレット」


それはジンベースのショートカクテルの中ではかなり有名なものの一つ。

「錐」と訳されるように、突き刺すような鋭い味というイメージがその名の

語源と言う説がある。

そして、やはりギムレットと言えば「ギムレットには早すぎる」だろう。

レイモンド・チャンドラーの小説「長いお別れ」に出てくる名台詞で、

ギムレットが有名になった一因である。



このカクテルとの出会いは、かれこれ数年前。

社会人になってまだ間もない頃、会社の同期と飲みに行った際に2件目に

行ったバーで飲んだのが最初。

まだバーという存在を敷居の高いものとして捕らえていた頃である。

カクテルの名前なんて居酒屋にあるものくらいしか知らなかったので、

そういうのに詳しい友人が面白そうに頼むのを、ちょっとビビリつつも

いろいろと飲んでいってた際に出てきたカクテルがギムレットだった。

かなりキツイがなんとか飲めなくはない・・・といった感じだったな。

まあその時飲んだものは全てキツイと感じていたが。


それから徐々にバーとかカクテルとかを覚え始め、その時に記憶に残って

いたギムレットもその内の一つとして今に至るわけである。

先週末、なんかやたらと飲みたくなったんで久しぶりにちょっと作ってみた。

自分で作るのはこれで2、3回目くらいかな。

味がキツイせいもあるだろうが、なぜか自分の中でなんかこうかしこまると

いうか、ちょっと特別な気持ちをもってしまう。


ライムはちゃんとフレッシュを使って、しっかり美味しいものをイメージ。

通常はコーディアルライム(甘味を加えたライムジュース)を使うのだが

さすがにそこまでは無い。

なのでガムシロップで代用する場合が多いのだが、探してみたがたまたま

家では在庫切れ。

仕方ないのでほんの少し砂糖を入れて代用する事に。



シャカシャカシャカシャカ・・・

トポトポトポトポ・・・



色は白濁色。

フレッシュを使うとこの色になる事が多い。



さて・・・、



コクリ・・・。



ジンの鋭い味が口に広がり、そこにライムの酸味がマッチして・・・。

だが、その奥に広がるはずの甘味はやはり存在を感じない。



残念ながらまだ未完成か・・・。



ちなみに今までで一番美味しかったのは、いつも行く「ALFIES BAR」

飲んだとある日の一杯。

いつの日だったか残念ながらちょっと忘れちゃったが、あの時の一杯が

今までで一番だったな。


あの時の味・・・いつか自分の手で。




(ちなみにレシピ)

「ギムレット」

ドライ・ジン:45ml

ライムジュース:15ml