とても久々にメモを残します。

 

昨年12月に、下記の投稿をしました。

 

暴落怖いので一旦キャッシュポジションに。

その後、半年は投資をお休みすると、宣言したわけですね。

 

それで、その方針は、見事に外れました!

日経平均は年初から暴騰。

33000円がいまや40000円。

私は、お休み宣言したので、指をくわえて暴騰を眺めてました笑

 

情けなさすぎる!

悔しすぎる!

FOMOそのものでした。(fear of missing out)

 

まあ、私の見通しなんてこんなものです。

マーケットタイミングなんて、本当に当たらないです笑

 

でももうすぐお休みも明けます。

そこで近況をメモすることにしました。

 

まず、私は、お休みしきることが、できませんでした。

FOMOが悔しすぎて、少しではありますが、割安株を探しては、ちょこちょこ買い集めているというのが現状です。

ただ、どこかで大きな下落がくるという相場観は崩しておらず、そのときの資金を持っておきたいので、あくまでちょこちょこと、集めています。まだ、総資産の20%台くらいしか、買っていないです。

半年のお休みが終わったら、本格的に腰を入れるかもしれません。

 

それでも、複数買っているのは事実でして、ここではそのすべての銘柄は書きませんが、一つだけ取り上げたいと思います。

それは、ケーユーHD(9856)です。

 

業態は、高級輸入車販売、中古車販売、です。

なんか、ツマラナイ業態ですね。

人口減少ニッポンでは、いかにも成長しなさそうな予感がします。

 

指標を見てみると、とても割安です。

PER/ROE/配当利回り/自己資本比率…いずれも申し分ありません。

割安です。

 

 

とはいえ、成長しないから、割安に放置されているんだろう。

そう思いますよね?

 

 

でも、業績を見てください。

 

この10年、見事に、右肩上がりをしています。

FY24は、減益決算の見通しですけれど、3Q時点で、上方修正が見込まれる水準になっています。

5月の決算では、きっと上方修正があることだろうと思います。

 

この右肩上がりは、マネジメントが素晴らしい可能性があります。

 

問題は、来期が、どうなるか。

来期の見通しは、保守的に出てくるかもしれませんが、営業利益80億水準で出てくれば、まずはOK。

きっとその後上方修正をして、100億水準で収まる予感がします。

 

この会社の最大の魅力は、配当です。

4.5%を超える利回りの現在の株価水準は、投資を検討するに値します。

自己資本比率も高く、配当を継続する余力もあると思われる。

 

基礎的な部分は、非常に魅力的に映ります。

 

 

 

長期的見通しは、どうなんでしょう。

先に言った通り、日本は縮小してゆきます。

為替も、円安が進むことでしょう。

内需に頼った、輸入車販売事業は、今後も伸びるのだろうか。

 

この点については、私の結論は、「伸びると思う」です。

 

なぜならば、ケーユーは、輸入車販売事業が、収益の柱だからです。

つまり、高級品です。

 

今後、日本は、どんどん格差が広がります。

ピケティのR>Gの世界です。

戦後の最大のフィクションである1億人平等が終わり、平時の格差の姿に戻ってゆきます。

 

庶民は困窮を極めますが、一部の富裕層は、高額商品を買うはずです。

だって、10億持っていたって、普段の生活では使いきれないのです。

無駄に高級車とか買わないと、使えないのです。

そうであれば、高級車を買って、オラオラとやりたくなるでしょうな。

人間、そういうものでしょう。

 

というわけで、日本の衰退に伴って、中級車の販売は落ちるけれど、格差の拡大で、高級車の販売は伸びる。

それが私の仮説です。

 

懸念は、EVとリースによる囲い込みです。

何を言っているかというと、いま、自動車メーカーは、リースに力を入れようとしていると、思われます。

トヨタがKINTOを始めましたけれど、あれは、まあリースの一種です。

要するにメーカー側が資産を保有して、貸し出すわけです。

ユーザーは、資産を保有しないのです。

メーカーにとって、これの何が良いかというと、EVの時代に、使った車をリースアップして、バッテリーのリサイクルなりに回せる。そもそもEVは高すぎて売りにくいなか、リースなら残価設定を高めて商売にすることができる。また、リースのなかで、自分で保守メンテをして、アフターサービス収益を稼ぐという思惑もあるかもしれません。

 

もし、BEVが本当に普及する時代になれば、おそらくはリースとセットであるので、自動車販売という業態そのものが、窮地に立たされるリスクはある。

 

ただ、BEVは簡単には来ないというのが私の仮説です。10年は少なくとも来ない。

最近、BEVが失速をはじめ、ハイブリッドに回帰し始めています。

ようやく気付き始めたのでしょう。

ハイブリッドであれば、現在の商売、すなわち、売り切り商売が続くと思います。リースビジネスが席巻することはない。

 

それに、日本は、長期的に、円安が進む国なのです

そのとき、消費者は、どう行動するか。

物的アセットを、持とうとするのです。

ハイパーインフレが起きる国で、人はどういう行動をとるか。

実物資産を、所有するのです。

リースなんて、受け入れられない。

自分が、所有したいのです。トヨタに所有されたくないのです。

所有権を持っている人が、インフレ時代の勝者なのです。

これは、インフレが慢性化している、トルコでも、イランでも、そうです。

インフレしてるなら、所有権持ちたい。

万国共通の現象です。

日本人も、長いデフレで忘れかけている、インフレ時代の所有権スピリットを、徐々に思い出してゆくことでしょう。

 

 

まとめると、メーカーがBEVリースを仕掛ける懸念は、あるにはある。

しかし、格差で高級車は伸びるし、インフレ所有権志向で自動車販売事業も廃れない。

BEVはまだ来ず、ハイブリッド中心で、自動車販売という事業形態は存続する。

だから、ケーユーの長期見通しは、意外と固いのではないか。

 

それが、私の結論です。

なので、1140円水準で、ちょっと投資をしてみています。

ホライズンは、まあ、5年以上ですかね。

 

さて、どうなるでしょうかね。

(こうやって書くと、大恥をかきそう汗)

 

以上