10分で危機のカナリア 2023年1月13日 | 10分でモーニングサテライト

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市況予想
⇒ 各エコノミストの的中確立を公表する

 

中東での衝突 原油リスクは?

 

イスラエル×ハマス 軍事衝突

 

フーシ派による船舶攻撃

 

 

 

 石川和男

  • この水準はまだ高いと思う
 
 

 

藤和彦 

経済産業研究所 コンサルティングフェロー

 

  • 2000年以降、中国が原油を爆買い
  • インドの需要は日本の倍ぐらいになっている
  •  ⇒ 発展途上国よりグローバルサウスの需要が増えている
☆ 今であれば1バレル=65ドルが妥当だ
 
 

 

我々が経験した石油危機とどう違うのか?

 

1973年時

 ⇒ 中東産油国がセブンシスターズが君臨していた

 ⇒ アラブ諸国がイスラエルや欧米に石油輸出を停止した

  • そこから適正価格へ向けて上昇した
  • 今は世界の需給から考えれば現状は割高である
 

 

佐藤佳奈 

日本エネルギー製作所 主任研究員

 

  • 現状は上昇基調にはないと考える
  • OPECプラスが第1四半期まで自主減産した
 
原油価格

 ⇒ かつては地政学的、軍事衝突が原油価格の影響が大きかった

  • 昨年10月以降では軍事衝突があったにもかからわず油化は跳ね上がっていない
  • イスラエルでの衝突は起こるべくして起きたと考える
  • 2020年アブラハム合意以降、パレスチナが置き去りにされた

 

 

衝突に対して日本の対応をどう思うか?

 ⇒ 原油の影響においては大きな影響は起きていない

  • ホルムズ海峡での封鎖リスクは極めて低い
  • イランとサウジアラビアは23年に国交正常化している
  • 2016年以降の緊迫していた状態から融和ムードに変わっている
  •  ⇒ 中国の仲介 = イランの中国向け輸出増加
☆ 現状は原油を輸入するという観点では大きな影響はない
 ⇔ 紅海に関しては影響が出ている

 

 

 

 

 

 

 

中東依存度はなぜ高いのか?

 

 

 

 

 テキストを入力

 

1987年にの68から上昇した要因

  • 1993年に中国が石油を輸出しなくなった
  • 2000年代に入ってからインドネシアが石油政策に失敗した
  •  ⇒ そして日本経済のデフレ化(中東の安い原油を輸入していた)
 
原油価格を決める要素
 ① 軽質か重質か
 ② 硫黄分の濃度 (中東は多い)

 

 

 

 

 佐藤佳奈

  • 日本は特にサウジとUAEから輸入している
  • 両者ともに産油国としての自負を持っている
  • 以前のように石油を止めることはなだろう
  • 当時の日本はアラブ諸国を知らず関係を構築していなかった
☆ 現状のアラブ諸国からの日本の信頼度は非常に高い
 ⇒ 彼らにとっても日本は重要なパートナーだ
 
 
 

 

 藤和彦

私は佐藤さんの意見とは違う

  • 二度の石油危機でOPECは石油を政治の武器に使わないと宣言した
  •  ⇔ 問題はアメリカだ アメリカがストッパーの役割をしていた

 

☆ これだけ中東情勢が緊迫しているのに空母を2隻から1隻体制にした

 ⇒ ふつうこれだけの状態で空母を引き上げることはない

  • アメリカからすると中東はそれほど大きな問題ではなくなっている
  • 2000年代後半から起きたシェール革命が影響している
  • 第二次世界大戦後、アメリカはサウジと石油と武器の密約を交わした
  •  ⇒ どうも最近はアメリカが中東を守ろうとしていない

 

 

アメリカの1日当たりの原油の輸出量

 ⇒ 日量530万バレル(日本の1日当たりの需要量の2倍)

 ⇒ 10月の統計から日本へ3%輸出されている(日量10万バレル)

☆ 近年まれにみるいい材料だ

 

石川和男

 ⇒ アメリカの石油の品質はうか?

 

 

 

 藤和彦

 

  • アメリカのシェールオイルは
    世界で一番良い

今後アメリカからの輸入が増えるのか?

 ⇒ 1930年代の日本は原油需要の7割はアメリカに依存していた

  • 当時アメリカは世界の原油生産の6割を占めていた
  • その状況にアメリカが戻りつつある
  • 日米同盟だったら日米原油同盟もありではないかと思う
 
価格はどうか?
 ⇒ 少々高い
  • いまガソリンに補助金を出している
  • 政府が支援することも考えればいいのではないか
  • 現状は全くセキュリティーを考えてずコストのみで輸入している
☆ 戦後初めてアメリカが抜けた中東情勢は怖くてしようがない

 

 

 

 佐藤佳奈

  • 中東では日本企業のプレゼンスが行われてきた
  • 現状は日本も含め世界はトップ外交が行われている
  • 官民一体の動きができれば関係性は維持されるだろう
 
 
 

 

 藤和彦

  • 日本側からシェールオイルを買う提案をしている
  •  ⇔ 日本企業がNOといった(オーバースペック)
☆ 経済安全保障を考えれば国が主導すべきだ

 ⇒ 半導体は重要だが原油も重要だ

 

 

石川和男

震災時にカタールは助けてくれた

 ⇒ 両方必要

 

 

誤字すみません!