こんにちは。オグ・ヨーコです。
千葉県の右下の方に移住して、
海の近くで4人の子供を子育て中。
直感と二種の数秘術の智慧を使って
皆さんがご自分の中にある答えをみつけていくお手伝いをしています。
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伊勢神宮は最先端のエコロジーであり、大調和を貫いているということ。
伊勢神宮って、125社あるんですね。
有名な内宮、外宮はご存じでしょうが、他にも123社。
内宮から歩いて行けるところから、車で高速を使って行くようなところまで様々です。
でね、伊勢神宮の内宮だとわかりやすいのですが、
鳥居をくぐり、有名な宇治橋を渡って玉砂利を歩く。
途中五十鈴川におりて手を清め、正宮まで800mの道のりの玉砂利。
その周りには沢山の木々と森に囲まれています。
なのに、玉砂利にはほとんど落ち葉が積もっていないんですよね。
なんででしょう?
そう、掃いているんですね。
その落ち葉はどうするのかというと、
落ち葉を集めて燃やしているのかなって思うでしょう。
全ては伊勢の森に還すそうです。落ち葉は朽ちて森の栄養になるんですね。
伊勢の森は、伊勢の神社の建築材料となる檜以外に
針葉樹広葉樹、他にも様々な低木が植えられていています。
そうすると、その森は豊かですから生き物も住み続け、生態系が循環して持続します。
戦後、植林によってできあがった杉林はよほどの手入れをしない限り、実のなる低木などに日があたらず、杉以外の様々な動植物が生きていけない結果を引き起こしました。)
伊勢の森では、雨が降れば木々の落葉や動物が住むことで森に蓄積した栄養物が五十鈴川に流れ、
栄養豊富な川の水は近隣の田畑を肥沃にうるおす。
美味しいお米や農作物ができます。
そうして最終的に、その水は海へと流れます。
そうすると海に植物プランクトンが増える。
それを動物プランクトンが食べ、それを小魚が、、、
という風に海の近くに豊かな土壌の里山があるということはとっても大事なんです。
こうして豊かに実ったお米や野菜、豊富な魚介類が神々にお供えされるのです。
ということが伊勢で連綿と取り組まれてきたことが書いてあるのが、
先日もご紹介しましたが、伊勢神宮の神官さんの中でも要職である禰宜さんでいらっしゃる吉川竜実さんの御著書。
「いちばん大事な生き方は、伊勢神宮が教えてくれる」なんですね。
私が住む地域もタコと伊勢エビの名産地で味もとても美味しいです。
それは近隣の山や森の豊富な栄養が海に流れているからだと
伊勢神宮の仕組みと同じことを漁師さんに聞いたことがあります。
川があるということはとても重要です。
お金のために森に太陽光発電の設置をする。
つまり、やみくもに森林伐採をすると、森や大地が水を長期的に保水することができないので川は痩せていきます。
作物を育てることも大変になります。
そして大雨が降ると、逆に森が保水できないので一気に流れて洪水になります。
森の方も木々が少ないと、根をはって土を抱えてくれるものがないので、あっという間に崖崩れがおきてしまうんですね。
でね、持続可能性は遷宮にもみられることが先ほどの吉川さんの本には書かれています。
125社ある伊勢の社は、それぞれ20年に一回立て替えが行われます。
これが遷宮(せんぐう)です。
125社あるわけですから、いつもどこかの社が遷宮中か、その準備に入っているわけです。
ということは、遷宮にかかわるありとあらゆる伝統技術や工芸の職人さんに仕事があるということ。
釘を一本もつかわず建造する宮大工さんはもちろん、その道具をこしらえる人、
飾りの金具、遷宮のときに使う漆器、装束に関する仕立や素材だけでも様々な職人さんが関係します。
装束の布でいえば、麻を育てることから始まりますしね。
遷宮が常に行われていることで、これらの伝統工芸がずっと同じやり方で受け継がれてきているのです。
こんな国は日本だけなんですね。
千年以上前と同じ工法や技法が現在もそのまま残されているのは。
それは遷宮という仕組みのおかげなんです。
これって、、、
日本人にしかない技術、才能、感性を失わないで活かしていけるこれからのヒントになると思うんです。
例えば建築業界では目先のお金の為に外国人労働者に現場監督に近いポストまで渡しています。
なぜなら人件費が安いから。
そうすると、日本人の細やかな感性で作り上げる職人さんは育ちません。
日本人の代わりなら幾らでもいるってことになります。
そして、誰でも簡単にできる建築方法がはびこります。
それは企業や科学的な建築材料を提供する業界の思うつぼで、
壊れたらまた作り直す、その為にはその業界のその材料を使わなければいけない。
木材なんて残す必要がない、という風に、どんどんお金だけのことを考えた流れがおきているのが今です。
本当は、そこにあるものや育つもので(木や植物、鉱石など)で
そこに存在する人達(職人さん)が素晴らしい技術で(長持ちする)ものを作り、
これらが持続可能になるよう、人的資源も自然資源も守っていくことが一番の強みだと思うのです。
そんなに石油って輸入する必要ある?
そんなに何もかも輸入する必要ってある?
あれがないと困る、これがないと困るってなるのは、
人的資源も自然資源も産物も、他国に頼ってしまった結果なんじゃないかな。
今こそ、伊勢神宮から学ぶこと、多くあります。
ぜひ、吉川さんの本、気になった方は読んでみてください。
想像よりも伊勢神宮のことを知らない人にもわかりやすくして下さっていますし、
目から鱗が沢山。エコも調和も感じられて、私の好きな本の1つです。
☆おまけ☆
ツアーの早朝、外宮に一人で参拝したら
職員さんが砂利の落ち葉を集められていました。
本を読んでいるので、感謝もひときわです。
あと、外宮を回った最後に左にまがって出口のところの右側に(適当な説明でごめんなさい)
『せんぐう館』があります。
ここの入り口には無料で座れる椅子があって、そこからの池の眺めがいいんです。
中に入館したらもっとゆっくりできるベンチがありますよ。
このせんぐう館は、遷宮のことを詳しく展示されています。
エコそのものだし、これだけの様々な伝統工芸が関与するのかと驚きます。
そして、木々をきるときに次にその地で木々が息を吹き返すように感謝を表して儀式が行われていたり(上の写真、鳥総立てといいます)
神々への感謝がこめられていたり、
いかに日本人は、太古の昔から目に見えないものを感じる民族だったのかと驚かされます。
https://www.isejingu.or.jp/sengu/forest.html
そう、わたしたち日本人はそういうことを継承してきたし、
これからの時代、地球全体が「感じること」をもっとも大切なこととして生きていく時代です
「感じる」ことは、「争い」から遠ざかる一歩です。
調和が伊勢にはあります。
世界に実際の行動で調和をしめしていくのも、日本人のお役目じゃないかなって確信しています。
長くなってしまいましたが、最後まで読んでくださりありがとうございます😊
では、また!