日本を10分で紹介してみよ! | 中学受験を見直したい(隊)+α

中学受験を見直したい(隊)+α

このブログは、中学受験を考えているけれど、『少しおかしいぞ』とか『問題ありでは?』とお感じの方には役に立つブログです。偏差値をあげたい、〇〇中に合格するにはどの塾がよいか?…そのような方のお役は立てそうにありません。

私は、6年生の社会を担当しているが

受け持っている子供の中で

よっしゃ!4教科で受験しよ!と

自信をもって推せる子が居ない。

中に一人、課題はきちんとこなし

いわゆるチェックテストでは安定した点数をとれている子はいる。

が、“実力”となると非常に怪しいのである。

 

私はこう思うのである。

見方など間違っていても良いので

まずは自分の目で捉えたものについて、“判断”を下してほしい。

もしそれが間違っていたとしても修正はできる。

でも、覚えるばかりで、意見を持とうという気持ちがなければ

難関と言われる学校の社会には太刀打ちできない。

 

社会科について、それくらいの気構えを持った問題を出す学校があるべきだし

理系誘導の流れに負けて、

社会を蚊帳の外に置こうとする動きには到底賛成できない。

 

社会がわからなくてどうやって社会に出て

“人物”になれというのか?

問題はそこなのである。

だから自分ファーストな国民しか輩出されないのである。

 

国際化とかグローバルとか多様化などと

軽々に流れに乗せられているうちに

日本は骨抜き国家になってしまう。

 

『社会は全部つながっているんだよ』と、言い放った途端に

子供達が視線を外した。

地理も歴史も公民も国際も時事も

どの分野ももっと勉強せよ!って意味か…。

それがわかったのであろう。

そういう嗅覚の鋭さを他で活かせ!

 

『日本という国をホームステイ先の人に10分で説明せよ』と架空の問いを課してみた。

社会科の知識だけでなく、伝達能力も関わってくるので

とてつもなく“難問”であることはわかっている。

誰も、どうしようもできないで、白板の前に立ってもじもじしていた。

私は冷たく言い放った。

『外国の子は語るよ』と。

紛争が続いた地域の子ほど、その傾向は強いはずだ。

何年も社会科をやってきて、これくらいが喋れないようなら…

もう3教科受験に絞りましょうか?

 

と、言いたくもなるのである。

 

なぜ、どの教科も同じような勉強の仕方で

やり過ごそうとするのだろうか?

これは何とか変えてあげたいと思うのだが

頑固な形状記憶と化しているのである。