アランセーター  | 中学受験を見直したい(隊)+α

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アランセーターとは何か知っている人は

そうたくさんは居まい。

なるべく簡潔に言えば

太い毛糸を使った

フィッシャーマンセーターである。

 

アイルランドのアラン島の漁師の女達が

大切な男のために編むセーターである。

 

北の国、まして漁に出るので防寒服が必要だ。

太い、未脱脂のヤーンを使い

丹精込めて編んだという。

 

そしてその網目の模様は誰のものか識別できるようになっている。

なぜか。

もし、船が沈没したり

船から落ちて遭難したりした時に

体は原型を留めてなくても

セーターで誰であるかわかるようにしたのである。

なんとも切ない女心である。

 

1970年代前半、

第二期だかのIVYファッションが流行り出した。

 

私の母校は、高校2年時から制服が自由化になった。

着ても着なくてもいいという具合だ。

当初は物珍しく

皆私服で通った。

 

アイビーリーガーズを真似たくて

なけなしのお小遣いをはたいたものだ。

 

ある冬の日、

私はYの姿を発見した。

まだその頃は話したこともなく遠目から見る程度だった。

 

あ、アランセーターだ!と、

遠目にもわかるいいセーターを彼女は着ていた。

 

背は高くはなく

薄い体をした少女だった。

でもファッションセンスが群を抜いていた。

 

IVYの雑誌から抜け出してきたようなアイテムを身につけていた。

セーター好きの私はついていけないほどだった。

それもブレーキを強めた一因だったかもしれない。

 

今でも目に焼きついているYのアランセーター。

ベージュに近いオフホワイトの

深い編み込みだった。

襟はクルーネック。

そしてガンクラブチェックのスカートを履いていた。

盗撮でもしたのか?と思うほど観察し

かつ今でも忘れていない^^;

 

因みにミドル世代になって再開した時

彼女はリムジンバスから

ネイビーのダッフルコートを着て降りてきた。

え?と思った。

それから2年ほどしてダッフルが大流行するのである。

 

今夜もボウイーを聴きながら

初恋の人のことを書いてしまった(ノ_・、)