躾 | 中学受験を見直したい(隊)+α

中学受験を見直したい(隊)+α

このブログは、中学受験を考えているけれど、『少しおかしいぞ』とか『問題ありでは?』とお感じの方には役に立つブログです。偏差値をあげたい、〇〇中に合格するにはどの塾がよいか?…そのような方のお役は立てそうにありません。

身が美しいと書いて躾。

文句のつけようのない国字である。漢字ではなくて、国字。

 

日本人はきっと、親がやっていることを子どもが見て、大方の事は習得していったのだろう。

 

私には関東生まれの伯父が居た。母は三姉妹の真ん中で、商家のなかいとはんだった。

その姉の婿養子がその人だった。

臆することなく堂々と威張り散らしていた。

だが、それだけに人物もしっかりしていたようだ。

 

私は小学生の頃、この窮屈な家に夏休みになるとなぜかよく泊りがけで行ったものだ。

伯父の居る食卓はほんとに同じ親戚かと疑うほどに厳格で窮屈だった。

でも、そのおかげで私は食事の作法に関して臆したことがない。

 

こんな仕事をしていると、子どもの色々な面を目撃する。

普通の仕事をしていたら絶対に出会うことのないようなりっぱな家柄の子、物凄い資産家の子など時々出会う。

中には素晴らしい立ち振る舞いの子も居ないとは言わないが、滅多にお目にかかることはない。

そのこと一つとっても、日本人の親としての意識の変化が見て取れる。

 

行儀の悪いことをした子に、こう言う。

“そんなことを他所でしたら、君じゃなくて親が笑われるんだよ”と。

言われた子はきょとんとしている。

そんなこと言われたことがないんだろう。

 

日本人は単独言語の民族なので、皆まで言わなくても通じてしまう。

それがあいまい表現を許したり、わざわざ口に出して表現したりしないという国民性に繋がっている。

昭和男は、奥さんに愛してるよ!とは言わないのである。

言わないねと言われたら、言わなくても見てたらわかるだろと答えるに決まっている。

 

ことほど左様になっている始末である。

因って、大事なお子さんを小さい頃からあちこちに預けるのは余程慎重にした方が良い。

どんな悪癖を身につけてしまうかもしれないからだ。

 

そして、塾講師の立場から一言アドバイスするなら、

躾をきちんとしてから受験勉強を始めてくださいと言いたい。

 

どんな躾?

昔から日本で受け継がれてきた当たり前の躾です。

それができている子はトラブルに遭いません。

ほんとこれは不思議です。

 

何をやってもトラブる子とすーっとトラブルを交わしてくる子が居ます。

何だろうこの違い(^^;

私は、生き方だと思っています。

 

勉強して頭良くても、これができてなければ半減かな…。