こんにちは。
11月も残りわずかになりましたね~
虚空楽です
つづき。
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あらすじ
引き寄せのメンターから紹介された、
とある情報商材会社の
起業セミナー。
無職からの人生大逆転を狙い、オイラは
その胡散臭い起業セミナーに応募するが……
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マンガの現場を離れて、
二週間ほど経った10月の中旬。
オイラは東京の〇〇駅に降り立った。
外では雨がぱらついている。
傘もささずに、地図を見ながら歩くこと10分。
大きな商業ビル群の谷間にポツンとたたずむ、
小さな貸しオフィスのビル。
「…ここがセミナー会場?」
中に入ると、
会社や団体名が部屋ごとに割り振られた
名簿が貼り出されている。
色んなプログラムが各部屋であるらしい。
3Fでエレベーターを降りる。
緊張しながら受講する部屋に入ると、すでに5~6人が机の前に座っていた。
「こんにちは~
」
受付の若い男が笑顔で話しかけてきた。
主催会社の社員らしい。
名前を書いて、空いている席に座るオイラ。
渡された成功者のパンフレットを読みながら、始まりを待った。
時間がきて、ひとりの中年男性がホワイトボードの前に立った。
オイラはこの人を知っている。
メイン講師である集客専門のコンサルタントだ。
ネットで見たのと、同じ顔。
年収億越えの人間が目の前にいる……
少し興奮した。
自己紹介が終わり、セミナーが始まった。

(注:実際はこんなにたくさんはいません!)
ホワイトボードに書きながらのレクチャー。
ビジネスの基本的な仕組みや起業のいろはといった、起業初心者向けの内容。
ビジネスの肝は「集客」にある、と言って
集客の仕組みを中心に話が進んでいく。
メイン講師の男は、柔らかい、優しいが
どことなくやる気が薄い印象だった。
オイラにはそれが好印象だったが。
ガツガツしたスパルタ式の人間は苦手だ。
だから、このメイン講師が提唱する、ガツガツしないでゆる~く稼ぐスタイルが気に入った。
セミナーは知らないことだらけで、とても新鮮で驚きに満ちたものだった。
やはり、ビジネスの専門家はすごい!
と何度も思った。
セミナーは受講者のアンケートを口頭で取りながら、進んでいく。
オイラも、自分が無職であること、起業に興味があることなどを恥ずかしながら話した。
パチパチパチ
やたらノリのいい社員の男が煽り、
なぜかみんなから拍手されるオイラ。
まんざらでもなかった。
無職になってひとりぼっちだったからね~
応援されるのはとても気持ちがいい。
知らない人間のほうが話しやすいしね。
今まで自分の中で溜まっていたドロドロ。
これを思いきって自己開示しちゃうと、すごく前向きになれる。
新しい人生を送っていこう!
挑戦しよう!
とワクワクする。
でも、今思えば、それもやつらの手口だったんだろうな。
人は、恐怖を乗り越え頑張ってやった自己開示を
受け入れてくれる人を簡単に信用してしまう。
びっしりと書かれたノート。
セミナーが終わりに近づく。
気になっていた"あのこと"が、ますます気になってくる。
「結局、この起業塾に入る費用はいくらなのか……?」

オイラはドキドキしながら、
その時を待った。
つづく。





