マドリードのバラハス空港に着いたのは予定より1時間程遅れた20時30分でした。普通、入国するときには氏名やら国籍やらを書くはずなのですが、そんなものは過去の遺物になったのか、パスポートを見せるだけで簡単に入国できてしまいました。入国して最初にやることは自転車のピックアップでした。ちゃんと着いているか、壊れていないかという不安を抱えながら、荷物の受け取りゴンドラの前にあった椅子に座って待っていると、空港の職員らしき人が、私の名前を言って私を確認しに来ました。そうだと応えると、あなたの自転車はあちらにあります、と言って指差すほうを見ると、正に愛しのマイチャリが行儀よく鎮座していました。スペイン語で「ありがとう」と言うと、英語で「特別なものですから」と言いながらその場所まで、わざわざ案内してくれました。そんなに大事に扱ってくれたんだと思いきや、後からわかった事ですが、相当荒く扱った痕跡が見受けられました。
マドリードに着いてからの予定は、マドリードには泊まらず、そのまま夜行バスでコルドバに行くことでした。そコルドバへの夜行バスが出発するアトーチャ駅まで空港から30kmくらいだったので、練習がてらに、そこまで自転車で行くつもりでしたが、雨も降っていたし到着も遅れたのでバスで行くことにしました。バスから眺めたマドリードの景色を見ても遠い外国に来たという感覚も、ありがちな得体の知れない不安もなく。かといってワクワクするような気持ちも湧かず、感受性が薄れてきているのかと感じました。
地図で見るとアトーチャ駅のすぐ隣にバスターミナルがあるはずなのですが、尋ねると地下鉄で1駅の所にあると言われ、重い自転車を担いで地下鉄電車に乗り込んで、なんとかバスターミナルにたどり着いた時はもう11時近くになっていました。
深夜1時発のバスに乗り込んでコルドバに着いたのは、まだ暗い6時でした。

翌日はグラナダに行くことにしていたので、チッケットを買っておこうと思い、チケット売り場が開く7時30分まで自転車の組立などをして待っていようと思って、袋から自転車を出したのですが、ここからがまた事件発生となるのでした。
マドリード-コルドバのバス移動地図をのせてみました。
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