チキン(chicken)とは英語で臆病者を意味しますが、なぜかFXでこのチキンがよく使われます。
人間は本能的にチキンなので、そのチキンから誰も逃れることはできません。それを無理やり抑えようとしたり、避けようとしようとすると、余計に意識したり自己矛盾が生じたりします。
チキン利食いをした
チキン撤退をした
チキン損切りをした
以上の行為がチキン行為であったかどうかは、後になってみないとわからないことです。未来は誰にもわかりませんが、結果が出てからキチンだったと言うのなら、「あなたは未来を知っていたのですか?」と聞かなければなりません。「出来上がったチャートを見て、ここで入ればよかったよなぁ」ということと同じで、後から評価したり、講釈を垂れることは誰にでもできます。
プロトレーダー(本当に稼ぐトレーダー)は、講釈を垂れてなんぼの世界で生活しているわけではありません。稼げなければ、ダメトレーダーの烙印を押される厳しいプロの世界です。
「チキン=悪」という固定観念が実は、我々を苦しめている根源ではないかと今は考えています。小さころから、日本では道徳を家庭生活や学校生活で自然に身につけます。これにより、世界に稀に見る道徳国家であることは世界が認めるところだと思います。
よって、チキン(臆病者)と呼ばれないように、また他人からそう評価されないようにしようとします。その結果、自分のトレードでそんなトレードがあったものなら、「自分はなんてダメなんだ」と思い、反省をして次はそうならないようにトレードをしようとしますが、絶対に天底を100%は獲れないので、毎日「自分はチキンなんだ」と繰り返し認識し、「自分はチキン=悪者」となり、遂にはそのことを他人にはひた隠そうとします。
他に例えると、人間は皆「すけべ」です。すけべでなければ、これほど人間が繁栄しているわけがありません。しかし、誰かから「むっつりすけべ」と言われたら、そうではないと否定する人が普通です。人間は、本当の恥部と自分で思っていることはひた隠しにしたいのです。
臆病 ・・・ 大いにに結構じゃないですか。それで命を守ることができるのです。
チキン ・・・ 大いに結構じゃないですか。それで損失から逃れることができるんです。
昨日のブログでも書きましたが、よーく考えてみてください。一日50pも100pも獲る必要もなく、他人から評価されるようなお上手なトレードをする必要もありません。要は、損失を極力抑え、利益が残ればいいのです。複利を使えば、そのうち資産は増えていきます。
臆病者は人間社会では悪の場合が多いですが、自分の身を守るには必要不可欠な美徳だと思います。