低翼単葉の双フロート水上機を製作しています。


前回に引き続き、フロートを支える張り線を中心に機体の製作をおこなっています。


【スーパーマリンS6B】

フロート部分の張り線と機体の取り付けは終わってます。

続きは、機体を逆さまにして、フロート外側から主翼に向かって張り線していきます。

こんな感じですね。


忘れていたフロート部分のヒケにパテを盛りました。
まぁ、水面ベースを作ってジオラマ仕立てにするか、ドリーを作って飾るつもりなので、ジオラマなら見えなくなるんですけどね。

機体上部の張り線は、塗装の際のマスキングの邪魔になるので後回しにするとして、キャノピーとコクピットをマスキングして、いよいよ基本塗装の準備となるサフを吹いて状態をチェックします。

ネットの画像で塗り分けラインを確認しますと、 実機はジュラルミンの機体に濃いブルーで塗り分けて塗装しているはずで、本来なら同じ塗装手順を踏むんですが、エアブラシで塗装する場合、シルバーを先に吹いてしまうと張り線の部分をマスキングするという面倒くさいことになります。


なので、
①シルバーで全体を塗装した後、塗り分けラインのみをマスキングしてから、筆塗りでブルーを塗装する
②ブルーで全体を塗装した後、ブルーを残す機体上部やフロート下部をマスキングして、エアブラシでシルバーを塗装する

のどちらかの手順でおこなうほうが良いでしょうね。
①は筆ムラ、②はシルバーの発色という懸念材料があるので、少しテストをしてからどちらにするか決めたいと思います。

サフを吹いた結果、状態が良いようなので、このまま塗装に移ります。
美しいボディラインの機体ですなぁ。
名機「スピットファイア」と同じ設計者ですからねぇ。
こちらはスピットファイアの水上機型。

ひょっとしたらスピットファイアより美しいかもね。
コブのように盛り上がったエンジンカウルが、グリフォンエンジン搭載のMk.22/24をイメージしますが、スピード記録に挑戦したり、レースに参加する機体ですから、戦闘機よりもデザインが洗練されている気がします。

あと気になっているところがありまして、キットに付属しているデカールのレースナンバーは「7」ですが、

このようなレースナンバーをつけている機体は見つからないんですよねぇ。
白抜きのレースナンバーならあるんですが・・・
なんでも「Southampton museum」というところに保存されている機体だということですが、他のレースナンバーの「1」「4」「6」「8」の機体の画像も見つかりましたが、キットのデカールのような白地に黒のレースナンバーをつけている機体はありませんでした。
以前にも書きましたが、こういう実機のレストアをする際、できるだけ忠実に再現しようとするイギリス人と、 大雑把に済ましてしまうアメリカ人では、レストア機の再現度にはかなり開きがあるようなので、デカールは信用しないほうが良いのかもしれませんねぇ。

【ライアンPT-20(水上機型)】

 こちらはヤラカシが発覚しました!

張り線の位置がわかる図面を見つけたんですが、間違ってましたぁ~(TOT)。


左右のフロート間の張り線は交差しているのではなく、フロート支柱の根元から直接胴体下につながっていて、前からみると「ハ」の字に
なるんです。

ハッハッハッ・・・はぁ~(TOT)。

ということで水上機型はお蔵入り、陸上機型に変更します。
余ってしまったフロート部分と水面ベースは、めでたくジャンクボックス行きとなりました(←めでたくねーよ!)


【マッキMC72】

フロート部分の張り線と、フロート支柱の左右のバランスを調整しています。

左右のフロート間の前側は0.8mmの真鍮線、後ろ側は0.5mmのピアノ線を使用し、 実機に近いイメージを確保しつつ強度アップをはかっています。

前後のフロート支柱の間は、0.3mmのピアノ線を使用しました。

本来なら、ここで機体を載せて調整するんですが、ちょっと変わったことをしてみます。 
と言うのは、旧アカウント時代にこんなものを製作しており、
安物のフォトフレームなんですが、 「水辺のジオラマ」を製作するために購入しており、ようやく出番がまわってきました。
ケント紙で型紙を作りフォトフレームにトレースし、フロートが入る(沈む)部分の形状を書き込み、この部分をカットしてフロートをはめ込むという作戦です。
 透明プラがかなり硬く(おそらくアクリル)、普通のカッターでは刃が立たないので、あらかじめPカッターでギリギリまで溝を掘ってから、オルファの大型カッターで切り抜きました。
フロートをはめて、左右のフロートが同じように沈むように、リューターで削って微調整します。

最終的には、こんな感じに。
調子に乗って削り過ぎ、フロートとの間に隙間ができてしまいましたが、透明エポキシレジンやUVレジン、またはGクリアーボンドなどで埋めることはできます。
それに、波のうねりを表現したり、塗装もしますから問題は無いでしょう。

試しに機体を載せると、
なかなか良い感じなんですが、水面に機体が写っていたらもっと良いですけどねぇ。
クリアー塗装で表現できたら良いんですが・・・

ということで、ここでタイムアップ。
続きは次回に。

では、また。
(^^)/~~~