大ちゃんさん、めぐみさん主催のガレージキットコンペに参加しています。

前回まででボディやシャーシなどのメインパーツの下処理を終え、今回から細部の製作及び塗装作業に移ります。
このキットの製作手順として、まずはシャーシの組み立てをおこないます。
まずは全ての基準となるリアシートの塗装からですが、 シートと内装の塗装を始めました。
使用したのはクレオスのRLM74グレイグリーンですが、ドイツの大戦機ではポピュラーな色ですね。
普通のグレーよりも革張りシートの色に近い感じがしたので、この色を選びました。
シートと内装は同じ色で塗装しますが、質感の差を表現するために、シートは革張りということで半ツヤに、内装はツヤ消しとしました。

ボディは予定通り、スカイブルーとコバルトブルーのツートンカラーにするつもりなので、まず全体をスカイブルーに塗装。
と思っていたら、 肝心な作業を忘れておりましたぁ~(TOT)。

ボディにはフロントグリルとエンジングリルのネットを貼らないといけないのに、その製作をする前にボディを塗装してしまいました。
アホでしょ?
しかも実車はネットではなくスリットだし!

あちゃ~っ!

このスケールでスリットの自作はたいへんなので、 何か良いものはないかとさがしていたら、ありました!
さかつうさんの「プラノイタ」シリーズの波板です。
本来は鉄道模型の建物の製作などで重宝するものですが、サイズ的にちょうど良さそうなので、これをカットして使うことにしました。
エンジングリルは、これでOK!
問題はフロントグリルで、横(波板と交差する)方向にもラインが入っているので、ちょっと面倒くさいことになるかもしれませんが・・・
しかも実車画像をいろいろ調べていたら、エンジングフードは普通のボンネットのように後ろに開くんですよねぇ。
真ん中に蝶番のようなモールドがあるので、てっきり横に開くのかと思っていました。
まぁエンジンは積まないし、 エンジンフードを開閉することが無いから良いんですけどね。
気になってさらに調べてみたら、BMW328も後ろ開きなんですよねぇ。
まぁ同系列の車だから当たり前ですけどね。
この手の車は、みんな横開きだと思っていました。
サイズを比較すると、こんなに違います。

4シーターと2シーターだから、これも当たり前ですけどね。
BMW328のほうはエレールの1/24キットですが、ボディカウルがひん曲がってますね。
いずれ製作する予定ですが、嫌なものを見てしまいましたぁ

ここからは細かいパーツの製作と取り付けが主な作業となりますので、シャーシを固定する台を用意しました。
ダイキャストミニカーに付いている台座に手を加え、シャーシにはM3のネジを切って固定できるようにしています。

このままでは高さが足りずホイールが付けられないので、1cmほどかさ上げしないといけませんが。

とりあえずシートやセンターコンソールを取り付けて、それからフロントグリルとエンジングリルの製作に移ることにしました。
全てのパーツの位置決めの基準となるリアシートは、強力接着剤(Gクリアー)で ガッチリと固定したいので、 固まるまでテープで固定しておきます。
前部シートとバルクヘッド(フットペダルを取り付ける隔壁)は仮組みですが、各パーツ位置関係はこうなります。

それにしても、シフトレバーの取り付け位置がかなり奥にあるけど、手が届くんだろうか?
うーん、説明書が無いから全くわかりません
(TOT)。

あ、それと、入手したキットは細部のパーツが全て欠品なので、それらを実車画像と見比べながら再現していかなければならないんですが、実車画像をいろいろ見ていると、キットはどうも1939年式らしいことがわかりました。
車の場合、ちょくちょくマイナーチェンジがおこなわれていて、 年式によって細部が異なっているので、模型として製作する際は気をつけなければなりませんねぇ。
まぁ、「でっちあげリング」でとっとと完成させるという方法もありますが(最初はそうするつもりだったし)、どうしても気になってしまうのはモデラーの性でしょうか?
キットが再現しているものに一番近い実車画像がこれ。

ウィンカーがフェンダー上にあること

ダッシュボードのメーター配置などが同じなので、
おそらく同一モデルだと思われます。
正式名称は「BMW327スポーツカブリオレ」というらしいです。
それによってシフトレバーがこんなに長いことや、

リア側のウィンカーやバンパーの形状、

フロントウィンカーの形状、

エンジンフードの取っ手
などなど、 細部パーツの形状や取り付け位置などがわかりました。
従って、今まで参考にしていた画像は、違う年式のモデルだと判明しました。
調子に乗って作らなくて良かったですなぁ。
まぁ、カラーリングはパクりますけど。

もともと航空機モデラーですから、第二次大戦の戦闘機を中心に模型を製作してきましたが、かつては「エアロディテール」や「世界の傑作機」などの雑誌を買って細部の確認をしていましたから、こういう画像が簡単に手に入るようになったのは、非常にありがたいことだと思いますねぇ。
それだけにアラも目立つでしょうが・・・

ちょっと楽しくなってきました( ^o^)。
エレールのキットがクソだと言うこともわかりましたし(←クソとか言うな!)
だってね、エンジン内蔵キットなのに、エンジンフードは閉じた状態をモールドしているんですよ。
しかもグリルのモールドにかぶってるから、開閉ギミックを製作しようとしたら、エンジンフードの固定ベルトはおろか、エンジングリルのモールドも削る羽目になりますよね。
こういうところが「無駄に細かいディテール」だと思うんですよねぇ。
固定ベルトを再現したかったら、モデラー各自が工夫すれば良いことですから。
簡単に作れますからね。
 要らないモールドを削ると、必要なモールドまで消えてしまうんだから、それを再生する方が100倍面倒くさいんですよ。
〇ランス人の考えることはわかりません。

今回入手したBMW328のキットはイマイが輸入したものですが、エレールと言えばユニオンが輸入代理店となっていることが多く、あまり売れなかったということは容易に想像できます。
悪いキットではないんですが、 私のような変態モデラーでも「組みづらさ」を感じます。
よくこういうキットには「上級者向け」と表記されていますけど、あれは出来の悪いメーカーの言い訳ですから。
もともとプラモデルというのは、上級者向けだったソリッドモデルなどの縮尺模型の製作を、低年齢層の人達にも気軽に楽しんでもらうために、「作りやすさ」に主眼を置いて開発されたものなので、作りづらいプラモデルなんて要らないんですよ。
グンゼのハイテックシリーズなんてまさにそうでして、組みづらさしか感じない製品ばかりで、フェラーリ250GTOは本当に酷かった。
完成しても全くフェラーリ250GTOには見えないし。
「精密に再現されている=作りづらい」というのは全くの勘違いで、そういうのは上級者向けではなく、私のような変態モデラー向けなんですよねぇ。

だから売れるはずがない!

タミヤやバンダイが何故売れるか、メーカーは真剣に考えたほうが良いような気がしますが。
ヤフオクでは時々見かけますけど、何人の被害者を出すことやら・・・

文句はこれくらいにして、問題のエンジンフードのスリット表現ですが、キットのエンジンフードをガイドにしプラノイタをカットして、

 エバーグリーンの0.3mm厚の細切りプラ板を外周に巻き、

微調整しながらはめ込むと、こんな感じに。
ヨタハチがお手伝い~。
実はこれもガレージキットなんですよ。
ネコワークスのディフォルメカーシリーズのヨタハチでござんす。
もうかれこれ30年ほど前に購入したものですが、 サフだけ吹いてずっとほったらかしです。
後は塗装するだけなのにね。
そんなことはどうでもいいけど、 思いのほか上手くいってビックリ!
車体に載せても良い感じ~! 
隙間は溶きパテで埋めれば良いしね。
今日は良い日になりそうだなぁ・・・シミジミ

一方のフロントグリルは別の方法で。
フロントグリルはアールが付いていますし、横方向にもリブが通っているので、薄い材料では作れませんから、プラ板を積層して作ります。
今度はウェーブの0.5mm厚の細切りプラ板の4mm幅と5mm幅を重ね貼りしてブロックを作り(つまり1mmほどの溝ができる)、削って形を整えてから外周に0.5mmプラ板を巻いていきます。
最終的な厚みは6.5mmが目標なので、外周に巻く0.5mm×2枚を除く積層ブロックの厚みは5.5mmにしたいところですし、 エンジングリルに合わせて削らないといけないので、万力で挟んで流し込み接着剤でガッチリ固めます。
過去に何度か書きましたが、接着剤が完全に固まるのは、どんな接着剤でも24時間かかる(瞬間接着剤でも同じ)ので、このまま一晩放置します。

固定ベースのかさ上げは、6mm厚のファルカタ材(工作用木材)を貼ったらピッタリでした。
タイヤが1mmほど浮いているので、ハセガワのタイヤ(フェラーリ250テスタロッサ用)でも大丈夫だから、カスタムパーツのワイヤースポークホイールを取り付けることができますね。
これで、1本足りないホイールの問題も解決しましたね( ^o^)。

 これからも細かい作業が続きますが、ブラバムBT33の製作も進めないといけませんから、今回はここまでとします。
(^^)/~~~