『神の選択』 第二章 三 真理  その1 | 真実を求めて

真実を求めて

人は何故、この世に生を受け、一体何の為に存在しているのでしょうか。

その意味を、探求していきたいと考えています。


 神の存在を人類の言語で表現することは、残念ながら不可能と言わざるを得ません。というのも、実体界もこの世界もすべての魂も、神自身だからです。われわれは、神の存在の属性として愛と光は感じ取れますが、神はすべての実体であるため、その実体は計り知れないのです。

『神の選択』より抜粋


 私たちはそれぞれに肉体と魂を持っていますが、その自覚は無くても神の一部分として存在しています。


 神経細胞のひとつひとつが感じ取ったことを脳が判断している様に、私たちの経験を神は感じ取っています。

 もっとも、精神世界は高次元の魂がその下の次元の魂を内包している重層的な構造で、直接感じ取るのは私たちの守護実体である守護霊であったり指導霊であったりで、すべての人類の経験を逐一神が感じている訳ではありません。

 ただ、すべての次元の魂を神は内包しているので、次元の上がっていく過程で情報は整理され、神へとフィードバックされています。



 神は、完結している自らの魂の大きさを計り得る比較対象がないことに自同率の不快をいだき、自らの魂を無数分け放ちました。しかし、放った魂(分魂)が神のコピーとならないように、分魂一つ一つに個性を与えました。コピーでは自問自答となり、自同律の不快は解消されず、比較対照するには、自分とは異質なものでなくてはならないからです。
 この個性を与えたことが、神の失敗でした。

『神の選択』より抜粋


 これは三次元宇宙が創世されるよりも以前の、精神世界での出来事です。

 この時に放たれた分魂の多くが今現在神々と呼ばれている、かつて肉体に宿ったことのない、この世を守っている諸神として存在しています。
  

 一方、与えられた個性が偏り始め、神性にはなかった我欲を持つ者が現れ、その最たる者が神の光の世界に闇を造り出したサタンです。

 サタンは我欲を持つ者を手下とし、他の分魂を油断させては呑み込むという手段で力をつけていき、永遠の存在となることを求めています。

 サタンやその手下に騙されて呑み込まれた善なる分魂を助ける為、神は精霊界に彼等をひとまず救い上げ、開闢した三次元宇宙の惑星で生命が棲める環境が整うと、今度は肉体という有限なものに宿らせました。

 生老病死という苦悩を避けられない肉体においての修行を、魂を更生する機会として与えたのです。


 しかし、サタン達は三次元世界にまで進出し、神の光の届かない空間と魂の闇を住処とし、ここでも心の弱みにつけこみ、魂を乗っ取ろうとしています。