ダメなヤツほど | 合掌

合掌

俺の生存記 

金曜日。
俺の結婚祝いということで。
サカモトさんが飲み会を開いてくれた。

参加メンバーは。
サカモトさん
イケウチさん
ヤマモト
ノムラくん
ムラキ
そして俺の
まぁいつもの顔ぶれだ(笑)

グラスを合わせると。
メンバーから一斉に。
おめでとう!
おめでとうございます!
と言われて照れくさかった。

祝いの席とは言っても。
いつもの飲み会には変わりなく。
始まって1時間が経過した頃には。
いつものようにムラキは出来上がっていた(笑)

「こないだ部長から回ってきた領収書の中に、
おっぱいパブの領収書が入っててさ~」
というイケウチさんの話にムラキが食いつき。

「会社の金でおっパブ行けるんすか!?
ずりぃなぁ~部長!
いいなぁ~いいなぁ~俺も行きてーーっ!
おーっぱい!おーっぱい!」
と騒ぎ始めた。

おっパブに行った事がないというノムラくんが遠慮がちに。
「女の子のおっぱいって触れるんですか?」と聞くと。
「あぁ!吸ったって構わない」と。
サワヤカに白い歯を見せ。
親指を立てたサカモトさんが答え。
そのうち。
サカモトさんとイケウチさんで実演し始めた(笑)

「バカだ!」 
実演するふたりを見て。
吐き捨てるように言ったヤマモトだが。
その口調とは反対に顔はニヤついていた。

その後。
興奮したムラキは。
なぜかテーブルを動かそうとして。
俺にビールをガッツリこぼした(爆)

南無阿弥陀仏

場所は変わって二次会のカラオケBOX。

一次会の流れで。
二次会はすっかり。
おっぱいパブに行くと思い込んでいたムラキは。
カラオケBOXに入っても諦めきれなかったのか。
ブツブツと呪文のように。
「おっぱい!おっぱい!」と呟いていた。

再びアルコールを吸収して気を取り直し。
飲み会本来の主旨(笑)を思い出したか。
ムラキが俺の為にドリカムを歌うと言い。
「未来予想図」を歌ってくれた。

たが。
そのあまりのグダグダ振りに。
俺もさすがに耐え切れなくなり。
演奏を途中で停止させた(笑)

するとムラキは。
「アニキがその気なら俺は暴走しますよ」と言い放ち。
次に流れたヤマモトの曲を演奏停止。
そして同じく。
ヤマモトの次に入れたノムラくんの曲を早送りにするという暴挙に出て。
思いっきりヤマモトに頭を叩かれていた。

今度はサカモトさんがミスチルの「HANABI」を歌うと。
ムラキは全く音程の合っていないハモリを入れ。
サカモトさんに蹴っ飛ばされた。

全く何やってんだか!
俺はそれを見てひたすら爆笑してた。

「残酷な天使のテーゼ」を熱唱していたムラキが。
俺達の部屋の外で。
カップルが座り込んだことに気付き。
ドアを全開にして自分の熱唱を。
彼らに披露するという暴挙に再び出た(笑)

それにキレたカップルの男が部屋に乱入し。
乱闘勃発か!?というところで。
イケウチさんが男に酒を振舞い。
俺達は事なきを得た(笑)

「今時の若者はほんとにキレやすくて困りますなぁ」
というムラキに。
モチロン俺達は一斉にツッこんだ(笑)

そして閉めの曲と言って。
イケウチさんが入れた曲。
「あの素晴らしい愛をもう一度」を
みんなで合唱し。
俺達は皆その一体感に酔いしれた。
が。
しかし。
この曲って。
めっちゃ別れの歌じゃないだろうか?(笑)

帰る方向が同じ俺は。
ハシャギ過ぎて酩酊状態のムラキをタクシーに乗せ。
自宅まで送った。

車中ずっとムラキは俺に話しかけてきて。
アニキと一緒のチームになりたかった。
今度は絶対おっパブ行きましょうね!
おやつは午後3時って誰が決めたんですか?
などと。
ひとりで勝手にしゃべるだけしゃべり。
俺の鞄を抱いたまま眠ってしまった。

気付けばヨダレ全開。
見事に俺の鞄はヨダレの被害に・・・・・(爆)

でもさ。
俺はムラキを怒る気には全然ならないし。
オマエの腋が臭いのも大目に見るよ(笑)

なんだろうな。
ダメなヤツほど可愛いってのは。
本当だな(笑)

合掌