いつもブログをみていただき誠にありがとうございます。
最近のある二つの研究を申し上げます。
アメリカで三年間を要した研究(TOPH Ⅱ)には、
血圧が「高めだがノーマルの範囲内」だった何万人もが参加しました。
彼らは、塩分の少ない食事を摂取しました。(つまり、減塩を実行)
6ヶ月後には、
彼らの血圧は平均して
収縮期血圧(高い方)が2.9mmHg、
拡張期血圧(低い方)が1.6mmHgだけ下がっていました。
しかし…
三年間経過後、この僅かな改善も見られなくなっていました。
もう一つの研究(DASH)の参加者たちは、食べる物を制限されました。多量のフルーツと野菜に低脂肪の乳製品を含む献立だったのです。
その結果、
三週間後には、
「僅かに血圧が高い人」の血圧は、
5.5~3.0mmHg下がり、
「かなり高い高血圧の人」の血圧は、
11.4~5.5mmHg下がっていました。
ところが…
献立が変えただけで肝心の「塩分」の摂取量は変化がなかったのです‼
更に最近二つの研究の結果によりますと、
「減塩すれば、死亡率が高くなり、心臓などの循環器病を引き起こすことになる」と言われています。
しかも、
「塩分摂取量が少なくなればなるほど、危険率が高くなる」というのです‼
また、塩分摂取量を減らすとコレステロール値(特に悪玉コレステロール)が上昇することが確認されております。
『健康と食べ物 あっと驚く常識のウソ』草思社
(ウード・ポルマー:1945年生まれ。ドイツの著名な栄養学者。95年から、ヨーロッパ食糧・栄養研究所学術部長を勤めている。
ズザンネ・ヴァルムート:1959年生まれ。生物学者・自然科学書の編集者。
現在は、翻訳も行なっている。)
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。
現在の日本では、
未だに「減塩」の言葉が、常識となっております。
しかし…
上記のように、海外ではかなり前から
「減塩」という概念が疑問視されております。
最近では、
学者たちも、
「塩分摂取量を減らすようにとアドバイスすれば、害になる恐れがあるかもしれない」と考え始めています。
特に、老人の場合、
「減塩」は、危険です。
精神能力にも有害ですし、
喉があまり渇かなくなって極度に液体を飲まなくなってしまうからです。
とにかく、
現在の経済優先社会によって、
歪められた情報に惑わされることなく、真実の情報をしっかり入手されて、一度きりの自分の人生を、
思い切り満喫されてくださいね。
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