介護予防にパチンコやマージャン | さあ、いってみよー

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北海道滝川市在住。

ランニングや子どものこと、介護事業に関連したことなんかを書いています。 5Kから100K、トレイルランも楽しんでいます。
2018.4.23から、にゃんこが登場しています。

ゴキビルのエントリーリストが公開されていた。


わかる範囲でアメブロランナーさんが5名、知り合いが1名おり、当日お会いできたらご挨拶できたらいいなと思っている。


初めてご挨拶する方もおりますので、その時があればよろしくお願いします。(私は初対面の時は、緊張して必ずかみます)




さて、今回は介護事業に関連した話・・・ランナーさんはスルーしてください。



2015年10月3日の北海道新聞にて「介護予防にパチンコやマージャン 施設で提供一部規制も」という記事があった。




以下、抜粋して紹介



介護予防を目的にパチンコなどの遊戯を主に提供するデイサービス施設を規制する神戸市の改正条例が成立。ギャンブル依存を高め、介護保険の趣旨に反するという理由だが、「遊戯は認知症予防に効果的」「民間の活力をそぐ」と指摘する専門家もいる。



デイサービス ラスベガス横浜都筑店


壁際にはパチンコ店やスロット台がずらり。利用者は、体操や食事の時間以外は遊び続ける。


体操をした人には、施設内の賭けで使う疑似通貨が配られる。


賭け事の勝敗で感情を表に出し、点数計算をすることで脳の活性化を目指すのが狙いという。


利用者の7割が男性だ。




規制にあたって神戸市


遊戯自体の介護予防面での有効性については認め


射幸心をあおり、依存性を高める恐れがあるケースや、賭博や風俗営業を連想させる施設の名称・サービス内容の広告を禁止する。




北海道老人福祉施設協議会の会長


「遊戯は高齢者の楽しみとして理解する意見と、介護保険で行うべきかどうかという疑問があり、是非を評価するのは難しい」



引用終わり



私の意見


デイサービスの設置基準に基づいて提供しているのであれば、事業所のあり方としては特に問題はない。


社会的に相応しくないのであれば、基準を変えればよいことだし、神戸市のように条例を制定すればよい。


これまでデイサービスでも勤務してきたことがあるが、男性利用者の数はとても少ない。サービス内容がニーズに合っていないとも言えることができる。


現に、これまで勤務してきたデイサービスでも、入浴、食事、お昼寝以外の時間帯はマージャンを楽しんでいる人もいた。私はそこでマージャンを覚えた。


その方の利用にあたって、得られる効果としては、


・自宅から出ることで閉じこもりの防止


・外に出るということで、身支度を整えるなど、身だしなみ・おしゃれに気を使う


・規則正しい生活(起床、準備、外出、昼食、お昼寝、入浴、帰宅、夕食、睡眠など)


・自宅生活にあったストレスからの解放


・人に会うことで適度な刺激を受け、他者との交流につながる


・利用に至るまでと、利用中の適度な運動


・マージャンを通じて脳の活性化。指先の運動にもなる。


・・・・・・・・他にもたくさんある。


その方は、マージャンをする機会があるということで、休まず利用していただいた。(他にも理由はあるが・・)



大切な視点は、遊戯が目的ではなく、手段であることだ。


目標達成のための手段として日常生活に必要な機能訓練等を行い、自立した生活を送ることができることが重要である。



個々のご利用者のアセスメントを行い、目標を立て、達成のための手段を提案し実施する。


そして、評価をして、アセスメントをしていく。(繰り返し)



遊戯のみを着目して駄目という人がいるのならば、それはおかしな意見だと思う。


自立支援につながっているのであれば、「適切」な手段である。


評価をしっかりとして、手段が適切だったのかどうかが問われなくてはいけない。



このことは、今あるサービス事業所全てに言えることである。


きちんと評価をすることから始め、自立支援につながっているかどうか、また、事業所としての稼働率が低いのであれば、必要に応じて既存のサービス内容(手段)を見直すことが必要かもしれない。



おわり