キューバ スーベニールペソ銀貨 1985年銘 | ★★★南洋見聞録★★★

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インドネシアの首都ジャカルタで、旧宗主国オランダやオランダ領東インドの銀貨を中心にコインを収集しています。コインの話を中心に、見聞したことを気ままに綴っていきたいと思います。

キューバのスーベニールペソ銀貨が最初に製造されたのは1897年です。

 

 

当時のキューバはスペイン統治下にあり、国内ではホセ・マルティーが革命軍を率いて独立のために熾烈な戦いをしていました。その解放闘争を支援するためにアメリカに住むキューバ人が資金集めの一環で販売したのがスーベニルペソ銀貨1897年銘です。ただ、コインに額面を入れることが違法だったこともあり、「SOUVENIR(お土産)」と刻印することにしたのです。

 

次にスーベニールペソが製造されたは1965年です。

 

 

当時はカストロ政権による社会主義国家のキューバ。そのキューバからアメリカへ亡命し、国外からカストロ政権打倒を画策していた反カストロ亡命民兵組織「ALPHA 66」が製造した銀貨です。

 

そして今回入手したのがこちら。

 

 

1985年銘のスーベニールプルーフ銀貨になります。1965年のスーベニール銀貨製造から20周年を記念して250枚だけ製造されました。

 

直径 38.6mm

重量 28.28g

品位 925/1000

発行枚数 250枚

 

プルーフ銀貨の他に、プルーフピエフォー銀貨が50枚、プルーフ金貨が5枚製造されたそうです。

 

 

購入したコイン屋さんの話では、キューバのコインだが、キューバ国外で製造されたものなので制裁対象コインではないらしくグレーディング可能だそうです。折を見てスラブに入れようかなと思っています。