NHKマイルカップ | A Light In The Black

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一応、番組読みがベースですけど…

前回、ロジックの再来、と書いたが、その訳はこの馬だけが特異な戦歴をもっているから。

NHKマイルカップの表向きの顔は3歳マイル戦線の頂点。しかし、設立当初は○外馬のオンパレード。距離適正もへったくれもなく、クラシックには出走できない○外馬の勝つレースになっていた。それが、クラシックを○外に開放した途端に国内馬が勝ち始める。一見、マイル適正をもった3歳馬の晴れ舞台、という当初の目的が達せられたかのようだが、彼らの戦歴は変わっていない。
初の国産馬の勝利となったテレグノシスはスプリングステークス2着しながら、ここへ参戦している。続くウインクリューガーはアーリントンカップを勝った後、毎日杯へ出走、8着に敗れてマイルカップへ。キングカメハメハは毎日杯を勝ちながら、皐月賞に見向きもせずここへ出走している。牝馬の2頭は共に桜花賞に出走。つまり、みんなクラシックに未練を残しながらここへ出走してきているのである。未だこのレースの実態は「残念クラシック」ではないか、と。(まぁ、ラインクラフトは桜花賞を勝ってるから「残念」て表現は問題あるかもしれないけど)
これに対するロジック。その戦歴はシンザン記念3着→アーリントンカップ2着→NZT3着。クラシックに、皐月賞に出たい!というローテーじゃないわな。「私は最初からNHKマイルカップを狙ってます!」て感じ。過去12頭の勝ち馬のなかでこんな事言ってるのはこいつだけ。みんな「僕は(私は)クラシックに出たい(勝ちたい)んです。でもダメでした…」って言っているなかで。じゃあ、なんでロジックはこんな発言をしなから勝てたのか?この年だけが持つ特異性にあるんじゃないか、と。

話はちょこっと遡って2004年。この年、朝日杯FSはそれまでの牡馬・セン馬のみに限られていた出走枠を牝馬にも開放した。つまり、所謂牡・牝戦になったわけだ。これによって朝日杯はNHKマイルカップと同様のカテゴリーを手に入れる。マイルGI(JpnI)牡・牝戦。変貌した朝日杯の勝ち馬が初めてマイルカップに姿を現した年、それが2006年。そう、ロジックが勝った年である。過去、朝日杯の勝ち馬が出走したことは何度かあるのだが、牡牝戦になってからはまだこの一回きり。今回のゴスホークケンが2頭目である。

そんな訳でロジック型の期待しているんだけどいかがなもんかねぇ。該当は意外に多いんだけど、順当なところを引っ張るなら、ゴスホークケン本人やダノンゴーゴー、ダンツキッスイあたりに見えるんだけど?

ちなみに人気になるだろうブラックシェル。これが勝ったりするとダービーでも狙えると考えてます。ここまでの考えとは矛盾するけどね。