中絶における「権利」 | 子宮を取る権利

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※ 今回のブログは「中絶」および「性暴力」を取り扱っています。

拒否感を抱く方、ツライと感じてしまう方は読むのをご注意ください。

 

こんにちは。

生理用品専門店「ガーネットムーン」のmiyaです。

当店では生理ナプキン補助製品である「シンクロフィット」や、吸水サニタリーショーツの「ガールズリープ」「ムーンパンツ」を取り扱っています。

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予想外の妊娠について、当ブログのかつての意見。

よろしければこちらも読んでください。

https://ameblo.jp/garnetmoonkm/entry-12700955162.html

 

 

 

 

6月24日、アメリカ連邦最高裁で、「中絶権」が違憲と判決されました。

 

https://www.bbc.com/japanese/61934070

 

 

 

 

それによって今まで中絶手術を行なわれていた病院が即時、中絶予約をキャンセルしたそうです。

 

わたし個人的には中絶は(身体的)女性の権利であると考えています。

優先すべきは母体の保護であり生存権であるので、産むことによって人生が悪い方向に変わるのであれば、産まないことにより「最善の選択」を果たしたことになると思います。

 

(さっき「生存権」を「ライフスタイル」と書こうとしたけれど、言葉が軽くなってしまったので「生存権」と表記しました)

 

中絶権違憲はアメリカの話ではありますが、日本に影響がないとは限りません。

中絶賛成派・反対派のどちらも「中絶」に関して考え直すきっかけになるでしょう。

その上現在日本では選挙戦真っ最中。「性的同意年齢の引き上げ」なども公約に入れている政党もあり、妊娠に対する法律も近いうちに変わってくるかもしれません。

 

さて、中絶の理由。

 

●母体あるいは胎児の病気などにより、妊娠を続けることが死に直結する危険が大きい時

 

その時は権利だの宗教だの言ってられません。特に妊娠を続けることで母体と胎児が両方とも危険だというなら、どちらかを助ける選択をせねばなりません。

その場合でも中絶を反対とするのは無茶です。

 

●現時点ですでに多くの子を育てている最中であり、環境的・経済的に子を育てることが不可能である場合

 

それでも育てるべきとか、責任がとかありますが、経済的に逼迫してまで育てる必要があるでしょうか?

日本では第3子以降の児童手当の支給額が増えますが、普通に食べさせて着させて学校に行かせてとなると、その支給額で足しになるかというと微妙。

 

https://www8.cao.go.jp/shoushi/jidouteate/ippan.html

 

なお、「多産DV」という言葉も存在しているので、子沢山が必ずしも夫婦仲のバロメーターではありません。

 

●未婚あるいは若年のため、環境的・経済的に子を育てるのが不可能である場合

 

多産とは逆のパターン。

それでも胎児の生物学的父親にあたる男性が、逃げずに責任を負うだけまだいいパターン。

ギリギリまで「産みたい、育てたい」と思うんでしょうが、そこで中絶してしまっても必要以上に罪悪感を持たないで欲しいと思います。

産んでから育てられなくて子に対するDVを発生するよりはよほど健全だと思います。

 

このパターンでも結婚して産んで育てて上手くいくケースもたくさんあります。短期間にたくさんの判断をしなければいけませんが、結婚する・産むと決めたならそれらは祝福されるべきです。

 

●DV・性暴力によって妊娠し、生物学的父親が誰か不明あるいは行方をくらませたとき

 

もしわたしがこのパターンだったら即時中絶しますし、仮に産んだとしても子に愛情を注げないので養子に出すと思います。

嬰児を遺棄するのはこのパターンが多いと思われます。

そして裁判で生物学的母親が「中絶したいと思ったが、父親のサインがもらえなかったため中絶できなかった」という話も聞きます。

本来ならこのパターンで、生物学的父親のサインをもらえなくても中絶はできるはずですが、医師によっては拒否する人もいるようですね。

「そんな病院なぞ見限って他の病院へ行きましょう」というのは簡単なんですが、探している間に中絶可能な22週を過ぎてしまうこともあるでしょう。

そしてもし産んだとしても責任を取らされるのは生物学的母親だけです。

生物学的父親が逃げ得。それに関しては本当に不平等だなあと思います。

 

そしてその「性暴力」。

まず日本の法での性的同意年齢は13歳以上となってます。

これは100年以上前、1907年(明治40年)に制定されたものです。

しかし、結婚可能年齢、初婚年齢、第一子出産年齢、平均寿命など全てが100年前より上がっているにも関わらず、13歳で同意というのは無理があるのではないでしょうか。

今議論されている同意年齢は16歳以上とされてますが、個人的には結婚可能年齢の18歳でいいんじゃないかと思っています。

 

交際している相手からのDVで妊娠。

それは避妊に協力しなかった女性側も悪いとか、性交した時点で快楽があったものだろうと言われるパターンもありますが、

 

「拒否できない」時点でDVなんです。

安心できない性交は「快楽」ではありません。「恐怖」です。

 

肉体的DVだけじゃない、精神的に追い詰めたり酔わせたり避妊を面倒くさがること、全てDVだと言っても仕方ありません。

脅迫があったと被害者側が立証しなければいけないのは更なるDV、セカンドレイプです。

 

加害者側が「相手から誘われた」としても、交際していない相手と性交する時点で、無責任と言われても仕方ありません。

 

現在、母体の方の権利ばかり語ってますが、「子」の権利として語るとなると、「胎児はともかく、受精卵に人権はあるのか?」という話になるので、今回はここで辞めておきます。

 

P.S.

ハッシュタグが物々しくなってしまった。

 

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