こんにちは。
生理用品専門店「ガーネットムーン」のmiyaです。
当店では生理ナプキン補助製品である「シンクロフィット」や、吸水サニタリーショーツの「ガールズリープ」「ムーンパンツ」を取り扱っています。
ぜひともよろしくお願いします。
そろそろ暑くなる時期。
シャワーを浴びて汗を洗い流したい季節ですね!
デリケートゾーンケアの基本、洗浄です。
以前、デリケートゾーン洗剤について書きました。
https://ameblo.jp/garnetmoonkm/entry-12637148217.html
この時は洗濯洗剤のことを中心に書きましたが、今回は体を洗うためのものを中心に書いていこうかと思います。
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●デリケートゾーンの語源?
まず、「デリケートゾーン」という名称から。
どうやら小林製薬が女性の隠部用の痒み止め「フェミニーナ軟膏」を発売するときに同社が考え出した名称だそうです。
https://www.atok.com/nihongo2/index_v03.html
辞書サイトでは「(和製英語)女性の隠部」とかありますが、場合によっては性別無関係に隠部のことを指すことが多いようです。
なお、ウィキペディアでは「デリケートゾーン」では載っていなくて、「プライベートゾーン」「プライベートパーツ」、英語では「intimate parts」「private parts」と呼んでおり、「みだりに他人に見せたり触らせてはいけない体の部位」と説明されています。
「プライベートゾーン」の認識だと性教育や安全教育の事柄が多いので、今回は「ケア」に特化します。
(いずれプライベートゾーンのことを書くかもしれません)
今回は男女問わず「隠部」として記述していきます。
「隠部」って言葉自体が言いにくい言葉であり、ケアする対象としてデリケートゾーンという言葉が広まったのでしょう。
(確かに商品を売るときに「隠部」とか「股間」とか言いにくいもんな、それで売れるとは思えない)
そして先ほど出てきた「インティメイト(intimate)」という言葉。デリケートゾーンケア用品の商品名に「インティメイトソープ」「インティメイトウォッシュ」などと記述があることが多いです。
インティメイトとは英語で「親密な」などといった意味ですが、アパレルなどでは「肌に直接着ける」という意味を持ち「インティメイトアパレル」は「下着・室内着」と訳されます。
日本語で「インティメイト」を検索すると、真っ先にデリケートゾーンソープが引っかかります。
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●デリケートゾーン洗浄の必要性
デリケートゾーン用の石鹸の日本での扱われ方は、このサイトが詳しかったです。
https://toyokeizai.net/articles/-/175893
従来「デリケートゾーン」の洗浄剤はアダルト商品扱いのものが多かったのですが、ここ最近はドラッグストアでも生理用品と同じ棚に並べられ、全年齢向けのケア用品へと変わってきています。
お風呂用のボディーソープとお風呂用のナイロンタオルで洗うとニオイや痒みが酷くなるといった認識も定着してきたのでしょう。
現在の日本の「フェムテック」界隈でも、吸水ショーツの次に多いのはデリケートゾーンケア製品です。
尿道や肛門、女性の場合は膣口など粘膜に非常に近い部位であり、毎日のように排泄物で汚れ、下着やトイレットペーパーなどの摩擦で痛む部位だからこそ、低刺激の泡で優しく洗うべきだという意見も理解できます。
高齢化社会が進み、「介護脱毛」の意識も高まってきており、介護される時も専用のケア用品を使いたい・使って欲しいというニーズもきっと高まってくるでしょう。
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●女性だけのものじゃない!
上記にもありましたが、「デリケートゾーン」は「女性の隠部」と解釈されがちですが、男性とて粘膜に近く汚れやすい部位ですから、男性のデリケートゾーンケアもニーズが高まっています。
実際、「デリケートゾーン 男性」と検索しても男性用の商品が何種類も出てきます。
しかし、女性用の方が圧倒的に多く、両性が使える製品でもボトルのデザインが妙にフェミニンだったりするものも多いです。
あえてジェンダーにとらわれないパッケージや香りを全面に出した製品も出てきています。
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●ボディソープ、洗顔料とどう違う?
ヒトの肌は弱酸性で、皮膚はpH4.5〜5.5、デリケートゾーンはpH3.8〜4.5なので、従来の石鹸などで染みる人はデリケートゾーン専用のソープだと染みにくいこともあります。
固形石鹸は弱アルカリ性、健康な肌であれば皮脂の汚れを落とすのには弱アルカリ性の方が向いているらしいです。
ヒトの体の中で粘膜に近くて汚れやすい部位は、顔と隠部です。
デリケートゾーンソープで顔を洗っても問題はありませんが、隠部は顔のようにメイク汚れや皮脂汚れがほぼないため、洗顔料でデリケートゾーンを洗うのは避けた方がいいかもしれません。
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●デリケートゾーンの洗い方
ナイロンタオルでゴシゴシ洗うと逆に痒みが酷くなるパターンも。
基本的には泡立てて手でヒダを広げるようにして洗うのが適しています。爪を立てずに指の腹で優しく洗いましょう。
プッシュすると泡の状態で出てくる製品も多いので、初心者は泡タイプから試してみるのがいいかもしれません。
固形タイプ・液体タイプは洗顔用の泡立てネットを使って泡立てて洗ってください。
デリケートゾーンは狭いので、1〜2プッシュで足りると思います。(商品によります)
洗うときには粘膜の部分まで洗わないようにしてください。
洗い流すべき菌が体内に入る危険があります。
デリケートゾーンの痒みの一因として、流し方が不十分というのもあります。洗う時より丁寧に洗い流しましょう。
気になる方はデリケートゾーン用の化粧液・乳液もありますので、お好みで試してみてください。
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わたしもフェムテックを知ってから、デリケートゾーン専用ソープを使うようになりました。
特に「粘膜に近くて汚れやすい」からこそ毎日きっちり洗うべきだと感じています。
身も蓋もない言い方をしますが、どんなに疲れて面倒な時でも「顔と股間だけは洗ってから寝よう」と心がけるようになりました。
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