女性らしさと自分らしさの大きな違いって? | 子宮を取る権利

子宮を取る権利

子宮内膜異型増殖症になり、子宮全摘した人の体験談。

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こんにちは。

生理用品専門店「ガーネットムーン」のmiyaです。

当店では生理ナプキン補助製品である「シンクロフィット」や、吸水サニタリーショーツの「ガールズリープ」「ムーンパンツ」を取り扱っています。

ぜひともよろしくお願いします。

 

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改めて、フェムテック(femtech)とは。

 

「female(女性)」プラス「technology(テクノロジー)」の合成語で、(肉体的な)女性の健康をテクノロジーで解決していくことが基本的な意味です。

 

主に月経、妊娠、出産、避妊、セクシャルウェルネス、更年期などの解決が期待される物事をフェムテックと呼ぶことが多いように感じます。

 

わたしがフェムテックに関わろうと思ったのは、かつて過多月経や婦人病などに悩まされたのがきっかけで、女の体に生まれたからには逃れられない月経をラクにしたい、その情報を広めていきたいという思いからです。

 

年齢的にはそろそろ更年期と呼ばれる時期で、更年期も避けて通れない道であるのなら、無かったり隠したりせずに有益な情報を選択して共有していきたいです。

 

そこで、フェムテックの「フェム」、「女性」のところ。

 

「女性らしさ」ってなんだろう?

 

フェムテックのターゲット層ってだいたい10〜40代女性が中心なんですよね。

月経のあるターゲットを考えたなら当然なんですが、雑誌やネットとかでフェムテックを特集する媒体って、大半が女性向けファッション誌なんです。

 

でも、フェムテックとファッションって、イコールじゃないですよね?

 

極端な話、ファッションと無関係な人生を選ぶことは出来ます。

でも、女性の体に生まれたからには月経と無関係な人生を送るのは不可能です。

 

同じ媒体でメイクアップとフェムテックを両方特集されると

「メイクには興味ないんだけどなあ」と思いながら読んでます。

メイクしない人にも月経はやってきます。

 

月経を快適にするためのファッション要素はもちろんあります。

服に響かないナプキン、スポーツ時でも動きやすいためのタンポンや月経カップ、コーディネートとしての吸水ショーツなど。

でも逆の要素、ファッションを楽しむことで月経や更年期が楽になるわけじゃない。

 

フェムテックという言葉自体が半ば流行語化しているように感じます。

自分が使っていてなんですが、フェムテックを冠にする他の商売に対して「これって本当にフェムテックなんだろうか?」と疑問に思うこともあります。

 

その中には「女子力」とか「フェムテックで美しく」といった言葉が並びます。

 

「女性らしさ」とか「美」とかって、フェムテックと関係あるのかどうか?

 

女性らしさってなんだろう?

わたしは一応女性として生きてますが、女性らしさが欲しいと思ったことは一瞬たりともありません。

どちらかというと社会上の女性らしさが鬱陶しいとしか思ってません。

その「社会上の女性らしさ」に守られている人も存在すると判った上で、女性らしさが枷になってる人も必ず存在して、それによって社会的な不利益をもたらしていると思っています。

 

そして「美しさ」

それも押し付けられれば「枷」だと感じています。

自分を奮い立たせるための「美」なら前向きになれますが、他人から押し付けられるとそもそも奮い立ちません。

そして、フェムテックがどんなに普及・発展しようとも、それだけで美しくなれません。

 

自分でフェムテック製品を試すことはあります。それは商品知識をつけるためでもあり、身体の自己管理の一環でもあります。

ただそれは女性の体を持ってる特有のケアであり、社会的な女性として生きるためのケアではありません。

 

むしろ、社会的な女性らしさからの解放のためのフェムテックであると思います。

社会的な女性らしさが苦しければ辞めちゃえばいいです。

ただ、社会的な女性らしさを苦しいと思うわたしのような人が、それを楽しいと思う人の邪魔をしないようにしたいです。

 

例えば月経で行動を制限されることがあるとして、フェムテックが普及することでその制限が緩くなるのはすごく意味のあることだと思います。

それによって自身のやりたいことの幅が広がるのは嬉しいことです。

 

女性の体を持って生まれてきた人たちは、それを選んで生まれてきたわけではありません。

ただ、女性の体を持つ人が快適に過ごすために、「フェムテック」の範疇の物品などを選ぶことは自由であり、選択肢を増やすことがフェムテックの普及にも繋がります。

 

いわゆる「女性らしさ」が自分の生きやすいための「自分らしさ」であるならそれはそれでいいんです。

女性らしさを選んでも選ばなくても、自分の意思ならそれは「自分らしさ」ですから。

 

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