初潮教育と性的違和 | 子宮を取る権利

子宮を取る権利

子宮内膜異型増殖症になり、子宮全摘した人の体験談。

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こんにちは、miyaです。

 

月経を扱うサイトとか商売をしてて、個人的に気になるのが「性的違和」。

月経に対して良心的なサイトや本を読んでも、出て来るのが

「女の子」「女子」「女性」。

 

肉体的(遺伝子的)な性と精神的な性、社会的な性が必ずしも一致している人ばかりとは限らないんじゃないか?

 

わたしは今の所、遺伝子的に女性だし、戸籍も社会的にも女性として生きてます。

しかし、100%女性として生きることに納得しているかというと、必ずしもそうは言えない部分があります。

(時々「性別を変えるのも面倒だから変えない」とか言ってるのも、ほんの少しの性的違和があるからです)

 

ただ、ほとんどの月経関連のサイトや本が「女子向け」「女性向け」になってます。

初潮が来たばかりの小中学生に対して初潮が来たことが「女の子として成長する証」とされています。

 

その頃から性的違和のある子なら

「なんで女に生まれたからといって、女として育たなければいけないのか?」

と疑問に思うんじゃないでしょうか?

 

完全にトランスジェンダー(以下「TG」:遺伝子上の性と精神の性が逆)ではなくても、社会的な性と精神の性と肉体の性の固定化に疑問を持つ人はいるんじゃないか?

 

そういう子のための初潮教育って、どうすればいいんだろう?

 

自分のサイトが「子宮を取る権利」とあるくらいですから、自分以外の人の「子宮を取る権利」もあっていいと思っています。

ただ、まだ未熟で摘出せねばならないほどの病気を抱えているのではない10代の子に「子宮を取りましょう」とは言えません。

医者とて摘出する方が危険だと判断するでしょう。

 

性的違和を抱えた「子宮を持つ子ども」と月経との折り合いをどうつけていくか。

 

女の体に産まれたことと、社会的に女として生きていくことと、さらに言えば子どもを産むこととは全て切り離して考えていいと思います。

 

初潮教育サイトでは「女性に生まれてよかった」と思えるようにって、そう思えないから性的違和なんじゃないの?

 

初潮教育の時点で、TGだと意識している人はしています。

たとえTGじゃなくても性的違和のある子に「女性として成長おめでとう」ということを言うのはその子のためになるのでしょうか。

性的違和のある子は余計に居心地の悪さを感じると思います。

 

女の体で産まれて、女の体で育っていることは紛れもない事実ですが、将来女として生きていくか、さらには子どもを産んで育てるかということは本人の意思です。

もちろん、女性としての誇りを持って生きられるならそれは素晴らしいことです。

でも、それを押し付けるのは違うんじゃないか。

 

わたしがフェムテックに携わろうとしてから、「性的違和」に関しては常に思っていることです。