こんにちは。
現在の日本では生理用品が買えなくて学校に行けないといった問題は、表立っては出てきません。
(水面下にはあるとは思う)
しかし、海外では「生理の貧困」が社会問題にされることがあります。
発展途上国ならとにかく、先進国とも言える欧米でも、「生理の貧困(Period Poverty)」が存在することがあります。
https://newsphere.jp/national/20190328-2/
------------引用------------
イギリスでは、生理用ナプキンやタンポンが買えず、学校を休まざるを得ない女子学生がかなりの数に上るとされている
------------引用おわり------------
アメリカやフランス、韓国でも「生理の貧困」がネットニュースになっています。
だったら日本でも表だって出てこないのは不自然でしょう。
せめて未成年には不自由なく生理用品を配られる世の中になってほしいです。
国によっては「紙ナプキンは焼却する施設が足りない」「布ナプキンは洗濯する水が足りない」といった問題を解消するために、月経カップを普及させようとするところもあります。
宗教や風習のために、使用済ナプキンを「不浄」なものとして一般ゴミと一緒に処分出来ないといった問題がある国もあります。
月経への無知が原因で、出血したことをからかわれたり咎められたりで、学校へ行きにくくなったパターンや、ひどいときには自殺してしまうパターンも。
https://www.nhk.or.jp/kokusaihoudou/archive/2019/10/1011.html
https://news.livedoor.com/article/detail/13558265/
生理用品を節約しようとして、本来使う時間より長く当てていると雑菌が繁殖して、結果的に病気になることもありえます。
また靴下とか古新聞をナプキンがわりに使うとの資料も。
https://www.newsweekjapan.jp/stories/woman/2018/08/post-54.php
世の中には未だに「月経小屋」が残されている国があり、それによって狭い部屋で一酸化炭素中毒や動物に襲われて死亡する事故があります。
そしてその事故が通報されていないことも。
https://www.afpbb.com/articles/-/3258498
全部、わたしが「月経ブログを書こう」と思わないと知らなかったことばかりです。
月経はオンナの身体に生まれてきたら、否応なく来るものなのに、物理的な負担以外に社会的な負担を強いられるなんて耐えられません!
しかし、それにおける社会運動も存在します。
生理用品が非課税や減税の国も出てきています。
「タンポン税」という言葉で、「生活必需品なのに税率が高いのはおかしい」と主張することで、税率を撤廃したり減らしたりすることに成功しています。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/タンポン税
ドイツのタンポン税に対する話は興味深かったなあ。
ドイツの消費税は19%ですが、生活必需品には7%とされています。
ただ生理用品の消費税が19%に納得がいかなかったとある企業が、消費税7%の「本」として付録にタンポンを付けました。
それがめちゃくちゃ売れているそうで。
https://forbesjapan.com/articles/detail/27972
日本でこれ出来るかなあ?
現在の日本では食品と新聞が8%、それ以外のものが10%の消費税がついていますが、新聞扱いでナプキン売れますかねえ?
あと、学生への生理用品の無償化がある国もあります。
https://news.yahoo.co.jp/byline/puradonatsuki/20191025-00148213/
https://news.livedoor.com/article/detail/16723215/
韓国は低所得層に生理用品の支給を始めたらしいです。
https://www.huffingtonpost.jp/2016/09/10/korea-sanitary-napkin_n_11959822.html
先ほども書きましたが、月経は否応なく来ます。金持ちにも貧乏人にも。
そして生理用品の消費量や消費価格が貧富の差によって大きく違うことは考えにくいです。
月経があることが「不利」にならないような、月経があることで社会的・経済的に苦しむことがないようにわたしたちはこれからも考えていかねばならないでしょう。