NECA…それは、
エイリアン、プレデター、ターミネーター、ティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ、
その他諸々…といった映画、アニメ、ゲーム作品からのキャラクター商品やプロップを多く展開し続けてくれるニュージャージーの玩具会社である。
確かな造型技術とマニア心を擽るラインナップで世界中のオモチャ野郎どもを虜にしていることは言うまでもないだろう。
先にも述べたようにNECAの商品は様々なメディアからのライセンスグッズの展開が主だが、
意外にもDC、MARVELからの商品展開は少ない。
▲一応出ているは出ているが、1/4スケール（18インチ≒47センチ）フィギュアとか
▲オーバースケールのムジョルニアとか、いかにもニッチな商品が多い。
そんなNECAからMARVELの7インチアクションフィギュアが出るっていうんだからこれは期待大だね！
さっそくご紹介しよう！
こちらが近日発売予定のNECA製MARVELフィギュアだ！
……
…
露骨にガッカリしてもらっては困る。
Defenders of the Earth
は1986年に当時のMARVELプロダクションとKing Features エンターテイメントによって共同製作されたアメリカのテレビアニメーションシリーズで、
▲STAR COMICS（MARVELの子供向け、アニメ、玩具とのタイアップ展開をメインとしたレーベル）
でコミカライズもされているので、MARVEL作品と言っても過言ではない（？）のだ。
いや、過言だったかもしれない。ごめん。
でもこのDefenders of the Earthという作品は実はかなり意欲的というか、伝説的というか…
とにかくすごい作品なのだ。
コミックのDefenders of the Earthは所謂アニメの鳴り物入りで企画された作品ではあるが、
80年代後半から90年代後半にかけてのスパイダーマンを手掛けた大御所コンビでもある
ライター：スタン・リー、ペンシラー：アレックス・サヴィウクによる作品であったのだ。
その本気度合いが窺えるというものだ。
簡単にキャラクターの紹介からしていこう。
まずは主人公的存在のフラッシュ・ゴードン。
名前を聞いたことがある人も多いだろう。
▲あるいはロックバンド「Queen」の「フラッシュ・ゴードンのテーマ」でご存じの人も多いかと。
この「フラッシュ・ゴードンのテーマ」は1980年に公開されたSF映画「フラッシュ・ゴードン」のテーマ曲であるが、
▲元々はKing Features Syndicateのストリップ（新聞漫画）作品にしてその主人公の名前だ。
1934年から連載が開始され、フラッシュとデイルが冒険の途中で惑星モンゴを支配する邪悪なミン皇帝と対峙することとなるスペース・オペラで、
アレックス・レイモンドのアートワークと独自性の高いストーリーが人気を博した。
スーパーパワーを持っているわけではないが、知恵と勇気とフィジカルで活路を開くタイプのスペオペヒーローだ。
かつてジョージ・ルーカスはこの「フラッシュ・ゴードン」の実写映画化を熱望していたが、
他所により映画化権が抑えられていたためにこれを断念し、代わりに「スター・ウォーズ」を生み出した、という逸話もあるのだから、
後のSF、スペオペ界隈に与えた影響力の凄さを窺い知ることが出来るだろう。
Defenders of the Earthの主要人物その２、サブリーダーともいえる立ち位置に
▲マンドレイク・ザ・マジシャンがいるが、彼もまた同名漫画の主人公だ。
初出はフラッシュ・ゴードンと同じく1934年の新聞連載漫画。
催眠術や魔術を駆使して犯罪や超自然的存在の脅威と戦うキャラクターとして描かれているため、
コミックの歴史上一番最初のスーパーヒーロー
と呼ばれている。※スーパーマンの登場は1938年、バットマンは1939年。
そしてDefenders of the Earth3人目のメンバー。
▲ファントムである。
こちらもKING COMICSの同名作品の主人公。
初出は1936年。
スーパーパワーを持たず、スーツとマスク姿で正体を隠し、悪と戦うクライムファイターで、
所謂ヒーローとしてのスーツ・コスチュームを纏うタイプの主人公はこれまでになく、
彼もまたスーパーヒーローの元祖と呼ばれているのだ。
新聞連載からスタートし、エースコミック、キングコミック、チャールトン、などなど…と渡り歩き、
2021年現在も1880号を超えて今尚連載が続いてる最古にして最長のヒーローでもある。
1980年代後半から1990年代にかけては
▲MARVELでも
▲DCでもミニシリーズの主人公として起用され、リスペクトされている。
MARVELのアベンジャーズ、DCのジャスティス・リーグ、アーチーのマイティ・クルセイダーズ…
他社ヒーローたちが次々とチーム化していく中、
孤高を貫き、それまで介入することのなかったヒーローの始祖ともいえる御三家が
満を持して、半世紀の時を経てチームアップしたのだ。
その衝撃や推して知るべしである。
アニメは好評で65話まで作成されたという。
そんなワケでNECAのDefenders of the Earth ７インチアクションフィギュアである。
フラッシュ・ゴードン。
▲NECAによる超絶造型が写真からも伝わってくる。
素体そのものは一昨年のSDCC限定で発売された
▲スーパーマン vs. エイリアン
でスーパーマンに用いられたものと同じように見えるが、それ故に完成度は保証されたようなモノだ。
▲ファントムも同様の素体を用いているが、これまた完成度が高い。
▲そしてミン皇帝。
これまた素体は同様のものに見えるが、シンプルなシルエットのフラッシュやファントムと異なり、
ゴッツゴツの装飾が実に「らしい」
マントもファブリックでコイツはすげぇそそるぜ！
ちなみにアニメ「Defenders of the Earth」のテーマソングの歌詞もスタン・リーによるものだ。
ここにその歌詞の冒頭部分を引用して今回の紹介はおしまいとしよう。
Defenders of the Earth, Defenders!
Out of the sky, his rockets ignite. Jets into battle faster than light, Flash Gordon!
Lord of the jungle, the hero who stalks, the beast call him brother, the ghost who walks, Phantom!
Defenders of the Earth!
Master of magic, spells and illusion, enemies crumble in fear and confusion, Mandrake!
個人的な推しはマンドレイクなので、シリーズ2が出るまでDefenders of the Earthを応援していこう！
この他、当店ではアメトイ・アメコミ関連商品をたくさんご用意しています。
ご興味ある方は是非ご来店ください！
通信販売も行っています！
通販サイト（試運転中）：https://garimpeiro.buyshop.jp/
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