アメコミ超々入門 その1 用語編 | トイ&コミックのガリンペイロ

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いやー、日本でもアメコミが身近になってきたものだ…

主に映画やドラマ、ゲームのヒットに拠るところが大きいのですが。

 

マーベルやDC作品以外にも、意外なところでアメコミ原作の映画やドラマなどが多々存在していることを考えると

アメコミはもっと浸透してもいいんじゃないかなー、とか思わずにはいられません。

 

MARVELやDCのヒーローもの以外にも

ジェフ・ブリッジスとライアン・レイノルズ(!)が主演の映画「ゴースト・エージェント/R.I.P.D.」はダークホースの「R.I.P.D.」が原作だったり

ブルース・ウィリス主演の「RED」はオマージュ・コミックスのグラフィックノベル「RED」が原作だったり、

ジョニー・デップ主演の「フロム・ヘル」はウォッチメンの原作者アラン・ムーア原作の「フロム・ヘル」だし

ジョシュ・ブローリン主演のジョナ・ヘックスもDCの同名コミックが原作だったりします。

 

さて、映画(ゲーム、アニメ、ドラマ)が面白かったから、原作も読んでみよう!

よし、アメコミを読むぞ!

と思って色々調べるとよくわからない単語が頻出してくる。

今回はアメコミの基本的な用語をざっくり説明したいと思います。

 

リーフ:

アメコミの冊子と言われて皆がイメージするであろう薄い冊子。

日本の漫画雑誌のように複数のタイトルが一冊になっているのではなく、

タイトルごとにバラ売りされている、と考えてもらえればいいかと。

アメリカンフルカラー薄い本!

 

TPB:

トレード・ペーパー・バックの略。いわゆる単行本のこと。

リーフをまとめたもの。特別装丁のハードカバーが出ることもある。

TPBには背表紙がある。

また、リーフには広告ページが挟まれているが、

こんな風に物語の途中でも容赦なく広告を挟んでくるのがリーフ。

TPBになる段階で広告ページがなくなるので、リーフの広告ページで集中力を削がれる人にオススメ。

 

イベント:

複数のタイトル、キャラクターを巻き込んで展開される企画のこと。

厳密な定義は難しいのですが、大規模なクロスオーバーがこれにあたると思ってもらえれば。

イベントは注目タイトルが多いので邦訳されやすい…気がする。

 

タイイン:

Tie-in = 結びつける…という名の通り、イベントやクロスオーバーに関係してくるタイトルのこと。

イベントやクロスオーバー本筋で描かれなかったエピソードやキャラクターの個人タイトルであることが多い。

世界がああなってたとき、あのキャラクターは出てなかったけど、何してたの?

とかを描いている。

とある理由でミュータントと否ミュータントの立場が入れ替わった世界を描いたハウス・オブ・Mシリーズ。

ミュータント能力者ではないヒーローたちはそのとき…などを描く。

ハウス・オブ・MはブラックパンサーVol.4 #7 やキャプテン・アメリカVol.5 #10 などとも関係しているのでこれらのタイトルはハウス・オブ・Mのタイインといえる。

ブラックパンサー誌やキャプテンアメリカ誌など個人タイトルを読んでいたら唐突に巻き込まれることがある。

それがイベントだ。

 

ストーリーアーク:

厳密にはアメコミ用語というわけではないのだけれど。

複数回に渡って展開するエピソードのまとまりのこと。

1 of 12 とか2 of 4 , 1 of 9 と言った数字が見られると思う。

1 of 〇、もしくは1 / 〇 という表記は

全〇回のストーリーアークにおける1番目ですよ、という意味。

 

エルスワールド:

DC作品で、正史世界から独立したストーリーが展開される世界のこと。

この時代にあのヒーローがいたら、とか、あのヒーローの立場が今と違ったら…みたいなもしも世界。

厳密には出版関係の諸々がありますが、さしあたっては上記だけ抑えておけばOKかと。

エルスワールドの傑作「キングダム・カム」

旧いヒーローは新しい「ヒーロー」の出現と、それに賛同する民衆に失望し引退した…

「スーパーマン:レッドサン」もエルスワールド。

スーパーマンを育んだ土壌が違うと、こんなことが…

 

What if...:

MARVEL作品で、正史世界で選択されなかった可能性の世界を描いたもの。

あの事件のとき、彼と誰それが対立しなかったら…、彼が死んでなかったら…みたいなもしも世界。

シビル・ウォーでの重要なワンシーン。

ここでの選択が本編とは大きく異なる結末を迎えることとなる…

先のサンディエゴコミコンではMARVEL STUDIOSでのアニメシリーズ製作も発表されたが…

 

ヴァリアント(カバー):

中身は同じだが表紙が異なるヴァージョンのこと。

新シリーズ開始時などに著名作家さんなどに描いて貰う特別仕様のカバーそのものを指すことも。

 

と、まあ大体これだけ覚えておけば、予備知識としては問題ないかと。

 

で、結局どこから、なにから読めば…

というと、また微妙なハードルが立ちふさがってきたりするわけで…

 

それはまた次回。

 

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