おはようございます。
Laduna Coco(ラドゥーナココ)です。
迷子の妖精のものがたり
これは、迷子の妖精
ミラちゃんのものがたりです。
ミラちゃんが、森のヘンテコな
生き物たちと出会っていきます。
ヘンテコな森なので
こまかいことや、むずかしいことは
かんがえないで、楽しんで下さい。
これまでのあらすじ
ヘンテコな森にやって来た
迷子の妖精ミラちゃん。
すました女の子「小川の精」に
全く相手にしてもらえず・・・
またひとりぼっちになってしまいました。
物語の全話一覧はこちら
第5話 恐ろしい生き物
辺りはますます暗くなってきました。
ミラちゃんは
森の中をひとり歩き続けます。
もう歩きすぎて
足がじんじん痛くなってきました。
ふと
ミラちゃんは立ち止まりました。
向こうの木陰に
何やら黒い影が見えたのです。
ミラちゃんは、おそるおそる
その影に近づいていきました。
音を立てないように・・・
ゆっくり・・・ゆっくり・・・
シャリン!!
あ!
乾いた葉っぱのひとカケラを
踏んづけてしまいました!
その音に
「影」がこちらを振り向きました。
「きゃあああああああああああああ!!!!」
それは、ミラちゃんが
今までに見たことがないような
なんとも恐ろしい
ヘンテコな生き物でした。
ミラちゃんは仰天して
こわくて、こわくて、たまらなくて
森の更に奥へと
一目散に逃げていきました。
「わーん!」「わーん!」と
ミラちゃんの泣き叫ぶ声の
こだまだけが、その場に残りました・・・
この恐ろしい、ヘンテコな生き物
実は、この生き物も
ミラちゃんと同じ”迷子さん”でした。
この迷子さんは
突然、現われたミラちゃんに
突然、大声で叫ばれて
そして、逃げられて・・・
この迷子さんも
ミラちゃんとおんなじように
とっても、びっくりして
とっても、こわくて
そして・・・ひとりぼっちで
しくしく泣き続けました。
この迷子さんのものがたりは
またいつか
きっと素敵なタイミングで
あなたにお話しますね。
つづく
もう一人の”迷子さん”
この恐ろしい、ヘンテコな
生き物の正体は・・・
惑星の爆発音から産まれた
”響き”。
その響きは、ブラックホールにのまれて
森へやって来たのでした。
時折、耳障りな音を発するため
森のみんなから嫌われています。
かわいそうなこの迷子さんも
おうちに戻りたいけれど
戻り方がわかりません。
毎晩ひとしれず星空を見上げては
自分だけに響いてくる
”宇宙音楽”に耳を澄ましているのです。
「小川の精」とは犬猿の仲ですが
「魔女ユウララ」や「カミサマ」とは
いずれ交流を持つことに
なるのかもしれません。
森のヘンテコな生き物たちの
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