Laduna Coco あなたの内なる”ひかり”を映す、色と音 -9ページ目

Laduna Coco あなたの内なる”ひかり”を映す、色と音

・波動アートセラピスト養成講座
・クォンタムアルケミークリスタルボウル
・アート原画販売

おはようございます。

Laduna Coco(ラドゥーナココ)です。

 

 

迷子の妖精のものがたり

 

 

 

 

これは、迷子の妖精

ミラちゃんのものがたりです。

 

 

ミラちゃんが、森のヘンテコな

生き物たちと出会っていきます。

 

 

ヘンテコな森なので

こまかいことや、むずかしいことは

かんがえないで、楽しんで下さい。

 


 

キノコこれまでのあらすじキノコ

 

森で迷子になってから

散々だったミラちゃんでしたが

美味しいカリーを食べて

ようやく、一息つくことができました。

 

物語の全話一覧はこちら

 

 

チューリップ黄

 

 

第8話 おなかがあたたまると、こころもあたたまる

 

 

お腹が満たされたミラちゃんは

眠そうにため息をつきました。

 

ほっとするようなランプの光が

いっぱい泣いたミラちゃんのまぶたを

とろんとさせます。

 

 

「おなかが、あたたまると

こころも、あたたまる」

 

 

ミラちゃんをじっと眺めていたパゴダが

ぽそりとつぶやきました。

 

 

ミラちゃんの頭は

こっくり、こっくりと

ゆれはじめました。

 

 

「もう何も心配しないで。

今晩はここでお休み」

 

 

パゴダはそう言うと

店のソファーにクッションを並べて

ミラちゃんのために

ベッドをこしらえてくれました。

 

 

ミラちゃんは、1日中あるいて

たくさん泣いて、大声で叫んで

もうヘトヘトでした。

 

足は、じんじんを通り越して

キリキリ痛くなっていました。 

 

なんて散々な1日だったのでしょう!

 

 

・・・でも

 


ミラちゃんは、心の中でつぶやきました。
 


私、たった1人で
あんなに、たくさん、たくさん
歩くことができるんだわ。
 

 

ミラちゃんは

このヘンテコな森にやって来て

たった1日で

今まで、見たことがなかったものを

今まで、知らなかったことを

たくさん、たくさん、体験しました。

 

 

そんな時は、お休みが必要ですね。

 

 

パゴダがこしらえてくれたベッドに

ミラちゃんは潜り込みました。

(カリーの香りがしみついています)

 

ミラちゃんは、次の瞬間にも

眠ってしまいそうでしたが・・・

 

 

「ひとしずく・・・

・・・さいしょに会った時

怒っちゃって、ごめんね」

 

 

と、半分かすれた声で

伝えたかった言葉を

ひとしずくに伝えてから

深い深い眠りへと、落ちていきました。 

 

 

 

 

 

つづく

 

 

 

キノコHPでは、森のヘンテコな生き物たちを

ご紹介しています→こちら

 

 

スタンプ全3種類

 

つづきはこちら

 

 

Laduna Cocoラドゥーナココ 
セッションメニュー


✧波動アート
✧波動アートセラピスト養成講座
✧クリスタルボウル 音の処方

✧チャクラ珠アートコース
✧表現アート1日教室
 HPリンクは
こちら

SHOPでは原画を販売中です

 

最後まで読んでくださり

ありがとうございましたクローバー

おはようございます。

Laduna Coco(ラドゥーナココ)です。

 

 

迷子の妖精のものがたり

 

 

 

 

これは、迷子の妖精

ミラちゃんのものがたりです。

 

 

ミラちゃんが、森のヘンテコな

生き物たちと出会っていきます。

 

 

ヘンテコな森なので

こまかいことや、むずかしいことは

かんがえないで、楽しんで下さい。

 


 

キノコこれまでのあらすじキノコ

 

ヘンテコな森にやって来た

迷子の妖精ミラちゃんは

ヘンテコな生き物「ひとしずく」と

再会しました。

お腹がペコペコのミラちゃん。

「ひとしずく」に連れられて

美味しいご飯を食べに行きます。

 

物語の全話一覧はこちら

 

 

チューリップ黄

 

 

 

第7話 夕日みたいなごちそう

 

 

 

【パゴダ✧カリー】

 

 

この看板が扉にかかったお店に

ミラちゃんとひとしずくは

辿りつきました。

 

 

「ココ、カリーレストラン。

店主ノ名前ハ、『パゴダ』

コノ森イチバンノ

スパイシーナ、ゴハン!」

 

ひとしずくが説明してくれました。

 

 

「カリー」って一体なんでしょう?

「スパイシー」って、なに?

 

 

ミラちゃんはカリーを

今まで一度も

食べたことがありませんでした。

 

ミラちゃんが食べるのは

木の実とか

樹皮チップスとか

花みつジュースとかでした。

 

 

この森は、

私の知らないものばかりだわ。

 

ミラちゃんはそう思いました。

 

 

扉を開けると

なにやらモワッとした香りが

押し寄せてきました。

 

店内には

しゃらしゃらとした音楽が流れていて

なんだか、呪文を唱えているみたいです。

 

所狭しと飾られたランプの光は

まるでその音楽に合わせて

踊っているように見えました。

 

 

店の奥のほうでは

布を頭にぐるぐる巻いた

ヘンテコな白髭の男が1人

料理を作っていました。

 

ミラちゃんたちが席に着くと

あら不思議!

次の瞬間に料理が出てきました!

 

まるでこの店主は

ミラちゃんたちがやって来るのを

知っていたかのようです。

 

ミラちゃんは、カリーを覗き込みました。

 

 

 

 

 

その色を見て、ミラちゃんは

オレンジ色の夕日を思い出しました。

 

立ち上る湯気と香りが

泣いてクシャクシャになった

ミラちゃんの顔をやさしくなでていきます。

 

ミラちゃんはおそるおそる

カリーをすすってみました。

 

 

「おいしいっ!!」

 

 

まろやかなあまみと

刺激的な味わい

そして、ぬくもりが

疲れ果てたミラちゃんの体に

一口ごとに染み渡っていきました。

 

ミラちゃんは、なんだか

力が戻ってくるような気持ちになりました。

 

カリーは、色も、味も

夕日みたいなごちそうです!

 

ミラちゃんは、うれしそうに

カリーをたいらげました。

 

 

そんなミラちゃんの様子を

ひとしずくとパゴダが

そっと見守っていました。 

 

 

 

つづく

 

 

キノコ森のヘンテコな生き物たちの

ご紹介はこちら

 

 
 
つづきはこちら

 

 
8/8まで✧原画オンラインショップ
キラキラサマーセール開催中キラキラ


ショップはこちら

 

Laduna Cocoラドゥーナココ 
セッションメニュー


✧波動アート
✧波動アートセラピスト養成講座
✧クリスタルボウル 音の処方

✧チャクラ珠アートコース
✧表現アート1日教室
 HPリンクは
こちら

SHOPでは原画を販売中です

 

最後まで読んでくださり

ありがとうございましたクローバー

おはようございます。

Laduna Coco(ラドゥーナココ)です。

 

 

迷子の妖精のものがたり

 

 

 

 

これは、迷子の妖精

ミラちゃんのものがたりです。

 

 

ミラちゃんが、森のヘンテコな

生き物たちと出会っていきます。

 

 

ヘンテコな森なので

こまかいことや、むずかしいことは

かんがえないで、楽しんで下さい。

 


 

キノコこれまでのあらすじキノコ

 

ヘンテコな森でヘンテコな生き物たちと

次々に遭遇していく

迷子の妖精ミラちゃん。

びっくりして、恐くて、さびしくて・・・

そんな境遇から逃げるように

森の奥と入り込んでいきます。

 

物語の全話一覧はこちら

 

 

チューリップ黄

 

 

第6話 おなかの声

 

 

さびしい夜の森。

 

ミラちゃんはひとりぼっちで
めそめそ泣きながら歩いていました。

 

足がじんじん痛みます。
歩き疲れたミラちゃんは
小さなキノコの上に

ちょこんと腰掛けました。

 

 

ミラちゃんは、疲れ果てて

もう何も考えることができません。

 

うつむいたミラちゃんの頬を
涙が流れていきます。


それは頬からこぼれ落ち・・・

 

”ひとしずく”の水滴となって
ミラちゃんの手の平に

ぽたりと落ちました。

 

 

「マタ会エタネ!」

 

 

ミラちゃんはドキッとしました!

 

見下ろすと・・・やっぱり!


”ひとしずく”が

その小さな小さな目で

ミラちゃんを

見上げているではありませんか!

 

 

 

「ひとしずく!!!」

 

 

ミラちゃんはびっくりして

そして、嬉しくなって

叫びました。

 

 

「・・・マタ、泣イテルノ?」

 

 

その言葉に

ミラちゃんは思わず口を閉じました。

 

 


ミラちゃんは、ひとしずくに

怒ってしまったことを思い出して
恥ずかしい気持ちになって
どうやってお話をしたらいいのか
わからなくなりました。

 

 

「アナタ、迷子?」

 

 

ひとしずくの言葉に
ミラちゃんは無言でうなづきました。

 

 

「ドコカラ来タノ?」

 

 

「・・・お母さんの木」

 

 

「オカアサンノキ。ハ、

ドコニアルノ?」

 

 

「・・・」

 

 

ミラちゃんは

何も答えられませんでした。

 

 

 

 

 

ミラちゃんは

いつもお母さんと一緒でした。


お母さんの木が

ミラちゃんの全てでした。

 

 

それなのに・・・

 

 

あの美しい古代樹が

どこにあるのか


ずっと自分が暮らしていた

大切な大切な古代樹のことを

ミラちゃんは、何ひとつ

知らなかったのです。

 

 

ミラちゃんは、再びうつむきました。

 

 

 

 

「グーーーーー!!!」

 

 

ミラちゃんのお腹が

急に声をあげました。

 


そう、ミラちゃんは、

お腹がペコペコだったのです!

 

 

「ワ~~~ァァァ」

 

 

ひとしずくが

ちょっとふるえるような

ヘンテコな声を出しました。

(ひょっとして、笑い声?)

 

 

「腹ペコノ、オ嬢サン。

美味シイ、ゴ飯、食ベニ行ク?」

 

 

ミラちゃんは、ぱっと顔を上げました。


ミラちゃんは寝ることも大好きですが
食べることも大好きです。

 

急に嬉しくなったミラちゃんのお腹が

 

 

「グ~~~~~!!!」
 

 

と、元気に声を上げました。

 

この”おなかの声”が

ひとしずくへのお返事となりました。

 


ひとしずくは、その体を

プルプルふるわせながら

 

 

「ワ~~~ァァァ!!」

 

と、再びヘンテコな声を上げました。

(やっぱり、笑い声です!)


ミラちゃんも、クスクス笑いました。

 

 

「一緒ニ、食ベニ行コ!
…アナタ、名前ハ?」

 

 

ミラちゃんは

にっこり笑って、こう言いました。

 


「私の名前はミラ。

よろしくね、ひとしずく」
 


ミラちゃんは

このヘンテコな森にやってきて
はじめて笑顔になったのでした。

 

 

 

つづく

 

 

 

キノコ気がつくときキノコ

 

お母さんの木について

ひとしずくに尋ねられても

何も答えられなかったミラちゃん。

 

自分のしらなさに気づき

思わず涙が引っ込んでしまいます。

 

この瞬間・・・

 

今までずっと外を彷徨っていた

ミラちゃんの意識は

自らの内に戻ったのでした。

 

まるでその合図のように

突如鳴り出した、おなかの声。

 

いっぱい泣いて、

いっぱい歩きましたもんね。

まずは、腹ごしらえ、ですね。

 

キノコ森のヘンテコな生き物たちの

ご紹介はこちら

 

 



つづきはこちら

 

 

 

8/8まで✧原画オンラインショップ
キラキラサマーセール開催中キラキラ


ショップはこちら

 

Laduna Cocoラドゥーナココ 
セッションメニュー


✧波動アート
✧波動アートセラピスト養成講座
✧クリスタルボウル 音の処方

✧チャクラ珠アートコース
✧表現アート1日教室
 HPリンクは
こちら

SHOPでは原画を販売中です

 

最後まで読んでくださり

ありがとうございましたクローバー