こんにちは✧
Laduna Coco(ラドゥーナココ)です。
星の呼吸は、すべての命をしずかに抱く
その呼吸に耳を澄ます時
すべてと共に抱かれ
そして同時に、抱いている
“耳を澄ます”という行為も
その”抱き”の一部
――
“星の呼吸”
それは音にならないほどの
静けさのなかで
あらゆる命が
互いにふれ合いながら紡いでいる
いのちの循環のリズム
深い森の土の下で
眠る種が静かに目を覚ますとき
岩の上の苔が、夜露を吸い込みながら
透明なちからで息づくとき
誰にも気づかれずに
老いた木の葉がそっと地面に還るとき
そのどれもが
この星の呼吸の一部
私たちが「風」と呼んでいるものは
きっとその呼吸の “ため息” かもしれません
私たちが「露」と呼んでいるものは
その呼吸の “まなざし” かもしれません
私たちが「涙」と呼んでいるものさえ
この星の呼吸が、誰かの胸に
宿ったかたちなのかもしれません
あなたのまなざしが
一粒の露に、夜空の記憶を見たように
あなたの指先が
小さな葉をそっと撫でながら
その呼吸を重ねていったように
そのすべてのふれあいが——
この星の呼吸に
静かに参加しているのです
星の呼吸は
決して大きなものではありません
むしろ、あまりに微細すぎて
ふとした拍子に
忘れてしまいそうになるほどです
けれど
その呼吸の中にだけ宿っているやすらぎが
たしかにある
そしてそのやすらぎに耳を澄ませるとき
私たちは多分、自分自身の魂の呼吸にも
初めてふれられるのかもしれません