インプレッサでキャスター調整するために その2 インプレッサ GC8 | ガレージきくちのがらくた箱

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どうもガレージきくちです

 

 

前回、構想して

 

紙の上で実寸した

 

インプレッサでのキャスター角調整の考察

 

 

その1はコチラ

 

 

 

今回はその2です。

 

 

今回はキャスター角調整の為の

 

シムの製作と

 

作ったシムを使っての調整を

 

していきます。

 

 

 

 

 

まずは実物のアームから

 

型取りしたマスキングテープを

 

鉄板にあてて

 

切り出します。

 

 

 

今回、用意したのは

 

M澤と相談して

 

ザム板とボンデ板の3種類の板を準備。

 

 

 

こんな感じで切り出して

 

 

 

穴あけ。

 

 

 

出来たものを仮着。

 

 

 

2,3ミリでこんな感じ。

 

 

 

シムを入れた分

 

ボルトのかかりは浅くなるので、

 

 

 

4,4ミリになると

 

ちょっと不安。

 

 

 

明らかにかかりが

 

浅くなるので

 

使うならボルト交換したいところ。

 

 

 

6枚作りましたが

 

単純なんですが

 

けっこう作るのは時間かかります。

 

切って、穴開けて、フチの処理して、、、

 

 

 

320番のスコッチで足付けと表面ならして

 

さび止めに塗装。

 

 

 

シムが出来た所で

 

実車でシムの効果を

 

検証していきます。

 

 

 

まずは現状の測定

 

ウチのインプは

 

車高調で左右のアッパーマウントを

 

組み替えて

 

目いっぱい倒しこむと

 

キャスターをつける事ができますが

 

左右差が調整できなくて

 

この状態で以前測定したときは

 

3.5度と3.8度に左右でずれてました。

 

 

今回はシムを入れる事で

 

4度以上も目指せるかと

 

期待していたんです。

 

 

 

 

自作のジグをセットして

 

キャスター測定。

 

 

 

アレ?

 

3度?

 

なんで、以前は3,5度あったはず、、、

 

 

ん~

 

タイヤ替えたから?

 

などとイロイロ考えますが

 

時間がないので

 

シムのデータどりを進めますが、、、

 

 

 

自分のインプで

 

キャスターつけようと思ったのは

 

この補強版で

 

フロントのアンダーボディの剛性を

 

上げてあるから、、、なんですが

 

 

 

補強版のせいで

 

このままでは

 

シムを入れられないので

 

 

 

 

手間ですが外しました(-_-;)

 

 

 

いよいよ順番に

 

装着と測定していきます。

 

 

 

こんな感じで

 

交互にボルト抜いて

 

シムを入れます。

 

ボルトはネジ山がサビてるので

 

清掃してから

 

締めこんでます。

 

 

 

装着したら

 

 

 

キャスター測定。

 

 

 

2ミリ、3ミリと

 

順調に変化したんですが

 

意外なのが4ミリ入れても

 

キャスターが変化しなかったこと。。。

 

 

再度、3ミリに戻すと

 

キャスターが3.5度から

 

3.75度になったりと

 

少し、測定に誤差を感じます。

 

 

 

後から考察して

 

リフトを持ち上げて疑似的に

 

1センチ車高を上げてやると

 

0,25度キャスターが増すこともわかりました。

 

 

純正値で5度以上の設定のキャスター角が

 

調整中4度くらいまでしかつかないのは

 

車高が低くなってるとキャスターが立ってしまうっていうのが

 

実証されましたので、一つの経験。

 

 

4.4ミリのシム入れて変化が

 

なかったのは

 

アームの移動量に対して

 

車高が下がってしまったので

 

結果として変化しなかったのかな、と

 

 

それか、ジグの精度の問題なのかと

 

ちょっと疑問も残りました。

 

 

 

 

右側で大枠のデータが取れたので

 

左側も測定。

 

するとこっちは3,5度ある。

 

こちらはシムを使うと4度以上いけそうでしたが

 

実験時、時間がなかったのと

 

右側が現状3,75度な以上

 

それに合わせるしかないので

 

 

 

データから2,3ミリのシムを使って

 

 

 

見事に3,75度でそろいましたので

 

今回は良しとします。

 

 

 

キャスターは0,5度の変化でも

 

大きく操縦性が変わりますので

 

いきなり大きく変えるのは

 

危ないので

 

試走を繰り返して

 

段階的に変えましょう。

 

 

 

車高、キャンバー、キャスターを

 

触ると、もれなく

 

トーが変化しますので

 

トー調整します。

 

 

今回はキャスターをちゃんと調整しましたんで

 

トーはゼロ付近に合わせます。

 

 

 

今までは曲がらなさを少しでも

 

補おうとトーをアウトに振ったりしてたんですが

 

そうするとタイヤの内減りが早くなるのもあり

 

今回はやめておきました。

 

 

キャスターを寝かせられれば

 

巻き込んだコーナーでの

 

ステアの切り足しに反応せず

 

曲がらない事に苦労することが

 

減りますからね。

 

 

 

で、試走

 

まだタイヤが慣らし中なので

 

全開にはできませんが

 

 

245履いてるのに

 

ワダチでふらつく事も減り

 

トーもアウトに振ってないので

 

普通に走ってて

 

神経使わずにすんで

 

乗りやすい。

 

 

曲がっていくときの

 

ステア切り始めも

 

自然な感じでいいですし

 

 

切り足していったときの

 

反応も良いので

 

高負荷時が楽しみ。

 

 

 

キャスター角の調整で

 

クルマの動きは驚くほど変わりますので

 

クルマが曲がらないのは

 

ドライバーだけの責任ではなかったりします。

 

 

じゃあなんで

 

調整機構がついてないの?や

 

キャスター立て気味なクルマが多いのか?

 

 

あくまで自分の感想ですが

 

自動車メーカーさんは

 

ドライバーに死んでほしくないからだと思います。

 

 

ある一定の舵角から

 

強制アンダーステアになれば

 

ドライバーが無茶して突っ込む時は

 

フロントから障害物にぶつかるので

 

設計本来の衝突安全設計を生かせるので

 

生存率が上がりますが

 

 

どこまでも曲がっていけるクルマは

 

一歩間違うと曲がりすぎてしまう

 

つまりオーバーステアになってしまうので

 

スピンしてしまいます。

 

すると障害物への衝突が

 

クルマの横からの側突になってしまい

 

死亡率が上がってしまう、という

 

メーカーにとって困る結果になるからかな~と

 

 

実際、新車のアライメントデータ見てると

 

最近の流行りでフロントはキャスター寝かしてるんだけど

 

ドライバーを信用してないので

 

リヤは思いっきりトーインにしてリヤが

 

動かないようにしてるセットを

 

見かけたりしますからね。

 

 

アライメントテスターを置いてあるところも

 

多いですが

 

 

調整が新車時のデータにしか

 

合わせられないってところもありますので

 

 

ちゃんと自分のクルマの仕様を説明して

 

自分がどんな状況の時のどの挙動が不満で

 

どう改善したいのか、という話に

 

 

ちゃんと答えてくれる所を探さないと

 

高いお金払っても満足いかないって事も

 

ありえますので。

 

 

 

 

 

 

でわまた