先週末、イタリアロードレース選手権(CIV)とスペイン スーパーバイク選手権(ESBK)の開幕戦がおこなわれました。

 

 

あまりレースについて詳しくない方のために説明すると、

 

CIVやESBKは、日本の「全日本ロードレース選手権」に相当します。

 

つまりイタリア国内の最高峰ロードレースがCIV、同じくスペインはESBK、という事です。

 

CIVの参加者はほぼ、イタリア出身ライダーで占められています。

 

ESBKは基本的には地元スペイン、もしくは近隣国のライダーが参戦していますが、日本人を含め、ヨーロッパから遠く離れたライダーもわずかながら参戦しています。

 

クラス

全日本ロードレース選手権だと、上のクラスからJSB1000、ST1000、ST600、J-GP3があります。

 

CIV、ESBKも複数のクラスが存在します。(日本と全く同じではなく、ルールなどは異なります)

 

 

おおまかな説明が終わったところで、入賞したYSSサスペンションのサポートライダーを紹介します。

 

※全てのサポートライダーを把握しているわけではないので、漏れがあるかもしれません。

 

CIV イタリアロードレース選手権

 

第1戦はミサノサーキット。

 

最高峰クラスSBKに参戦するピッロ選手が、開幕戦で2連勝を果たしました。

 

※レースは2ヒート制(1つのラウンドで2回行う)

 

yssレーシング優勝 ドゥカティ パニガーレv4r

 

レース1では2位に7秒もの大差をつけて勝利

 

yssレーシング ドゥカティ パニガーレv4r

 

レース2でも勝利を手にし、2連勝となりました。

 

yssレーシング優勝 ドゥカティ パニガーレv4r

 

以前に記事で紹介しましたが、ピッロ選手はDUCATIのテストライダーで、MotoGPマシンのテストを務めています。

 

yssレーシング優勝 ドゥカティ パニガーレv4r

 

ピッロ選手の娘さんでしょうか。

 

 

SS600NG

 

ダビデ・スティルプ選手が、2レース連続で表彰台を獲得しました。

 

#63 Ducati パニガーレv2/garage51_racingteam

 

yssレーシング civ ss600ng mizano レース1

写真左

 

レース1:2位

 

yssレーシング civ ss600ng mizano レース2

写真右

 

レース2:3位

 

 

ESBK スペイン スーパーバイク選手権

 

開幕戦はヘレス サーキット。

 

「スーパースポーツ600 ニュージェネレーション」(SS600NG)

 

という、正式名称がひじょうに長いクラスです。

 

「スーパーストック」(STK)クラスのマシンとの混走になります。

 

マシンは600ccがメインのカテゴリですが、2023年レギュレーション変更により、パニガーレV2がエントリー可能になっています。

 

余談ですが、STKクラスに西村 硝選手がエントリーしています。

 

 

yssレーシング ドゥカティ優勝 パニガーレv2

 

レース1では、もはやこのクラスの顔とも言えるエリック・フェルナンデス選手が優勝。

 

チームメイトのマウロ・ゴンザレス選手は2位。

 

チームの1・2フィニッシュとなりました。

 

yssレーシング優勝 ドゥカティ パニガーレv2 esbk

 

レース2では、ふたたび独走となったフェルナンデス選手が2勝目を挙げました。

 

yssレーシング優勝 ESBK NG600

エリック・フェルナンデス選手

 

昨年の開幕戦も2連勝でした)

 

 

yssレーシング ドゥカティ パニガーレv2 esbk

 

#38 イアン・ロドリゲス選手
レース2:2位

 

SS300

 

NINJA400や、YZF-R3で競うクラス。

 

yssレーシング優勝 ESBK SS300 YZF-R3

 

 

yssレーシング優勝 ESBK SS300

 

2023年のチャンピオン ゴンザロ・サンチェス選手

 

レース1:3位

レース2:優勝

 

 

yssレーシング ESBK SS300 YZF-R3

 

#31 ロベルト・フェルナンデス選手

レース2:2位

 

#26 ダニエル・オセテ選手
レース1:2位

 

 

Pre Moto3

若手ライダー育成のクラス。

 

マシンはヤマハ YZF250Fのエンジン(40馬力)などを搭載した250ccマシンでおこなわれる。

 

yssレーシング優勝 ESBK premoto3

 

2023年 Moto4チャンピオンのガルシア選手は、Pre Moto3にステップアップ。

 

レース1で初勝利を手にしました。

 

チームメイトの ルーカス選手は2位。

 

 

レース2は、後方から追い上げてきたロドリゲス選手がトップグループに追いつき、たびたびトップを走行。

 

周回ごとに順位がはげしく入れ替わり、勝利を手にしたのはルーカス選手。

 

ロドリゲス選手は3位でした。

 

 

余談ですが、IGAX TEAMは、若き日のマルク・マルケス選手が在籍した名門レーシングチーム。

 

IGAX TEAMの若きライダーたちが好きなアニメは、なんとドラゴンボール(ゴテンクスが人気)だそうです。

 

Moto4

 

若手ライダー育成クラス。

 

yssレーシング ESBK スペインロードレース選手権

 

 

yssレーシング優勝 ESBK moto4

 

・・・

 

今回、紹介した以外にも、各国の選手権、レースでYSSのサポートライダーが存在します。

 

数あるうちのごく一部のレースだけで、少なくとも9つの勝利、15以上の表彰台を獲得したという事です。

 

ESBKのイベント

 

話は変わって、スペイン ヘレスサーキットでおこなわれたイベントを紹介。

 

2024 ESBK ヘレスサーキット

 

これは朝の通勤ラッシュ・・・ではなく、

 

レーシングライダーと、一般のライダーが一緒にヘレスを走行する、というイベントだそうです。

 

それにしてもすごい台数ですね。

 

2024 ESBK ヘレスサーキット

 

 

2024 ESBK ヘレスサーキット

 

ピットウォーク

 

2024 ESBK ヘレスサーキット

 

ESBKを走るマシンが展示されています。

 

公式資料によると、4月6日の午後には8000人の来場があったそうです。

 

2024 ESBK ヘレスサーキット

 

ずいぶん前に耳にした話なので、正確ではないかもしれませんが、こうしたイベントは入場料も、駐車料金も無料。

 

(資金は冠スポンサーなどから調達している)

 

サーキットに足を運んでもらい、興味を持ってもらう

 

という取り組みを、スペインは国を挙げておこなっているそうです。

 

 

執筆 Inui Yasutaka

 

 

参考:

ESBK公式サイト RFME

 

RFME YouTube

 

CIV公式サイト

 

 

YSSサスペンション正規販売店

有限会社ガレージ湘南

 

 

 

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