シリンダーと、シリンダーヘッドのみのご依頼です。
(業者仲間からの依頼)
洗浄後のシリンダーヘッド
よく見ると、バルブシートが陥没しています。
拡大してみましょう。
通常、このようにバルブが密閉されるわけですが、バルブシートが陥没していると、密閉できなくなります。
バルブシートには、「シートリング」というリング状の部品が圧入されています。わかりやすくいえば、指輪のようなものですね。
今回のようになんらかの理由で、シートリングが陥没したり、バルブすり合わせで削りすぎたりすると、シートリングを交換する事になります。(けっこう高額です)
というわけで、シートリングを交換する事になりました。
バルブシートリング交換、ガイド交換、バルブすり合わせ、面研が終わった状態
(シリンダーは先に終わったので納品)
バルブガイド交換については、当店のホームページで解説しているため省略しますが、ガイドが斜めに入っていたり、ボンドのようなものが入っていたり・・・
Z1に限らず、デタラメなシリンダーヘッドがほとんどです。
カムシャフトは新しい部品が使われていました(ハイカム)
写真はここまでですが、シム調整をして、組み上げ完了。
無事、納品させて頂きました。
・・・
エンジン組み立て
終わったはずだったのですが、「エンジンを組んでほしい」という事で急遽、組むことに。
(当店ではシリンダーヘッドだけのご依頼も承りますが、お客さまがエンジンを組み間違えたり、キャブセッティングができなかったり・・・というケースがよくあります。
しっかりやるなら、エンジン丸ごとご依頼いただくほうが確実です)
腰上から組んでいきます。
日向が所有していた新品の純正カムシャフトを使用
あらためてシム調整・バルブタイミングを調整します。
無事、完成して納車しました。
* * * * *
4スト・2ストを問わず、エンジン単体の持ち込み、部分的な加工も対応可能です。
ご相談ください。
有限会社ガレージ湘南
旧車ライフお役立ちコラム
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