バッテリー交換後のフォロー | 我楽多車庫(ガレージガラクタ)

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昔国産車ディーラー勤め、現在は自営業主です。


先日会長のC26型セレナのバッテリー交換をしましたが、その3日後再びボンネットを開けました。

何のために?

それは取り付けの増し締めをするため。

国産車のバッテリーは2本の棒状のホルダーで取り付けていますが、これが構造上どうしても緩みやすいのです。

走行中の振動などで棒が回転したり、バッテリーが微妙にズレたりすると棒の先端にあるナットが緩んでしまう。

今回確かめたところ、奥側が若干緩んでいました。

念のため端子のナットも確認しましたが、こちらは一度締めればあまり緩むことはありません。

バッテリーホルダーのナット2つと端子のナット2つを増し締めしたのでこれで暫くは安心です。

バッテリーの取り付けについては、以前こんなことがありました。

うちの店に来られたお客さんがお帰りの際車に乗り込んだと思ったら、またすぐに店に入って来たのです。

社長がどうしたのか尋ねたところ、

急にエンジンがかからなくなったのでJAFを呼びました。
来るまでここで待ってます。

ということでした。

正直これには困りました。

社長と僕は次の仕事のためすぐに出掛けなければならず、そうなると誰もいなくなってしまうので店を閉めて出るつもりだったのです。

その日は寒い冬場でしかも雨が降っておりましてかなりの寒さでした。

店を施錠するにはお客さんに出ていってもらわなければならず、エンジンのかからない車内は暖房がかけられずとても寒い思いをさせてしまうことになるのです。

どんどん時間は過ぎて行きます。

自分は車の知識があるので見させてくださいと言ったところで、断られる可能性もあるでしょうし。

あと5分待ってもJAFが来なかったら、店から出てもらうよう話すしかないと決めたところでJAFがきたのでした。

隊員さんがボンネットを開けてすぐ、バッテリーがズレて端子が外れていることがわかり、ものの1分もかからず復旧しました。

お客さんの話では、昨日ガソリンスタンドでバッテリーを換えたばかりであったため、まさかバッテリーが原因だとは思いもしなかったとのことでした。

つまりこれはガソリンスタンドでバッテリー交換した際に、ホルダーも端子もナットをしっかり締めなかったことが原因だったのです。

ホルダーが緩んでも端子さえしっかりしまっていれば外れることはなかったのですが、それもダメだったということです。

しかも偶然うちに店での前に止めた時に端子が外れたのか、もしくは走行中にすでに外れていたものの、発電機からの電力で走行できていたのかわかりません。

このトラブルはバッテリー取り付けをより慎重にさせてくれるいい教訓となりました。

ちなみに、あまり流行っていないガソリンスタンドで、特殊な形状のバッテリー交換をすると長期在庫のバッテリーを取りつけられてしまうことがあり、その場合も1日で止まってしまううこともあります。

ディーラー勤めの頃に何度かそういうケースがありました。

お客さんもバッテリーは新品にしたばかりなのでまさかそれが原因だと思わず、ボンネットを開けて点検することもしないためレッカーだディーラーだと大事にしてしまううのです。

車とパソコンにトラブルが起きた場合は、直前にやったことが原因の場合が多いのでそれを疑ってください。

ちなみにその日はの後の仕事には何とか間に合いました。