24-04-02 地獄獣が来た! | ヤマダ・マサミ ART&WORK 検:ヤマダマサミ

ヤマダ・マサミ ART&WORK 検:ヤマダマサミ

主に仕事に関わる、特撮、怪獣がらみのブログです。
ときどき、猫が登場します。

24-04-02 地獄獣が来た!

仏教伝来552年(諸説)以降、人の死後を、煩悩や悪行を起こした内容に合わせて冥界や六道などの階層に分けて解いた。地獄は最下層に置かれた。釈迦が地獄を覗く「蜘蛛の糸」(芥川龍之介)は、子供の頃に絵本で読んで衝撃を得ました。まぁよく「地獄へ堕ちろ!」などと映画の中で言ってますよね。

地獄はもともとインドの民間信仰にあった死後の世界で、閻魔大王、牛頭、馬頭(2つ合わせてごずめずと読む)、鬼、亡者が居る。梵語で地獄を<naraka>と言う事から、舞台で言う落ちる所まで落ちる場所を奈落と音写されたそうです。

時は江戸後期、徳川家お抱えの絵師狩野派とは別の、狩野一信が、芝の増上寺に収めた「五百羅漢図」に「六道地獄図」があります。

要するに、仏教の教えを図解したもの。80年頃、なにかの美術書でこれを見て、「あっゴジラだ!」と思ったのは、本多監督に複写させてもらった「ゴジラ」の絵コンテの中にそっくりの絵があるからでした(撮影前に映画全体の印象を打ち合わせするためのピクトリアルスケッチ)。

その事から、95年頃、角川書店から「絶対ゴジラ主義」と言う本を書かせてもらって紹介しています。

その六道地獄図の地獄の狗をヒントに怪獣化したソフビ<地獄獣>が完成しました。

転売防止の限定発売で、山吉屋へお申し込み記録のある方へお知らせ頒布したものです。そのためエディション(通し番号)を足の裏に金属プレートを埋め込んで打ってあります。ヘッダーにサインも入れました。

 

いましも地獄に墜ちて灼熱の炎に焼かれて攻められる亡者たちへも天上の羅漢が訪れ救済の手を差し伸べる。

地獄の獸たちの1つ、地獄獣の登場です。