高貴準三さんが亡くなった
高貴さんとは特撮大会の前年に聖さんとやった<アマチュア特撮8ミリ大会>で「ワセダーウーマン」を借りた時に知り合って、以来ときどき会う事になり、イオン時代には竹書房の「ベストブックウルトラマン」「ゴジラ画報」などの企画を通してもらって、良い仕事が出来ました。
造型の高山良策さんが亡くなって、奥様だけのお宅へ年に2回ほど集まるようになって、高貴さんを誘うと、奥様が丸亀の出身で、同郷だったことが判って高貴さんも居心地が好かったみたいです。
画像は、高山さんの全貌展をやった六本木ストライプハウス美術館の前で。
好人物なのに偏屈で、あんなにすごい本をつくるのに自分にはだらしなくて、誰とでも仲良くなって、でも好きな人にはぜんぜん舞い上がって脈絡なくなって、年上なのに、とても可愛い人でした。合掌。
高橋信之さんの記事
追記。
そうやって、唐突に訃報を知る。
年に何人か、若い時に知り合った人が亡くなる。
どうしてもライターやモデラーは不摂生な生活になるし、自分のことは後回しにしないと仕事が終わらない。結婚相手も見つからないままだから私生活は寝ている以外のすべてが病的な仕事モードで、資料や荷物の中で蠢いた毎日になる。その睡眠も忙しければ削らないといけなくなる。高貴さんはとくに寝てない人でした。
いまさら自分を落ちつかせるために、会っておけば良かったなどと付け足しを言うのだろうが、二度と会えなくなる現実よりも、自分がまず足元を正さないといけないのが順当だと思うんです。みんな、実は最終コーナーを回っているのかもしれませんよ。
高貴さんとは20年以上会ってないです。仲良くなり、仲違いし、距離が出来て、また再会する。友人というより同類。そんな大事なパーツが欠けていく。